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刺激たっぷりベストセラー作家、天童荒太はこの7冊を読め

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暴力を描ける作家はグロOKな人向け!

初期は本名の栗田 教行(くりた のりゆき)名義で活動した。代表作に『家族狩り』『永遠の仔』『悼む人』など。
童話・映画脚本などさまざまな賞に応募し、本名で投稿した「白の家族」が野性時代新人文学賞を受賞。『ZIPANG』『アジアンビート』など映画の脚本などを手がけた後に、天童荒太名義で小説を書く。

●受賞歴など

1986年 - 「おかしな星ふるらくえんじま」(栗田教行名義)で第3回アンデルセンのメルヘン大賞・優秀賞受賞。
1986年 - 『白の家族』(栗田教行名義)で第13回野性時代新人文学賞受賞。
1994年 - 『孤独の歌声』で第6回日本推理サスペンス大賞優秀作。
1995年 - 『家族狩り』で第9回山本周五郎賞受賞。
1999年 - 『永遠の仔』で第121回直木三十五賞候補。
2000年 - 『永遠の仔』で第53回日本推理作家協会賞(長編および連作短編集部門)受賞。
2000年 - 『あふれた愛』で第124回直木賞候補。
2009年 - 『悼む人』で第140回直木賞受賞、愛媛県文化・スポーツ賞受賞、第6回本屋大賞第8位。
2013年 - 『歓喜の仔』で第67回毎日出版文化賞(文学・芸術部門)受賞。
天童荒太 - Wikipedia

天童荒太の残酷でグロい描写は、好きな人にはハマるけど、苦手な人は絶対無理って思われるでしょう。
そこまで描く必要があるのか?
文学は直接的な恐怖を描かないことで感動させるのでは?
などなど思うところもあるかもしれませんが、振り切れてしまうのも刺激のひとつだなと。エンタメとして非常に感情を揺さぶるんですよね。下手なホラー映画よりよほどスリルがあります。 
ただ、優しい作品もあるので、そちらから入るのもアリかと。
この記事では天童荒太のおすすめ小説7作をランキング形式で紹介します!

目次

ランキング

選定にあたってのランキングポリシーと雑感を下記↓

  • 独自ランキング
  • 暴力・グロ描写が苦手な人はやめておきましょう
  • 刺激が強いので退屈な時間のお供に

 

それではランキングどうぞ!

7位 家族狩り

 

脂肪にぎらつくナイフが、肉を骨を家族を生きながら裂いてゆく…美しき地獄絵サスペンス。「崩壊した家族に再生はあるのか」血の海に沈んだ家族がひとつ、またひとつ。一家心中か、連続大量殺人事件か。きっかけは、心理想談のラインに掛かってきた、一本の電話だった。一方的に暴言を並べた学生らしきその声の主は、一家皆殺しを宣言して電話を切った…。
「愛の病理」がその巨体を街角に現わして、物語は二転三転、急展開。
https://www.amazon.co.jp/dp/4106027429

山本周五郎賞受賞で、120万部超えのモンスターヒットベストセラー作品!
凄惨な拷問の描写とかはキツイですが、エンタメ作家として必要な読者を惹きつける力がありますね。
グロいのが大丈夫な人だけ読んでください。1作目にしては刺激がキツすぎるので7位。

6位 包帯クラブ

 

関東のはずれの町に暮らす高校生、ワラ、ディノ、タンシオ、ギモ、テンポ、リスキ…傷ついた少年少女たちは、戦わない形で、自分たちの大切なものを守ることにした…。
いまの社会をいきがたいと感じているすべての人に語りかける長編小説。
https://www.amazon.co.jp/dp/4480430156

柳楽優弥、石原さとみ出演・堤幸彦監督でで映画化もされ、海外でも公演されるなど、渋くヒットました。 戦わず回復のみに専念する白魔道士的哲学の小説です。
個人的には非常に好きなテイストの作品なんですが、身の毛もよだつ暴力描写や恐怖感、サスペンス感などの天童荒太らしさはないので6位。

5位 孤独の歌声

 

凄惨な連続殺人が発生した。独り暮らしの女性達が監禁され、全身を刺されているがレイプの痕はない。被害者の一人が通っていたコンビニでの強盗事件を担当した女性刑事は、現場に居合わせた不審な男を追うが、突然彼女の友人が行方不明に…。孤独を抱える男と女の、せつない愛と暴力が渦巻く戦慄のサイコホラー。日本推理サスペンス大賞優秀作を新たな構想のもとに、全面改稿。
https://www.amazon.co.jp/dp/4101457115

狂人って、絶対存在するんですよね。圧倒的な天才や圧倒的な聖人が生まれるということは、その逆も発生してしまうことはもはや防ぎようがないのかもしれあません。
”孤独”でサイコに振り切れた連続殺人犯の犯行の描写はもはやトラウマレベル。

4位 あふれた愛

 

生きていくことの辛さを包み込む珠玉の短編集。 理解しあえないこと。ひとと同じように生きられないこと。大切な人を失うこと。空回りする愛情…様々な生きにくさを抱えた普通の人々を描く短編集。この4編すべてがあなたのための物語です。
https://www.amazon.co.jp/dp/4087478173

ダークサイドに堕ちていない方の天童荒太の作品です。直接的に恐ろしい描写はほとんどなく、むしろいつも以上に内面にフォーカスを当てた作品になっているので、グロや刺激的な表現が苦手な方はお試しください。
短編集なのでサクサク読めて入門としてはまぁまぁオススメです。 

3位 ムーンナイト・ダイバー

 

だからこそ潜るのだ。誰も潜らないから、誰かが潜らなければいけないのだと信じる。3・11から五年目となるフクシマ。非合法のダイバーは人と町をさらった立入禁止の海に潜降する。慟哭の夜から圧倒的救済の光さす海へ。鎮魂と生への祈りをこめた著者の新たな代表作誕生。
https://www.amazon.co.jp/dp/4163903925

天童荒太の小説の装丁・及びタイトルなど、デザインやブランディングイメージに関しては、正直良いイメージがありませんでした(内容は別として)。
けれど、最新作は、タイトルの持つイメージ、装丁など、これまでとはイメージを一新させた一作です。
3.11東日本大震災で、全ての人々の世界は変わったと言われています。”生き残ってしまったこと”への姿勢が胸を打つ一作です。

2位 永遠の仔

 

3人の主人公は、子供の頃あらゆる児童虐待を受けてきた。久坂優希は父親から性的虐待を、長瀬笙一郎(モウル)は男遊びがさかんな母からネグレクトを、有沢梁平(ジラフ)は母からたばこを体におしつけられる身体的虐待を受け、その恐怖から恐怖症を患ってしまう。3人は1979年(ドラマ版では1981年)に瀬戸内海の小島にある精神科病棟で出会い、院内学級で小学校時代を過ごすも、3人の決断によりある事件が起こる。優希の父親が滑落死したことで3人は離散するが、18年後の1997年(ドラマでは1999年)、社会人として過ごしていた3人は川崎市内で運命的に再会することになる。そして再会によってまた事件が起きてゆく……。
永遠の仔 - Wikipedia

芸術性は感じないものの、読ませる文章&ストーリーテリングは一級品です。
一つ残念なのは、取材を綿密にはしていないんだなっていうところが見えちゃうところですね。虐待の症状や病院の対応、学校の内部の空気などにリアリティがない。
そのマイナスを差し引いてもよくできたエンタメ小説です。エンタメ小説好きはかなりの確率で心動かされるはず。

1位 悼む人

 

不慮の死を遂げた人々を“悼む”ため、全国を放浪する坂築静人。静人の行為に疑問を抱き、彼の身辺を調べ始める雑誌記者・蒔野。末期がんに冒された静人の母・巡子。そして、自らが手にかけた夫の亡霊に取りつかれた女・倖世。静人と彼を巡る人々が織りなす生と死、愛と僧しみ、罪と許しのドラマ。第140回直木賞受賞作。
https://www.amazon.co.jp/dp/4167814013

直木賞受賞作の『悼む人』が1位。
人間の深淵に迫る、とか文学的・芸術的恍惚を味わいたい、みたいな読者には全く響きません。 天童荒太の小説はエンタメ小説として刺激的に、暇つぶし的に読むのに最適なのです。
スピリチュアルな世界観にハマれれば、共感を持って読めるはず。人は他人に相当興味がない、というのはわかりきった事実です。それを考えると、死ぬのが怖くなりますよね?そんな時にある種の救いを差し伸べる一冊です。

おわりに

天童荒太のおすすめ小説ベスト7作をランキング形式で紹介しました!
拷問・殺人・暴力など、過激な描写が多いので、グロが苦手な人には本当に相性が悪いです。危険なので読まないように。
人間の深淵さみたいなものは味わえませんが、エンターテイメント性が高くてあっという間に読み切っちゃえます。退屈な時間にどうぞ!

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