歌詞は一見するとただのネガティブだけど......
まず、誰だよって人のためにプロフィールをwikiから引用↓↓
日本の男性シンガーソングライター、イラストレイター。元カステラのボーカリスト・大木知之(おおきともゆき)によるソロユニットである。The ピーズの大木温之は双子の兄。O型。
宅録を基本とした制作活動であり、メジャーレーベル在籍中も基本的にその姿勢は一貫していた(メジャーデビューとなったミニアルバム「WALTZ」では作詞・作曲・編曲・演奏・プロデュース・歌唱・ジャケットイラストの全てを手がけている)。
TOMOVSKY - Wikipedia
ということで、作詞作曲するわ、宅録で一人で演奏するわ、プロデュースするわ、ジャケットイラストまで描いちゃうすごい人。
すごい、確かにすごい、、、なんだけど、歌詞がもうね、ひねくれてる。笑 一癖もに癖もあるんですよね。表面上はね。
その奥には何があるのか、想像し、考えた7曲を紹介します。
目次
ワルクナイ、ヨワクナイ
”眠れないわけは、眠たくないから
食べたくないわけは、それがまずいから
うまが合わないのは、そいつが悪いから
病気がちなのは、病気が強いから”
ジコチュー!と思えたらその時点で治療完了です。
ハッと視点が変わる瞬間=メタ化が味わえると、抱えている問題が意外と大したことないことに気付けるはず。最悪、生きてさえいればOKかもよ。
骨
”燃料は実は既に
ずっと前から空っぽなんだ
なんとなく似てるモノを
詰めて無理やり進んでいくんだ”
トモフスキーは常に別の視点で物事を捉えようとします。
例えば”ワルクナイ、ヨワクナイ”では、常識(=眠れないのには精神的or身体的な原因があるはず)が間違いだという視点でした。
骨はその名の通り、骨こそが人間骨こそが自分なんだと言って見せてるんですよね。脳なんて信じられるか、というカウンターです。
脳
”脳!NO!脳!NO!
ああ残酷だ 不公平だ 無慈悲だ
ユウウツが別の新しいユウウツを連れてくるなんて
やってらんない
まあ、やるけどさ”
ここで慧眼に感服するのは、『まぁ、やるけどさ』の部分。
NO! やってらんない! と言っておいて、本当はやる。現実を冷めた目で見てる。もっと言うと、世界を一階層上の視点で見てるんですよね。
”ごまかしなんだ 神はいないんだ
期待してないけどね”
こちらも同じですね。メタ的に問題や困難を捉えるっていうのは一種のライフハック。一気に言葉が安っぽくなりましたが。笑
カンチガイの海
”変わった 君が変わった
同じさ 僕は同じさ
変わったのは 君の中の僕だけ”
うぜえ。笑
”まるで神様みたいだよ 勝手に世界創って
お好みのヒト住ませてた 自分勝手な神様”
多くは語りませんがこういう歌詞です。別れた恋人にこんなこと言われていると思うと、なんて嫌なやつだ、って思いませんか?
でも曲調を聞くと全くの本心というわけではないんですよね。というのも、後半に転調があるんですが、それが上へ転調するわけではなく、下へ転調するんですよ。
一般的に後半の転調は高音階を使って盛り上げるために行うんですが、これは下へいくんです。決して晴れやかな気分ではないことがわかるはず。そう思って聞くと、不思議な響きになりますよ。
疎遠
”いつかなんて ずっと来ない
今度だって 結局来ない”
学生の頃はこんな歌詞笑っていられたんですが、もはや笑っていられない。いや、きっとあなたもそうだと思いますよ。
連絡を取らなくなった友人は数知れず。時の流れ、切ない。
我に返るスキマを埋めろ
楽しくて超ハマれる人気曲!ただし、危険な曲です。個人的にはToo much、行き過ぎだよトモフさん。
”いちいち招くな いちいち入れるな
何が届いても 中身は見るな
読まずに捨てろ 開けずに消去せよ”
これまでの曲とは違ってメタ的な視点が持ちづらく、徹底的に現実逃避しろと叫ぶんですよね。新興宗教とかと同じになっちゃう危険な曲なので要注意。笑
体力に限界はあるのか/カステラ
おまけでバンド時代・カステラの曲も。
トモフさんすごい元気です。笑
というわけで、若者の心の支えとなるトモフスキー脱力の7曲を歌詞とともに紹介しました!人生を狂わせかねないので、取り扱いには要注意!
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