多彩なアンサンブルが楽しい天才バンド

アコーディオンに電子音にバイオリン。天才たちの神々の遊びの結晶なのか、神々の憂いがこぼれた一滴なのか。サウンドは楽しいんだけど、歌詞とかはすっげえ切ない。寂しい気持ちになっちゃう。アーゲードファイアは私にとってはそんなバンド。
1stアルバムでアコーディオンが超絶フィーチャーされていて、それがまためちゃくちゃかっこよかったんですよねぇ。一気にハマりました。”Funeral”っていうアルバム。タイトルからしてもうね、好きな人はホント好きになります。笑
5つのオリジナルアルバムから1曲ずつ選んで、語りたいと思います。
知らない人のためにwikiから↓↓
ウィン・バトラーとレジーヌ・シャサーニュの2人によるソングライティング・ユニットを中心として結成。2003年に7曲入りEP『アーケイド・ファイア』でデビュー。オルタナティヴ・ロックを基礎に置いたサウンド、様々な楽器を駆使しての重層的でクラシカルなアレンジ、メランコリックで陰鬱な詞世界が特徴。ライブでは、メンバーそれぞれ楽器を持ち替えながら、有機的で熱狂的なステージ・パフォーマンスを展開する。
アーケイド・ファイア - Wikipedia
目次
Funeral→Neighborhood #3
Arcade Fire - Neighborhood #3 (Power Out)
まだYoutubeがなかった頃、音楽好きにとってはタワレコがCD漁りの聖地でした。視聴したり、ポップ読んでジャケ買いしたり。
私がArcade Fireと出会ったのもタワレコでしたね。春休みかなにかで、確かKlaxons(Delaysだったっけ?)とArcade FireのFuneralを買って帰ったのを覚えているなぁ。
このアルバムで、多くのロックキッズがオルタナに開眼してしまうことになるのです。アコーディオンっていう選択肢が激熱。音楽って自由だ!ってのを感じる一曲。
Neon Bible→No Cars Go
英語わかんなくても最高でしょ。No Cars Go ですよ。
ウィンとレジーヌカップルのコーラスが最高。彼らはとにかく素敵なカップルで、生まれ変わったらこんな風な芸術家として、奥さんとバンドして暮らしたいって誰しも思っちゃうんじゃないでしょうか。
シンプル、というかシンプルすぎるメロディなはずなのに、どうしてこんなに色んな感情を呼び起こせるのか知りたい。
The Surborbs→The Surborbs<
あ、Arcade Fire てっぺん取ったな。っていうのがこのアルバムであり、この曲です。
狂気っていうのは自然なはずのところに、不自然なものがある(またはあった)、ってことに気づく時に感じるものだと思うんですよ。そういった意味で、この曲は特に装飾に凝った訳でもなく、恐ろしい音なんか入っていないんだけれども、すごく怖い。本能的に何かを感じます。美しいはずなのに怖い。
MVも超いいから絶対見て。
Reflektor→Reflektor
サウンドが超いい。
エレクトリックなディスコサウンドのベースとドラム、パーカッションも良いし、シンプルなピアノもストリングスも、エレクトロニカなシンセ類や謎の笛類(←怒られる)もちろん素敵ではあるんだけれども、何よりギターがサウンズグッドすぎてもう失神しそう。
”If this is heaven I need something more Just a place to be alone"
素敵な言葉なんだけれども、どうもしっくり訳せない。この”言葉”は、言語にできないものを表している気がするんです。David Bowieのvoiceも入って、未だにそこばっかり聞いて泣きそうになる夜があります。
Everything Now→Everything Now
だせえだせえだせーーー。なんだこの時代遅れ感。タイトル。の、はずなんだけどArcade Fireがやると聴けちゃうし聴いちゃうんだよなぁ。
美しいし、ダサいのをわかっててアレンジしてくるのがわかるからなんでしょうね。サウンドはすごく練られてる。ダサさと狂気の狭間にいる音が、ここでも言葉にならない感情を表現してくれてる。
おわりに
音楽が心底好きなんだろうなってのが伝わるバンドです。私も、いくつもの夜をアーケードファイアに救われました。
この記事紹介したのはなんだかアルバムタイトル曲ばっかりになってしまったけど、まぁ1曲ずつしか選べない入門版だからそこはお愛想ということで。笑
あわせて読みたい