はじめに:のんびりほっこり系の映画でも観るか、と思ったら大間違い
CMでも確かに少し過激なところは流していましたが、言っても、言ってもほっこり系だろうと思っていたんです。
何せ(ちょっとだらしないとはいえ)テディベアがメインキャラクターなのですから。
結果、完全に騙されました。超ド級に尖った変な映画でした(褒めてる)。
目次
あらすじ
1985年のボストン郊外。ジョン・ベネット少年はテディベアのテッドをかわいがり、命が宿るように祈るとそれが叶うのであった。以後、命を吹き込まれたテッドとジョンの2人は親友となりともに暮らし成長し、27年後の2012年になっても一緒に暮らしていた。
かつて「生きているぬいぐるみ」としてマスコミに取り上げられ、国民的キャラクターとして一世を風靡したテッドも、年と共に中年になり、今や落ちぶれ、酒と女とマリファナ漬けの日々を送っていた。一方、35歳になったジョンはレンタカー屋の従業員になり、支店長昇進の話が出るも仕事に身が入らず。休日にはテッドと共にマリファナを回し飲みし、子供の頃のように『フラッシュ・ゴードン』のビデオを見ては一日中ダラダラと過ごしていた。しかも、雷が鳴るといまだにテッドが一緒じゃないと眠れない、いつまでたってもガキのままであった。同棲している恋人のローリーとは交際4年になるのに、いまだに結婚する決意もできない。いつまでもジョンが大人になれないのは、テッドも一緒に暮らしているからだと考えるようになっていた。
交際4年目の記念日の晩、2人が食事を終えて帰ると、何人もの売春婦を呼んで乱痴気騒ぎをしているテッドに、ついにロリーの怒りが爆発した。ロリーに促され、ジョンはテッドに家を出るよう提案する。こうして2人は初めて離れ離れの大人の生活を始める。
いきすぎた悪ふざけ満載
そもそもキャラものの映画で、マリファナや売春婦、どぎつい下ネタ連発、普通では考えられません。家族で観るのは絶対やめて下さい。笑
セス・マクファーレン監督は『ファミリー・ガイ』でもかなり際どい表現をしまくっています。
『ファミリー・ガイ』は、アメリカの古き好き家族賛歌に見せかけて、『シンプソンズ』ばりの社会風刺を入れまくっていて、黒人が黒人差別の自虐ネタをしたり、障害者イジリ、セックス中毒者が女子高生をたぶらかしたり、などなど日本だと際どすぎる表現も満載です。
そんな『ファミリー・ガイ』が好きな人は確実に『テッド』も好きでしょう!無理な人はやめておいたほうが良いです。いますよね、日本でも『クレヨンしんちゃん』観れない人。
ストーリー?なにそれ?
ストーリーは期待しないでください。
- 何でこんな奴にこんないい女が
- そもそもの設定(喋るおっさんテディベア)からして入り込めない
- 男性目線すぎ
など、見る人が見ると嫌われる要素がたくさんです。本気で見てしまうと死ぬほど批判点はあると思います。
ただ、監督のセス・マクファーレン含む、複数の脚本家陣で臨んでいて、相当笑いながら、楽しんで作ったんだろうな、というのが伝わってきます。すぎた悪ふざけが映画になっちゃった、っていう感じ。期待しなければ良いことがあるかも!
男の都合の良さが鼻につくところもあるかもしれませんが、基本的には女性が見ても盛り上がれると思います。ダメな自分や弱い自分、リアルな世界は、本当は自堕落な面を多く含んだ世界です。シリアスすぎる毎日に疲れた時は、バカなフィクションで笑いましょう。