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モンテッソーリ教育は自宅でもできる!ポイントをまとめてみた

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はじめに:幼児期の教育は一生に影響を及ぼす

幼児期は、語感の感覚が強烈に育っていく時期です。しかし、子どもたちは親指ばかり鍛えられていないでしょうか?スマホやテレビゲームに幼いころから慣れさせるのも、新時代を生き抜くには大切かもしれません。ですが、その時期にはもっと鍛えないといけないものがあるんです。

それは、人生は素晴らしい、私は生きていて良いのだ、というような、『人間としての生きる喜び』を感じさせてあげること。言わば基礎的な人間力を総合的に鍛えることです。テクニックはあとからいくらでもつけられます。ですが、基本的な人間力をつけるという最大の仕事は、幼児期に一番鍛えられるということもあります。

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ここで簡単な例で考えてみましょう。、80kmのストレートを10球しか全力投げられない少年がいたとします。よりよい選手に育てるにはどちらのアプローチが正しいでしょうか。

 

A. 5種類の変化球を覚えさせる

B. 身体を作って130km、80球投げられるようになる

 

明らかにBですよね。基礎力のアップは、ダイレクトに将来の応用力・能力アップに響きます。


この記事では、教育界への多大な貢献で、ノーベル平和賞にノミネートし続けていた、モンテッソーリ氏が提唱した教育法『モンテッソーリ教育』についてまとめています。自然な、『生きる力』を鍛える教育方法です。

 

目次

 

モンテッソーリ教育とは?

まずはそもそもモンテッソーリってどういう思想で、どんな教育方法なのかを見てみましょう。wikipediaからの引用です。

20世紀初頭にマリア・モンテッソーリによって考案された教育法。
イタリアのローマで医師として精神病院で働いていたモンテッソーリは知的障害児へ感覚教育法を施し知的水準を上げるという効果を見せ、1907年に設立した貧困層の健常児を対象とした保育施設「子どもの家」において、その独特な教育法を完成させた。以後、モンテッソーリ教育を実施する施設は「子どもの家」と呼ばれるようになる。

1907年、ローマに最初に誕生した「子供の家(Casa dei bambini)」は、瞬く間に欧米を中心に世界各国に広がった。特にアメリカ合衆国では2度にわたってモンテッソーリ・ブームが起こり、アメリカ全土にその教育法が普及した。現在、アメリカの私立をはじめ数百の公立学校でもプログラムが導入され、3000ヶ所のモンテッソーリ・子供の家があるといわれる。日本には1960年代に紹介され、モンテッソーリ・プログラムを導入する幼稚園やモンテッソーリ教育を専門に行う「子供の家」が創設された。

モンテッソーリ「子供の家」の教室に入ると、整然と並ぶ色とりどりの「教具」と呼ばれる木製玩具が目に飛び込んでくる。これらはモンテッソーリの感覚教育法に基づく教材で、モンテッソーリとその助手たちが開発した。モンテッソーリ教育法では教具の形、大きさは無論、手触り、重さ、材質にまでこだわり、子供たちの繊細な五感をやわらかく刺激するよう配慮がなされている。また、教具を通し、暗記でなく経験に基づいて質量や数量の感覚を養うことと、同時に教具を通して感じ取れる形容詞などの言語教育も組み込まれている。

モンテッソーリ教育 - Wikipedia

全世界で支持を得ていて、Amazon創設者のジェフ・ベゾスやアンネの日記で有名なアンネ・フランク、イギリス王室の教育、ジョージ・クルーニーに、Google創立者サーゲイ・ブリンにラリー・ペイジなど、錚々たる著名人が受けた教育法としても知られています。

決して英才教育、ということではありません。知識などを詰め込む早期教育ではないのです。子どもの自然な能力を高めて、人間としてのパワーを育てる教育方法なのです。


モンテッソーリ教育が世界的にも支持されていることがわかったら、実践編へ移りましょう。具体的なポイント5点を押さえましょう。

自宅でできるモンテッソーリ教育ポイント5点

モンテッソーリ教育を実践する『こどもの家』と呼ばれる幼児用教育施設が日本にもたくさんあります。

もちろん子どもをそこへ入れてあげるのも良いのですが、モンテッソーリ教育はそもそもが、貧困に苦しむ子どもたちや、劣悪な家庭・教育環境にある子どもたちを対象に作られたもの。

つまり、特別豪華な設備や、おもちゃなどが必ずしも必要ではないのです。

どんな家庭にあっても、基本のポイントさえ押さえていれば、実践できるものなのです。もちろん様々な工夫は必要ですのでそこはお間違えなく。それではポイント5点に進みましょう!

 

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1. 自分でする!という気持ちを大切に育てる

知性、知的好奇心というものを考える上で一番大切なものとはなんでしょうか。それは、自主性です。

自主的でないところからは創造は生まれ得ません。知性と自主性は綿密に結びついていることは、たくさんの研究から明らかになっています。

なので、幼児期にもその気持ちは大切に育てましょう。1歳を過ぎて、片言で言葉が使えるようになってくると、子どもは『する!』『ぼくが!』『◯◯ちゃんが!』などと、子どもが『自分でする!』と言い出したら、手助けはいったんやめて、子どもがどうするか見守りましょう。

自分で考えて、自分で決めて、自分でやり遂げる心は、この過程で育つのです。子どもが大きくなっても、この気持ちを大切にしてあげることを忘れずに。

 

2.言葉で教えるのではなく、ゆっくりやって見せる

とは言え、 はじめは子どもは一人では何もできないもの。大人が教えてあげなくてはいけません。その教え方にもコツがあります。それは、言って教えない。やって教える、ということ。

子どもが『自分でする!』と言っている時、子どもはどういう気持ちなのでしょうか。

やりたい、けどやり方がわからない、やり方が知りたい。

こういう気持ちなんですよね。ここでやっと大人の出番です。靴紐を結びたいのならば、ゆっくりと、隣で結び方を見せてあげましょう。ここで大切なのは、言葉で説明しないこと。子どもは、言葉そのものだけでは、行動に結びつけることがまだできません。

しかし、やり方を真似することはできるのです。反復動作で覚えこみながら理解することもできるので、やり方を見せてあげるのが一番です。そのあとで、言葉を使って教えてあげましょう。

まずはやって見せる、そのあとで言葉でフォロー。覚えておきましょう。

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3.意味がなさそうに見えることに没頭していても止めさせない

幼児期に、特定のものに猛烈な執着心を持って取り組むことがあります。モンテッソーリ教育ではこのような時期を『敏感期』と呼んだりします。3歳~6歳くらい。

  • 三輪車のペダル、おもちゃのタイヤ、ハンドル、小型扇風機の羽などをひたすら回し続ける
  • 坂道を下り続ける
  • 折り紙を折り続ける
  • etc......

色んな執着の種類がありますが、どれもこれも、大人では考えられないことばかりです。子どもだけにある強烈な感受性の発現なのです。この時期にそういう体験を思う存分積ませることで、感受性がめきめき育ちます。

また、運動の敏感期でもあります。一生に一度きりの、『体力ゼロになるまで動くことができる』時期となっています。この時期に限界まで体力を使うほど運動すると、様々な基本動作を身につけることができます。更に、全力で頑張り抜く力も育ちます。

4.色んなことを繰り返し没頭させ、やり遂げさせる

没頭することを止めてはいけないことがわかったと思います。何度も没頭する体験を積ませましょう。そのうちに、色んなことに没頭するようになります。

自然な形で、『仕事』を教えるのがいいでしょう。仕事といってもお手伝いの範疇でかまいません。服を畳んで直したり、料理をしたりとかです。色んなことに必ず興味を持つようになっているはずですから問題ありません。

ところで、手を使って様々な作業を行う『仕事』を行うには、困難がたくさんあります。そこで再び大人の出番です。『ゆっくりわかるようにやって見せる』のです。

そうして壁を乗り越えた子どもは、

 

  • 『自分から興味がもったことを』
  • 『繰り返し行い』
  • 『没頭しながらやり方を覚えることで』
  • 『強烈な達成感を味わう』

 

ことができるのです。

 

5.1~4のサイクルを自然にさせられる環境を整える

この自己肯定感、成功体験を、継続的に育てていくことが必要です。自分でやる、と決めたことをやり抜く。目標に向かって頑張り抜く、といった力がぐんぐんついていくのです。

そのためには、自分でやりたいと考えたことを、好きな時に、好きなだけ、好きなように行えるような環境を作りましょう。

例えば、絵に没頭している子がいたとしましょう。

絵を書くお絵かき帳、クレヨン、切り貼りするハサミにノリなどを用意し、子ども専用の収納ボックスを作り、一緒にどうやってしまうか、どうやって使うか決めます。ハサミを使ったあとはどこそこに直す、出たゴミはここにまとめて入れる、新しいものを書く時はここからお絵かき帳を取り出す、など、子ども用のルールをしっかりと作るのです。

そうすることで、子どもたちが自分で好きな時に好きなだけ遊べて、しかも自分でお片付けまで覚えて、達成感も味わえるというサイクルができるのです。

このような『遊び』 、むしろ『仕事』というべき上記のようなことは、強烈な達成感を与えるとともに、成長の実感が子ども自身に沸き上がります。その成功体験が、人生の喜び、生きる楽しさとなって、自然に人間力が身につくのです。

 

おわりに

いかがでしたでしょうか。

ある程度成長したあとには、テレビやスマホ、パソコン、様々なハイテク機器に触れさせながら育てるのは現代人として書かせません。ですが、幼い時にはしかりと人間としての基礎を作りたいもの。

科学に基づく熱心な研究で、長くノーベル賞候補になり続けたモンテッソーリ式の教育方法は、人間の成長を根本からサポートする超優良の教育方法です。

自宅でできる基本的な考え方を紹介しました。参考になりましたら、嬉しいです。

 

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