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きゃすのキラキラブログ

好きなもの/ことを布教するブログ ゲーム会社員が書いてる

感情揺さぶる関西弁が気持ちいい西加奈子作品を読もう

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直木賞作家の正体は全身から創作意欲がほとばしる関西からの刺客!

大阪に住んでいた頃からひそかに小説を書いては一人で悦に入っていたが、人に読ませたところ「技術はあるけど感情が無い」と言われ、「書きたくなるまで感情を溜めないとだめだ」と勧められるまま半年ほど断筆、その後に閃いたイメージから猛烈な勢いで一気に書き上げたのが『あおい』である。
この作品に西はいたく愛着が湧き、「活字にせな」と思い立ち、いくつも仕事を掛け持ちして上京資金を貯め、「全部捨てんとアカン」とそれまでの大阪生活の全てを投げうって身一つで東京に移り住んだ。
『あおい』は程なくして『世界の中心で、愛をさけぶ』の編集者の目にとまって出版にこぎつけ、西は文壇デビューを果たした。

●受賞歴

2007年 『通天閣』で織田作之助賞大賞受賞。
2011年 咲くやこの花賞受賞。
2013年 『ふくわらい』で第148回直木三十五賞候補、第10回本屋大賞5位、第1回河合隼雄物語賞受賞
2015年 『サラバ!』で第152回直木三十五賞を受賞、第12回本屋大賞2位
2015年 VOGUE JAPAN Women of the Year 2015 受賞
2016年 Granta Best of Young Japanese Novelists 2016

西加奈子 - Wikipedia

エネルギーがすごい。
文章から主張がぐいぐい伝わってきて、命を燃やして書いてるな、っていうのが伝わってくる気持ちの良い作家。それが西加奈子。
作品ジャンル的にはエンターテイメントに寄っているのだけれど、読ませる関西弁と、心理描写は秀逸です。
幼稚な表現とかもあるんだけれど、もし”芸術点”なんて項目が直木賞にあったとしたら、歴代の直木賞作家の中でも、高いんじゃないかなと個人的には思います。

読むと大笑いできるし、大泣きできます。自らの魂の勢いで、読者の感情を揺さぶるのが上手い!
そんな西加奈子のおすすめ小説ベスト10をランキング形式で紹介します。

目次

おすすめ小説ランキング

 

10位 白いしるし

 

女32歳、独身。誰かにのめりこんで傷つくことを恐れ、恋を遠ざけていた夏目。間島の絵を一目見た瞬間、心は波立ち、持っていかれてしまう。走り出した恋に夢中の夏目と裏腹に、けして彼女だけのものにならない間島。触れるたび、募る想いに痛みは増して、夏目は笑えなくなった―。
恋の終わりを知ることは、人を強くしてくれるのだろうか?ひりつく記憶が身体を貫く、超全身恋愛小説。
https://www.amazon.co.jp/dp/4101349576

恋愛の件は置いておいたとして、芸術家の芸術家たる芸術家の性質を瑞々しく描いているのが、すごくいい。
人間そのものの命を燃やして芸術をしている、そんな空気感が西加奈子の勢いある文章で伝わってきます。

9位 通天閣

 

『さくら』で彗星のように華やかなデビューを飾った西加奈子の第4作にあたる長編小説。冬の大阪ミナミの町を舞台にして、若々しく勢いのある文体で、人情の機微がていねいに描かれていく。天性の物語作者ならではの語り口に、最初から最後までグイグイと引き込まれるように読み進み、クライマックスでは深い感動が訪れる。
このしょーもない世の中に、救いようのない人生に、ささやかだけど暖かい灯をともす絶望と再生の物語。作品で第24回織田作之助賞を受賞
https://www.amazon.co.jp/dp/4480426698

読んで爆笑できる小説って数少ないと思うんですけど、これ、できます。おもろいです。笑 だらけるポイントも(前半特に)あるんですが、怒涛の盛り上がり(?)がおもろすぎる。
ちなみに、通天閣らへんは、大阪人・関西人でも『うわっ、空気ちゃうなぁ』って、何度行っても思うところです。想像以上にディープです。 

8位 こうふく みどりの

 

「お前んち、いっつもええ匂いするのう。」そう言った転校生のコジマケンが気になる緑は、まだ初恋を知らない十四歳。夫(おじいちゃん)が失踪中のおばあちゃん、妻子ある男性を愛し緑を出産したお母さん、バツイチ(予定)子持ちの藍ちゃん、藍ちゃんの愛娘、桃ちゃん。なぜかいつも人が集まる、女ばかりの辰巳一家。そして、その辰巳家に縁のある、謎の女性棟田さん。それぞれの“女”が人知れず抱える、過去と生き様とは―。
二ヵ月連続リリース第一弾。大阪のとある街を舞台に、さまざまな形の“女のこうふく”を描いた、著者渾身の一作。
https://www.amazon.co.jp/dp/409408603X

西加奈子作品の中ではちょっと変わり種の作品。なんだかとても優しくて、それでいて何故か切ないです。失ってしまったもの(=若さ)みたいなものが意識されるからかな?
愛ある関西弁はホンマに良いですね~。 

7位 こうふく あかの

 

結婚して十二年、三十九歳の調査会社中間管理職の俺の妻が、ある日、他の男の子を宿す話。
二〇三九年、小さなプロレス団体に所属する無敵の王者、アムンゼン・スコットの闘いの物語。この二つのストーリーが交互に描かれる。三十九歳の俺は、しだいに腹が膨れていく妻に激しい憤りを覚える。やがてすべてに嫌気がさした俺は、逃避先のバリ島で溺れかけ、ある光景を目にする。帰国後、出産に立ち会った妻の腹から出てきた子の肌は、黒く輝いていた。負けることなど考えられない王者、アムンゼン・スコットは、物語の最後、全くの新人レスラーの挑戦を受ける。
https://www.amazon.co.jp/dp/4094086080

つながるって気持ちイイ!西加奈子が、構成力もあるんだぜと言わんばかりに構成をよく練って挑んだ作品。前作ともつながってたりするのでファンは更に楽しめます。 
レスラーの輝き具合に関しては、西加奈子、本当にプロレス好きなんだなって感じ。笑

6位 窓の魚

 

温泉宿で一夜を過ごす、2組の恋人たち。静かなナツ、優しいアキオ、可愛いハルナ、無関心なトウヤマ。裸の体で、秘密の心を抱える彼らはそれぞれに深刻な欠落を隠し合っていた。決して交わることなく、お互いを求め合う4人。そして翌朝、宿には一体の死体が残される──恋という得体の知れない感情を、これまでにないほど奥深く、冷静な筆致でとらえた、新たな恋愛小説の臨界点。
https://www.amazon.co.jp/dp/4101349568

関西弁で書くとちょっと滑っちゃうと思ったのか、関西弁を封印して書かれました。感情をあまり込めたくなかったりだとか、共感性を薄くしようと狙っていたのでしょう。その試みは成功しています。どちらかというと芸術的・純文学寄りのテイストですが、読ませる文章は健在なのでおススメです。 

5位 ふくわらい

 

暗闇での福笑いを唯一の趣味とする編集者の鳴木戸定。愛情も友情も知らず不器用に生きる彼女は、愛を語る盲目の男性や、必死に自分を表現するレスラーとの触れ合いの中で、自分を包み込む愛すべき世界に気づいていく。
第1回河合隼雄物語賞受賞作。
https://www.amazon.co.jp/dp/4022647906

またもや関西弁を封印して書かれた作品。プロレスがこんなに登場する小説家っていますかね?笑
 奇人がたくさん出てくるので、それだけで楽しい小説ができあがってます。あとは、エンディング、いいんですよね~。読んでみてください。

4位 しずく

・幼なじみ
・三十女と恋人(バツイチ)の娘
・老婦人と若い小説家
・旅行者と嘘つき女
・二匹の雌猫
・母と娘 

少し笑えて、結構泣ける、「女どうし」を描く六つの物語

https://www.amazon.co.jp/dp/4022647906

名作短編集。サクサク西加奈子の世界観が楽しめるのでおすすめです。笑いも取れて、泣かせれて。才能に嫉妬です。エキセントリックさはないけれど、確実に読んで良かった、という読後感が味わえる一冊です。 

3位 さくら

 

26万部突破のロングセラー、文庫化
両親、三兄弟の家族に、見つけてきたときに尻尾に桜の花びらを つけていたことから「サクラ」となづけられた犬が一匹。どこにでもいそうな家族に、 大きな出来事が起こる。そして一家の愛犬・サクラが倒れた--。
https://www.amazon.co.jp/dp/4094082271

初期の作品で、稚拙でつたない表現も多いです。大げさだし、作者の自意識も垣間見られます。けれど西加奈子の中にある表現の魂みたいなものが感じられて、熱いんです。
ダイヤの原石を見染める気持ちで読んでください。

2位 サラバ!

 

1977年5月、圷歩は、イランで生まれた。父の海外赴任先だ。チャーミングな母、変わり者の姉も一緒だった。
イラン革命のあと、しばらく大阪に住んだ彼は小学生になり、今度はエジプトへ向かう。後の人生に大きな影響を与える、ある出来事が待ち受けている事も知らずに―。
https://www.amazon.co.jp/dp/409386392X

超出世作!
正直、プロットは粗いしスカスカだし、前半冗長だし、小説家としてまだまだ!けどけど、人の内面を書かせたらすごいです。言葉にできないはずの想いを言葉に、というか物語として表現するのが本当に上手い。

まだまだ上手くなる要素もあるので、楽しみな作家です。

1位 きいろいゾウ

夫の名は武辜歩、妻の名は妻利愛子。お互いを「ムコさん」「ツマ」と呼び合う都会の若夫婦が、田舎にやってきたところから物語は始まる。背中に大きな鳥のタトゥーがある売れない小説家のムコは、周囲の生き物(犬、蜘蛛、鳥、花、木など)の声が聞こえてしまう過剰なエネルギーに溢れた明るいツマをやさしく見守っていた。

夏から始まった二人の話は、ゆっくりと進んでいくが、ある冬の日、ムコはツマを残して東京へと向かう。それは、背中の大きな鳥に纏わるある出来事に導かれてのものだった―。
https://www.amazon.co.jp/dp/4094082514

宮崎あおい、向井理主演で映画化もされたヒット作。主演が両方とも原作のファンということで話題になりました。あの関西弁はどうだったんでしょうか。まぁそれはおいといて。
非現実感が強くて、読む人を選びますが、芸術肌の人、見えるものだけが真実だけではない(大切なものは目に見えない)という感覚を持っている人にはとても響く小説です。

おわりに

西加奈子のおすすめ小説をランキング形式で10作紹介しました!

荒削りではあるものの、この人には表現したいもの、発散したいものがたくさんあるんだ!ということが作品からビンビン伝わってくる作家です。
心を揺さぶられたい人は是非読んでみてください!

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