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重松清のおすすめ小説ランキングベスト20!【読者心理を操るテクニシャン】

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 読者心理を誘導するテクニックが半端ないエンタメ作家

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直木賞受賞作家、かつ多作の売れっ子ということで、エンタメ小説の名手です。

薄っぺらい、と批判を受けることも多々ありますが、内容の濃さや重さは純文学作家に譲りましょう。人間とは、死とは、変態とは、、、わけのわらないことを考えたいのなら、純文学を読みましょう、太宰を読み、ドストエフスキーを読めば良いのです。まぁドストはエンタメとも言えるか。。。
ともかく、重松清の主戦場はそこではありません。彼の持ち味は読者の感情を揺さぶるテクニックです。
『あーこんな人いるいる』、『こんな風に感じたことあるある』。ちょっとでも共感しちゃったが最後、感情移入してしまい、一気に揺さぶられます。そこから先は天国も地獄も、重松清次第なのです。
重松清ってどんな人?っていう人のために略歴をwikiから↓↓

早稲田大学教育学部国語国文学科卒業。出版社に勤務した後、田村章など多数のペンネームを持つフリーライターとして独立し、ドラマ・映画のノベライズや雑誌記者、ゴーストライターなど、多くを手がけた。ほかに岡田幸四郎など。
『ファイナルファンタジーシリーズ』で、有名な坂口博信が手がけるXbox 360用のゲームソフト『ロストオデッセイ』において、サブシナリオを担当。
2007年度の第74回NHK全国学校音楽コンクール中学校の部課題曲(めぐりあい)の作詞を担当した。作曲は高嶋みどり。
山本周五郎賞、講談社ノンフィクション賞選考委員。

○○主な受賞歴○○

『ナイフ』坪田譲治文学賞(1999年)
『エイジ』山本周五郎賞(1999年)
『ビタミンF』直木三十五賞(2001年)
『十字架』吉川英治文学賞(2010年)

重松清 - Wikipedia

この記事では、読者の心を、いとも簡単に揺さぶる重松清のおすすめ小説ベスト20作を紹介します。

目次

 

ランキング

  • 独自ランキング
  • 小説のみ対象とする
  • 随時作品追加予定

 それではランキングどうぞ!

 

20位 せんせい。

先生、あのときは、すみませんでした──。授業そっちのけで夢を追いかけた先生。一人の生徒を好きになれなかった先生。厳しくすることでしか教え子に向き合えなかった先生。そして、そんな彼らに反発した生徒たち。けれど、オトナになればきっとわかる、あのとき、先生が教えてくれたこと。ほろ苦さとともに深く胸に染みいる、教師と生徒をめぐる六つの物語。『気をつけ、礼。』改題。
https://www.amazon.co.jp/dp/4101349274

重松清名作選、みたいな感じで先生の話がたくさん出てきます。暇つぶしにはなるけど、そこまで心には訴えてこないんだよなぁ。基本的に。テクニックだけで書いてる典型的な作家。
ただ、上手いしおもしろいし、エンタメとしてよくできてる。作家志望の方は学ぶところ多いはずですよ。 

19位 小さき者へ

お父さんが初めてビートルズを聴いたのは、今のおまえと同じ歳――十四歳、中学二年生の時だった。いつも爪を噛み、顔はにきびだらけで、わかったふりをするおとなが許せなかった。どうしてそれを忘れていたのだろう。お父さんがやるべきこと、やってはならないことの答えは、こんなに身近にあったのに……心を閉ざした息子に語りかける表題作ほか、「家族」と「父親」を問う全六篇。 
https://www.amazon.co.jp/dp/4101349185

重松清の作品を読んだことがある方ならどんな感じか、大体イメージはつきますよね?そのイメージ通りの作品集です。意外性はない笑
いつもと同じように、普段はしまっておきたい心の一部分を揺さぶりにかかって、それを難なく成功させてしまっています。スキルフル。 

18位 一人っ子同盟

あの時のぼくたちは、「奇跡」を信じて待つことができたんだ――。両親がいて、子どもは二人。それが家族の「ふつう」だったあの頃。一人っ子で鍵っ子だったぼくとハム子は、仲良しというわけではないけれども、困ったときには助け合い、確かに、一緒に生きていたんだ。昭和40年代の団地で生きる小学校六年生の少年と少女。それぞれの抱える事情に、まっすぐ悩んでいた卒業までの日々の記憶。 
https://www.amazon.co.jp/dp/4101349363

重松清も錆びついてきたか?と思わされる作品。いやまぁいつも通り上手くはあるんですが......まぁこの本から重松清を読み始める必要はないし、他の大作本を読んでよほど好きでない限り、読む価値はないかな。 

17位 小学五年生

クラスメイトの突然の転校、近しい人との死別、見知らぬ大人や、転校先での出会い、異性へ寄せるほのかな恋心、淡い性への目覚め、ケンカと友情―まだ「おとな」ではないけれど、もう「子ども」でもない。微妙な時期の小学五年生の少年たちの涙と微笑みを、移りゆく美しい四季を背景に描く、十七篇のショートストーリー。 一篇が原稿用紙15枚程度と短いながらも、人物描写や情景の描かれ方の完成度が高いと評判を呼んだ。中学入試の問題や大手塾の模試にこの短篇から出題されることでも注目度の高い作品で、小中学生はもちろん、「かつて小学五年生だった大人」にはとくにおすすめしたい。 
https://www.amazon.co.jp/dp/4167669080

小学生を題材にした作品が連続していますが、そういう作家です。ノスタルジックに訴えかけたい芸人 作家ってやつですね。ショートショートなので、一作ずつが一瞬で読めます。10分とか。
わかりやすくおもしろいので、読書嫌いな人には良いかもしれませんね。

16位 きみの友だち

わたしは「みんな」を信じない、だからあんたと一緒にいる――。足の不自由な恵美ちゃんと病気がちな由香ちゃんは、ある事件がきっかけでクラスのだれとも付き合わなくなった。学校の人気者、ブンちゃんは、デキる転校生、モトくんのことが何となく面白くない……。優等生にひねた奴。弱虫に八方美人。それぞれの物語がちりばめられた、「友だち」のほんとうの意味をさがす連作長編。 
https://www.amazon.co.jp/dp/4101349223

時間消費が細切れになってきていると言われて久しい昨今です。1分あればスマホで暇つぶしできるコンテンツが大量にあるので、本が日々の生活に入り込む時間は少なくなる一方。そういう意味では、長編よりも短編の方が、スマホに勝てる可能性はまだあるかなとは思いますが、短編は短編で、語ることが限られるというジレンマが。 そのジレンマに対する一つの解が、連作長編かもしれません。そして連作長編を成り立たせるためにはテクニックが不可欠、となれば重松清先生の出番ですね。
まぁ成功か失敗かで言うと成功してるのではないでしょうか。スマホコンテンツに(規模で)勝てるとは思わないけど。

15位 ロング・ロング・アゴー

 

最後まで誇り高かったクラスの女王さま。親戚中の嫌われ者のおじさん。不運つづきでも笑顔だった幼なじみ。おとなになって思いだす初恋の相手。そして、子どもの頃のイタい自分。あの頃から時は流れ、私たちはこんなにも遠く離れてしまった。でも、信じている。いつかまた、もう一度会えるよね―。「こんなはずじゃなかった人生」に訪れた、小さな奇跡を描く六つの物語。
https://www.amazon.co.jp/dp/4101349304

登場人物の誰もが、知り合いに見えてきます。どこにでもいそうな、癖のあるキャラクターがたくさん出てくるのです。

共感させる力が半端ない重松清の本領発揮の短編集。懐かしい気持ちを味わいたい時に読むとよいです。

14位 半パン・デイズ

 

東京から、父のふるさと、瀬戸内の小さな町に引越してきたヒロシ。アポロと万博に沸く時代、ヒロシは少しずつ成長していく。慣れない方言、小学校のヤな奴、気になる女の子、たいせつな人との別れ、そして世の中…。「青春」の扉を開ける前の「みどりの日々」をいきいきと描く、ぼくたちみんなの自叙伝。
https://www.amazon.co.jp/dp/4062735970

どんな人が読んでも楽しめる一作。子供向けにも読ませられます。とはいえ、ある程度年齢が高くないと最高に感情移入はできないかも。 

駄菓子屋に集まった日々とか、友達同士のいたずらの空気感とか、”あの頃”の雰囲気を知っていれば、芯から懐かしめます。

13位 トワイライト

 

小学校の卒業記念に埋めたタイムカプセルを開封するために、26年ぶりに母校で再会した同級生たち。夢と希望に満ちていたあのころ、未来が未来として輝いていたあの時代―しかし、大人になった彼らにとって、夢はしょせん夢に終わり、厳しい現実が立ちはだかる。人生の黄昏に生きる彼らの幸せへの問いかけとは。
https://www.amazon.co.jp/dp/416766903X

人生の限界がとうに見えていて、なぁなぁで仕方なく仕事をしたり、家族の問題に直面したりと、惰性で生きている、という感覚になったことはありませんか?

この小説はその感覚をかなり的確に描いています。 

結果、ノスタルジックでセンチメンタルになるだけっちゃあなるだけなんですけど、一人じゃないんだ、という気持ちにはなれます。

12位 疾走

 

広大な干拓地と水平線が広がる町に暮す中学生のシュウジは、寡黙な父と気弱な母、地元有数の進学校に通う兄の四人家族だった。教会に顔を出しながら陸上に励むシュウジ。が、町に一大リゾートの開発計画が持ち上がり、優秀だったはずの兄が犯したある犯罪をきっかけに、シュウジ一家はたちまち苦難の道へと追い込まれる…。十五歳の少年が背負った苛烈な運命を描いて、各紙誌で絶賛された、奇跡の衝撃作。
https://www.amazon.co.jp/dp/404364602X

えっ、これが重松清?という感じの異色の作品です。ほっこり温かいだとか、懐かしくて泣ける、だとか、全くありません。ただ絶望から絶望へと転がっていくのが恐ろしい物語です。

ゆるーく泣きたいというような方は絶対読まないでください!

一方、性・暴力・ホラーなど、過激なエンタメが好きな方は絶対ハマれます。

11位 きよしこ

 

少年は、ひとりぼっちだった。名前はきよし。どこにでもいる少年。転校生。言いたいことがいつも言えずに、悔しかった。思ったことを何でも話せる友だちが欲しかった。そんな友だちは夢の中の世界にしかいないことを知っていたけど。ある年の聖夜に出会ったふしぎな「きよしこ」は少年に言った。伝わるよ、きっと──。大切なことを言えなかったすべての人に捧げたい珠玉の少年小説。
https://www.amazon.co.jp/dp/4101349177

重松清の自伝的作品と言われています。

じわじわと温かいお話が詰まっています。『失踪』と違って、ゆるーく泣きたい時にオススメ。 

10位 日曜日の夕刊

 

日曜日、お父さんがいてお母さんがいて「僕」がいて、お兄ちゃんとお姉ちゃんは恋人がいて――。ある町の春夏秋冬、日常の些細な出来事を12の短編小説でラッピング。忘れかけていた感情が鮮やかに蘇る。夜空のもとで父と息子は顔を見合わせて微笑み、桜の花の下、若い男女はそっと腕を組み……。昨日と同じ今日なのに、何故だか少し違って見える。そんな気になる、小さな小さなおとぎ話。
https://www.amazon.co.jp/dp/4101349142

家族のお話が詰まった短編集。

ほとんどの人の人生って、華々しさのかけらもない人生じゃないですか。プロ野球選手にはもちろん、甲子園になんて出れないし、レギュラーだって取れない。そんな人が大半なんですよね。

重松清は”こちら側”の人間を描くのがすごく上手い。あるある~と唸らされる一冊です。 

9位 青い鳥

 

村内先生は、中学の非常勤講師。国語の先生なのに、言葉がつっかえてうまく話せない。でも先生には、授業よりももっと、大事な仕事があるんだ。いじめの加害者になってしまった生徒、父親の自殺に苦しむ生徒、気持ちを伝えられずに抱え込む生徒、家庭を知らずに育った生徒──後悔、責任、そして希望。ひとりぼっちの心にそっと寄り添い、本当にたいせつなことは何かを教えてくれる物語。
https://www.amazon.co.jp/dp/4101349266

大体の小説の失敗は語りすぎることにあります。話すのが苦手、すなわち”わずかしか語れない”ということを利用して盛り上げるのは小説家ならではの発想です。

制限こそが自由・創造の源ということを思い返させてくれます。

8位 定年ゴジラ

 

開発から30年、年老いたニュータウンで迎えた定年。途方に暮れる山崎さんに散歩仲間ができた。「ジャージーは禁物ですぞ。腰を痛めます。腹も出ます」先輩の町内会長、単身赴任で浦島太郎状態のノムさん。新天地に旅立つフーさん。自分の居場所を捜す4人組の日々の哀歓を温かく描く連作。「帰ってきた定年ゴジラ」収録の完成版。
https://www.amazon.co.jp/dp/4062731096

重松清におっさんを描かせると、相性ぴったりで、もはや重松流王道エンタメ一直線!て感じになるのですが、本作は定年を迎えたおじいさんたちの話です。これまたよく捉えているんですよね。ほんと観察眼がすごい。

定年後も人生が長く続く今こそ読みたい一作。 

7位 ナイフ

 

「悪いんだけど、死んでくれない?」ある日突然、クラスメイト全員が敵になる。僕たちの世界は、かくも脆いものなのか! ミキはワニがいるはずの池を、ぼんやりと眺めた。ダイスケは辛さのあまり、教室で吐いた。子供を守れない不甲斐なさに、父はナイフをぎゅっと握りしめた。失われた小さな幸福はきっと取り戻せる。その闘いは、決して甘くはないけれど。
https://www.amazon.co.jp/dp/4101349134

いじめの描写が苦しいものであれば苦しいものであるほど、読者の心を揺さぶる、それをわかってやってます。読書が気持ちいいだけのもの、重松清が良き心だけを描くべき、と思っている読者は読まないでください。乗り越えられずに痛い目を見ます。

目を背けずに読み進めると何か言葉にできないあたたかいものがある、かもしれません。

6位 卒業

 

「わたしの父親ってどんなひとだったんですか」ある日突然、十四年前に自ら命を絶った親友の娘が僕を訪ねてきた。中学生の彼女もまた、生と死を巡る深刻な悩みを抱えていた。僕は彼女を死から引き離そうと、亡き親友との青春時代の思い出を語り始めたのだが――。悲しみを乗り越え、新たな旅立ちを迎えるために、それぞれの「卒業」を経験する家族を描いた四編。著者の新たなる原点。
https://www.amazon.co.jp/dp/4101349193

親の死=卒業、として描かれた四編の短編集。

まとめるのがすごく上手いなと唸らされる作品ばかりです。文学的な美しさみたいなものは一切ないけれど、プロットの立て方やキャラのデフォルメ、創作の手本とばかりに参考になるところばかりです。

重松清クラスになるとこれくらいの物語だったらさらっと書けちゃうんだろうな。。。

5位 流星ワゴン

 

38歳、秋。ある日、僕と同い歳の父親に出逢った――。 僕らは、友達になれるだろうか? 死んじゃってもいいかなあ、もう……。38歳・秋。その夜、僕は、5年前に交通事故死した父子の乗る不思議なワゴンに拾われた。そして――自分と同い歳の父親に出逢った。時空を超えてワゴンがめぐる、人生の岐路になった場所への旅。やり直しは、叶えられるのか――?「本の雑誌」年間ベスト1に輝いた傑作。
https://www.amazon.co.jp/dp/406274998X

ドラマ化もされた大ヒット作品。香川照之の評価高かったですねぇ。売れる要素が詰まりまくっています。

  • タイムスリップもの
  • 奥さんの秘め事
  • 家族の崩壊からのある種の救い

売れるべくして売れるって感じですね。深みはありませんが、エンタメとして抜群に肝を抑えています。さすが売れっ子作家。

4位 十字架

 

いじめを苦に自殺したあいつの遺書には、僕の名前が書かれていた。あいつは僕のことを「親友」と呼んでくれた。でも僕は、クラスのいじめをただ黙って見ていただけだったのだ。あいつはどんな思いで命を絶ったのだろう。そして、のこされた家族は、僕のことをゆるしてくれるだろうか。吉川英治文学賞受賞作。
https://www.amazon.co.jp/dp/4062774410

『いじめ』をテーマにした作品で私が大好きなのは、川上未映子の『ヘヴン』です。こんな聡明な子どもいねーとか思いつつも、川上未映子が芯から削り出したような醜い塊が見えてゾクゾクしました。

重松清はそういう話の作り方をしておらず、どこまでもテクニカルに、表面を形作っていきます。技巧的に怒りや悲しみを生み出します。人工的に悲しみや怒りを作り出して、『物語化』してしまうのです。そのテクニックがものすごい。

エンタメとして楽しむなら、断然重松清をオススメします。

3位 ビタミンF

 

38歳、いつの間にか「昔」や「若い頃」といった言葉に抵抗感がなくなった。40歳、中学一年生の息子としっくりいかない。妻の入院中、どう過ごせばいいのやら。36歳、「離婚してもいいけど」、妻が最近そう呟いた……。一時の輝きを失い、人生の“中途半端”な時期に差し掛かった人たちに贈るエール。「また、がんばってみるか——」、心の内で、こっそり呟きたくなる短編七編。直木賞受賞作。
https://www.amazon.co.jp/dp/4101349150

重松清お得意の、おっさんが主人公の小説。直木賞受賞作です。 

何も考えたくない時、辛い時に軽く読みましょう。ちょっと落ち込んで、ちょっと前向きになれます。

2位 とんび

 

昭和三十七年、ヤスさんは生涯最高の喜びに包まれていた。愛妻の美佐子さんとのあいだに待望の長男アキラが誕生し、家族三人の幸せを噛みしめる日々。しかしその団らんは、突然の悲劇によって奪われてしまう―。アキラへの愛あまって、時に暴走し時に途方に暮れるヤスさん。我が子の幸せだけをひたむきに願い続けた不器用な父親の姿を通して、いつの世も変わることのない不滅の情を描く。魂ふるえる、父と息子の物語。
https://www.amazon.co.jp/dp/4043646070

これまたおっさんが活躍する小説ですが、ちょっと変わったおっさんが出てきます。家族モノ描かせたらホント上手いです。 

泣かせる技術がすごいなと。(私は重松清では一切泣きませんが。)人の感情を揺さぶるのに必要なテクニックがたくさん詰まっています。

1位 エイジ

 

ぼくの名前はエイジ。東京郊外・桜ヶ丘ニュータウンにある中学の二年生。その夏、町には連続通り魔事件が発生して、犯行は次第にエスカレートし、ついに捕まった犯人は、同級生だった――。その日から、何かがわからなくなった。ぼくもいつか「キレて」しまうんだろうか?……家族や友だち、好きになった女子への思いに揺れながら成長する少年のリアルな日常。山本周五郎賞受賞作。
https://www.amazon.co.jp/dp/4101349169

青春小説って良いですよね。私は青春小説なら、どんなものでも読めちゃう派です。
もう戻ってこない瞬間、その瞬間が貴重だっていうことにわからずにただ走っていく青臭い馬鹿者たちの熱、極端に走りがちな思考の流れ。。。
振り返るからこそ良いものなのかもしれませんが、大人になる前の、未熟であるが故の葛藤がたまんないんですよね。万人にオススメ!

 

おわりに

重松清のおすすめ小説20作を一気に紹介しました。
人の心を誘導するテクニックが半端ない作家で、小説家志望は学ぶところがたくさんある作家だと思います。
文学的な匂いは全く無い。軽いし人生観が変わるなんてことは、少なくとも私は全くないけれど、さくさく読めて時には明るく、時には感傷的になれちゃう。カタルシスとかそういうのを味わるにはうってつけな、すごいエンタメ作家なので、まったり読書を楽しみたい時、陰鬱にならない程度にセンチメンタルになりたい気分な時にぜひどうぞ! 

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