はじめに:子育てでイライラするのは当たり前
- 言うことをきいてくれない
- おとなしくじっとしれくれない
- わがままばかり言う
- 変なことにだけ興味がいく
- 他の子に比べて成長が遅いような気がする
- etc...
上記のようなことでイライラしたり、悩んだことはありませんか?
思った通りにいかないのが子育て。わかってはいるけれど、いざ忙しい日々と育児を両立しようとすると、予想外の時間がかかったりして相当なストレスになることも。
しかし、そもそも子どもとは、何も知らない状態で生まれてくるもの。大人と同じ反応を期待しても仕方がありません。
ではどのように子どもと向きあえば良いでしょうか。様々な育児本で議論がわかれるところではありますが、この記事では子育ての本質をついた言葉が世界各国で話題を呼び、日本でも120万部を越えるベストセラーとなっている最強の子育て本『子どもが育つ魔法の言葉』ドロシー・ロー・ノルト、レイチャル・ハリス著 を紹介します!
子育てがきっと楽しくなる考え方が詰まっていますので、子育てでお悩みの方は必読です!!
目次
- はじめに:子育てでイライラするのは当たり前
- 親は子どもの最初で最大の手本 =子は親の鏡
- 叱りつけてばかりいると、子どもは「自分は悪い子なんだ」と思ってしまう
- 認めてあげれば、子どもは、自分が好きになる
- おわりに
- あわせて読みたい
親は子どもの最初で最大の手本 =子は親の鏡
この本の大ヒットの要因であり、全てのエッセンスが詰まっていると言っても過言ではない詩『子は親の鏡』。
どこかで見たことがあるのではないでしょうか。いたるところで原作者以外の改変もたくさんされているのですが、原作者であるドロシー・ロー・ノルトがオリジナルに修正を加え続けている正当進化版がこちらです。
けなされて育つと、子どもは、人をけなすようになる
とげとげした家庭で育つと、子どもは、乱暴になる
不安な気持ちで育てると、子どもも不安になる
「かわいそうな子だ」と言って育てると、子どもは、みじめな気持ちになる
子どもを馬鹿にすると、引っ込みじあんな子になる
親が他人を羨んでばかりいると、子どもも人を羨むようになる
叱りつけてばかりいると、子どもは「自分は悪い子なんだ」と思ってしまう
励ましてあげれば、子どもは、自信を持つようになる
広い心で接すれば、キレる子にはならない
誉めてあげれば、子どもは、明るい子に育つ
愛してあげれば、子どもは、人を愛することを学ぶ
認めてあげれば、子どもは、自分が好きになる
見つめてあげれば、子どもは、頑張り屋になる
分かち合うことを教えれば、子どもは、思いやりを学ぶ
親が正直であれば、子どもは、正直であることの大切さを知る
子どもに公平であれば、子どもは、正義感のある子に育つ
やさしく、思いやりを持って育てれば、子どもは、やさしい子に育つ
守ってあげれば、子どもは、強い子に育つ
和気あいあいとした家庭で育てば、子どもは、この世はいいところだと思えるようになる
(本文より)
詩を読んでいただければ心で理解できる内容なので、わざわざ解説するのは野暮ではありますが、あえて書きますと、伝えたい内容はかなりシンプルです。
親は、子どもにとって人生で初めて出会い、暮らす人間です。親がいなければ生きていけませんし、その結果常に親から学び続けるのです。良いことも悪いことも吸収し、自らの個性の上に積み重ねていきます。
だからこそ、親は子どもの個性を大切にしながら伸ばすために、うまく自分の背中で、行動で、子どもに伝えていく必要があるのだ、ということです。
コアとなる概念については以上です。ここからは、いくつかの具体例を元に、実践的な内容を見ていきたいと思います。
叱りつけてばかりいると、子どもは「自分は悪い子なんだ」と思ってしまう
善悪の判断を子どもに教えることは大切なことです。
- 人のものを盗んではいけない
- 人を傷つけてはいけない
- 店で買い物をするにはお金が必要
このような基本的なところからしつけや教育は始まって、成長するに連れて、複雑な問題の判断をするようになっていきます。
- 嘘は常についてはいけないものなのか
- 友達の不正を見た時にどうすべきか
大人でも難しい問題ですね。
まずは基本的なしつけから行う必要がありますが、どのように行えば良いのか見ていきましょう。
厳しく叱るより、励ます方が良い
善悪の基準がないうちは、悪いこともしてしまいます。これは当然仕方のないことです。まだ知らないのですから。例えば友達のおもちゃが欲しくて取ってしまうとき、子どもに何と言えば良いのでしょうか。まだ子どもは、友達のおもちゃをとってはいけないことを知らないかもしれません。
解答としては、まずは子どもの話をしっかりきいて、状況を把握しましょう。
- これまでに同じような悪さをしたことがあるか
- どういう気持ちや状況でそれをしてしまったのか
- 子どもは結果に対してどう思っているのか
これらがわかったら、どうやって対処するか決めます。
どのような場合でも、大切なのは『行為を否定し、子どもを否定しないこと』です。
悪いのは子どもそのものではなく、おもちゃを取ったことなのです。『悪い子ね』というのではなく、『人のおもちゃを取るのはいけないことなのよ』と教えるべきなのです。そうすれば、子どもは、自分が悪い子なのだ、とは思わず、やってはいけないことを学べるのです。
更に、ヒアリングした状況に応じて、どうすれば良いのかを子ども自身に考えさせます。『おもちゃが欲しかったけれど、これは◯◯ちゃんのものよね?どうすればよかったのかな?』などと聞いてみるのです。『一緒に遊ばせてもらう』『交代で遊ぶ』などの答えが帰ってくれば、ほめてあげましょう。自分が良い子で、考えられる子だということがわかって自己肯定感も高まります。
認めてあげれば、子どもは、自分が好きになる
親は、ありとあらゆる場面で、子どもに価値観を伝えています。
- 数ある選択肢の中から何を選んだか
→瞬間的な選択の積み重ね - 何を良しとし、何を悪とするのか
→何をすれば褒められて、何をすれば叱られるのか
すなわち、自らの生活で、ダラダラしている姿を見せれば、その価値観が子どもに刻まれていきますし、何か悪いことをした時にはそれをきちんと訂正していかないと、悪い習慣がついてしまうかもしれません。
逆に、良いことをした時には気づいてあげることが一番大切です。そのためにはしっかりと子どもと向き合って、観察し、変化に気づくことが大切ということですね。愛のある眼差しが大切です。
子どもは親に誉められた面を伸ばしていく
子どもは誉められると、自分自身への自信が増します。自然と自分への肯定感が高まっていくのです。すると、どんどん色んなことにチャレンジできるようになります。ポジティブな気持ちが芽生えるからですね。そうすると、どんどんできることが増えていって、成長が止まりません。
その正の成長サイクルを回すために必要なのが、正しく誉めること、です。例えば子どもが上手にアイススケートを滑れるようになったとして、誉め方はたくさんあります。
- 美しく表現できるようになったね。美しさが感じ取れているね
- プロになれるぐらいジャンプが上手になったわね
- 毎日こつこつ練習を続けれたね
- こけてしまったお友達に、ちゃんと教えてあげれたわね
どこを誉めてあげるか、万人への正解はありません。ただし、それぞれの家庭で重視する価値観に応じて、正しく誉めてあげれば、その箇所がどんどん伸びていくのです。
大切にしたいところを、誉めてあげましょう。
おわりに
いかがでしたでしょうか。
実践編は一部しか紹介できませんでしたが 、ぜひ手にとって読んでみてください。子育ての本質を掴んで、悩みとおさらばしましょう!
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