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きゃすのキラキラブログ

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大人の絵本のおすすめ作家ショーン・タン!プレゼントにも

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はじめに:ランキング常連!ショーン・タンの絵本

大人の絵本ランキングで常連、かつ傑作グラフィックノヴェル『アライバル』で、絵本好き以外からも賞賛を浴びたショーン・タン。

私はショーン・タンの絵本と出会って、忘れていた感覚をたくさん取り戻しました。夏休みが残り少なくなってきた時の気持ち、夕暮れで友達と別れなくてはいけないあの寂しい瞬間、卒業式の何気ない別れと、実は多くの人と二度と会うことのない事実の切なさ。言葉にするのが難しい感情を、ショーン・タンは見事に絵本という形で表現しきっています。

無駄なことは排除しようという世の中にあって、クリエイティブな世界だけはその呪いからかろうじて逃れられているように思います。たまには大人も絵本を読んでみて良いのではないでしょうか。

この記事では綿密に練り上げ、描き上げられたこだわり満載のおすすめ絵本を紹介します!

目次

 

ショーン・タン略歴

簡単に略歴をWikipediaなどから。

世界幻想文学大賞、ヒューゴー賞、アカデミー賞と、小説家、映画監督、誰もが憧れる賞を絵本・映像というジャンルで受賞しちゃっているすごい人です。

いやぁ、すごい経歴。

オーストラリアのイラストレイター、絵本作家、映像作家。『レッドツリー』『アライバル』など大人向けの絵本作品で知られる。

西オーストラリア州フリーマントルに出生。マウント・ローリーのスタジオにて数年間フリーランサーとして活動したのち、2007年よりビクトリア州メルボルンを拠点に活動。マレーシアから西オーストラリアに移住した父の経歴が作風に影響を与えている。


2008年、文章をいっさい入れずに描かれた作品(グラフィック・ノベル)『アライバル』にてアングレーム国際コミック・フェスティバル最優秀作品賞受賞。そのほか世界幻想文学大賞アーティスト部門、ヒューゴー賞プロ・アーティスト部門、ディトマー賞最優秀芸術部門、アストリッド・リンドグレーン記念文学賞など多数の受賞がある。
ショーン・タン - Wikipedia

イラストレーター、作家。舞台デザイナーや、映画のコンセプト・アーティスト(ピクサーの『ウォーリー』等)としても活躍中。今年2月に発表された2010年度アカデミー賞短編アニメーション部門を「The Lost Thing」で受賞。またリンドグレーン賞、ヒューゴー賞も受賞するなど、今もっとも世界が注目する作家の一人。
https://www.amazon.co.jp/dp/4309205771

 それではオススメ絵本紹介一気にどうぞ!

 

世界で大絶賛された文字のない絵本『アライバル』

新たな土地に移民した者が、その土地で生まれ変わり、新生児のように成長していく。そこには過去の自分を捨てなければならない辛さと、新しい人生を歩むチャンスを手にした幸せとの両面がある。それをまるでサイレント映画のように一切の文字を使用せず表現した、究極の文字なし絵本。
https://www.amazon.co.jp/dp/4309272266?

世界中に衝撃を与えた絵本です。もはや小説かと思うくらいの濃い体験ができます。ポイントは『文字がないこと 』。絵だけで感情表現だけでなく、物語の移り変わりまでも、芸術的に描き切っています。構想、絵の美しさ、心を動かす力、どれをとっても天下一品。ベスト・オブ・ベストのグラフィックノヴェル。

良質な読書は、家の中にいたとしてもどこまででも旅ができる魔法のツールです。この本はまさにその好例で、錆びついた感情を揺さぶって、忘れていた感覚を思い出させてくれます。若々しい気持ちがよみがえるのです。

矛盾しているようですが、読書の喜びで自然と、新しいところへ行きたくなったり、新しいことを始めたくなるはず。たとえそこに困難が待ち受けようとも。

全読書家必読です。

 

美しい色使いが素敵『夏のルール』

きょうだいがいる人もいない人も大人も子供もみんなの心にじん、と残る『アライバル』『遠い町から来た話』のショーン・タンが描くあたらしい夏のものがたり。
https://www.amazon.co.jp/dp/4309274846

『夏休み』というワードだけでノスタルジックな感覚に襲われる大人にぜひ読んでいただきたい一冊です。

子どもの『ものの見え方』がいかに独創的で、クリエイティブなものだったかを思い出させてくれます。多くの大人はそれを忘れてしまっていますが。。。

巨大な動物やずる賢い生き物、おかしな汽車や工場(?)など、 奇想天外で色彩豊かな変なものがたくさん登場します。それはきっと子どもが観ている景色であり、空想する景色なのでしょう。

子どもと一緒に読むと、子どもの反応や成長を楽しむことができるでしょう。

 

大切なことを思い出せる『ロスト・シング』

少年が海辺で出会った迷子は大きくて赤いだるまストーブとヤドカリとタコが合わさったような奇妙な生き物。街でも目立つのに誰もその存在に気づかない。アカデミー賞受賞映画の原作絵本!
https://www.amazon.co.jp/dp/4309273300

『やるべきことが他にたくさんある人たちのために』絵本の表紙に小さく書かれていることばです。

学校とか、仕事とか、家事とか育児とか。生産的で、ためになることをしなければならないことが優先になるのは仕方のないことです。ただ、人生がそれだけになってしまうのはどうでしょう。

それってつまらなくない?と、ショーン・タンに言われている気がしたのです。絵本に出てくるのはわけのわからない迷子(もしくは落し物?)とそれを保護する(拾った)男の子。

誰にも見向きもされず、価値を見いださず、処分を迫る世の中に小さな抵抗を試みる男の子に、誰もが感情移入してしまうはず。岸本佐知子の訳文も本当に素晴らしくて、センチメンタルな感情を呼び起こしてくれます。


 現実と虚構は表裏一体『遠い町から来た話』

町のはずれに住んでいた水牛のこと、覚えている?誰にも愛されなかった物からペットを手作りすることや結婚までのとても危険な道のりの話、それから異次元からのちっちゃな交換留学生のこと―。
https://www.amazon.co.jp/dp/4309205771

現実なのか、夢なのか。あいまいにして溶かして描かれる世界が奇妙で美しいです。

『前だけを見て歩かなくてはいけない』という言葉があります。何か悪いことがあった時によく使う言葉ですが、果たして本当にそうでしょうか?


かけがえのない思い出や、悲しい過去は、忘れ去るべきなのでしょうか。私はそうは思いません。自分自身を形作ってきているものたちのことを、たまには思い出して、懐かしんで、愛することで、自分を信じていられるのに違いないのですから。

読めば、昔大切だったものたちのことを思い出せるはず。辛かったり、愛おしかったり、あの頃の感情を思い出させてくれます。

 

必ず心が温まる『エリック』

ホームステイにやってきたエリックを、ぼくらは皆であれやこれやと、もてなしたものの、興味をひくのは小さな変なものばかり。ショーン・タンの優しいまなざしが注がれた、宝物のような一冊。
https://www.amazon.co.jp/dp/4309273580

短編集『遠い町から来た話』にも収録されている話です。その中でも特に輝きを放つ作品。

招かれざる客が来る絵本、と言えば、エドワード・ゴーリー『うろんな客』がありますが、そこはショーン・タンしっかり温かみを溢れさせています。


絵を観ていても、シーン・タン、性善説に立って物語を作っているのがわかります。エドワードゴーリーとは違いますね。エドワード・ゴーリーのあの残酷さも大好きですが。笑

大切な人の心を温めるプレゼントとして最適な一冊。 

 

ショーン・タンの頭のお花畑を覗く『とりの王さま』

鳥の王さま、風呂場に棲むもの。灯油コアラ。すべてショーン・タンの世界に生きるものたち。『アライバル』で世界中の読者を魅了した作家の想像力の源泉を集めて贈る魅惑のスケッチブック!
https://www.amazon.co.jp/dp/4309273424

ショーン・タンのしごとぶりがわかるスケッチブック。書き込まれているメモや、完成されていない絵たちが、そのままの姿を映し出しているようで、ファンにはたまらない一冊。

あと、創作活動をしている人にとってはインスピレーションが沸きます。孤独な作業のお供にどうぞ。

 

苦しみを背負った全ての人へ『レッドツリー』

 沈みそうな紙の船でただよう主人公。湖面に浮く灰色の枯れ葉の中に、赤い木の葉が、一枚。日本で初めて翻訳された、ショーン・タンの絵本が大型絵本になりました。
https://www.amazon.co.jp/dp/4901088947

何一つ希望がないように見える日々。何をやってもうまくいかない。そんな日、というかそんな時期ありますよね。

普通に生きていられる今だからこそ冷製でいられますが、泥沼にいる時期は、 自分が泥沼にいることさえわからないもの。自分が行きている世界そのものが暗闇に違いないと思い込んでしまうんですよね。実際にその瞬間は暗闇なのですから。

本書はそんな瞬間にかすかな希望を掲げる一冊です。大切なモノは、近くにある。ものの見方を大切にするショーン・タンならではの物語です。

タレント早見優が訳を手がけています。グアム・ハワイ育ちなんですね。知らなかった。

 

おわりに

いかがでしたでしょうか。

絵を見るだけでも楽しい大人向けの絵本。それに極上の物語がプラスされて、色んなことを思い出せるのがショーン・タンのすごいところ。

ぜひ手にとって読んでみてください。

 

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