カラーバス効果は知覚の選択性によるもの
いきなりですが、ちょっとしたテストをしてみましょう。やることは簡単です。まずは下の写真を見てください。2,3秒さらっと見て下に進んでください。
1.写真を見る
はい、OK。
特に仕掛けはない、ただの写真です。
2.想像する
次に、赤くないスポーツカーを想像してください。赤くないスポーツカーです。真っ赤じゃない車。赤い車がちらっと浮かんじゃった人、いませんか?
そうなんです。潜在意識って怖いんですよね。赤という文字を見ると、脳は無意識のうちに赤をある程度焼き付けるんですよ。ということで、赤を意識していただきました。
では、次へ。
3. 赤をテーマにもう一度
赤を焼き付けました。今日はあなたのラッキーカラーは赤です。もう一度写真を見てみましょう。
どうでしょうか。初めは気にならなかった赤い花や赤い絵の具、赤いテーブルの足に目が行くようになりませんでしたか? 当たり前に思うかもしれませんが、この効果はずっと続かせることができます。
そうなんです。これがカラーバス効果。人は意識しているものに目が行くのです。客観的にデータとして見えてくる、のではなく、観たいものを望んで見ているのです。
観たいものを望んで見られる、ということは、必要なもの、大切なもの、有意義なものを選んで見ること、見つけ出せることもできるはずですよね!ということで、この記事では、カラーバス効果を使って、人生をよりよく生きるために知っておくべきポイント4つをまとめました。
目次
- カラーバス効果は知覚の選択性によるもの
- ①情報収集に役立てる
- ②潜在意識に刷り込んで、成功を導く-引き寄せの法則-
- ③注意!良いコトばかりではないカラーバス効果
- ④判断はニュートラルな気持ちで
- おわりに
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①情報収集に役立てる
カラーバス=『色を浴びる、色のお風呂に浸かる』
ということなんですね。翻訳するまでもないですが。
人は何かを意識すると、関連する情報がどんどん入ってきます。さっきの写真で赤いものが飛び込んでくるようになったことで、もう納得いただけたかと思います。
これを利用すれば、情報収集の効率が格段に上がります。普段何気なくブラウジングをしているネット情報の時間、相当無駄にしていませんか?
- あなたが今もっている一番の課題はなに?
- 目標は?
- 関心があることは?
これらを一日の始まりに思い出して意識するだけで、膨大な情報の中から、それらを解決する方法をどんどん見つけて認識してくれます。
- ダイエットしたい・筋トレしたい、などと強く念じれば、ダイエット・筋トレ情報がたくさん目につく
- 子どもができたら、急に街なかで子どもが増えたように錯覚する
こんな経験があるはずです。些末なことを捨て去ってしまい、1日のはじまりに、あなたが最も重要視することを念じて、生活するように心がけましょう。日々の暮らしの中から、必要なものをたくさん無意識にピックアップできるはずです。
②潜在意識に刷り込んで、成功を導く-引き寄せの法則-
カラーバス効果が脳の認識に影響を与えることはもう明らかです。それをもっと利用しているのが、引き寄せの法則です。
一気にうさんくさくなってしまいました?笑
そうなんです。引き寄せの法則って、スピリチュアルなイメージがありますし、どこか宗教臭いんですよね。実際におかしなことを言っている本もたくさんあります。 なので、この記事ではなるべく客観的に引き寄せの法則について語りたいと思います。
引き寄せの法則とは、簡単に言うと潜在意識を利用した成功メソッドなんですよね。潜在意識を利用するというのは、なりたい自分を強くイメージすることで、脳が錯覚して、望む姿に近づけていく、という効果を利用するものです。
あれ、これってどこかで聞いたことがあるような。。。そうなんです。カラーバス効果なんですよ。人は、意識するものを強く認識する。これを行動に落としこんだのが潜在意識を使った引き寄せの法則なんです。
- ダイエットを成功して理想的な身体を手に入れる!と強く日々念じる
- 脳がダイエットを強く認識し、ダイエット情報が集まる
- 集まったダイエット情報をやり遂げる自分を強くイメージする
- 脳がダイエットする自分が正しい姿だと認識し、頑張れる
- ダイエットが成功する
と、こういうことが起こるんです。
個人的には、マラソンを1年で1人前レベルまで 高めよう、と決意した時に、常に自分に語りかけました。
『絶対初マラソンでサブ4達成する。頑張る自分と頑張らない自分、どっちが良い?』
気持ち悪いですね。笑 けれど、殆どの場合、しっかり結果は出ます。もちろん、30歳からプロ野球選手を目指す!みたいな現実的にむりな目標は達成できないと思いますけどね。
③注意!良いコトばかりではないカラーバス効果
ネガティブ思考は、潜在意識をネガティブにし、人生を悪い方へ転がす
無意識のうちに脳が情報収集をしてくれて、目標達成の手助けまでしてくれる!なんて有能な方法でしょうか。ただし、もちろん注意点もあります。悪い方向に意識が向かえば、どんどん悪い方に転がっていきます。例えばこんなことです。
- 嫌いな上司は、意識すればするほど存在感を増す
- 失敗したくない、と思えば思うほど失敗する
これもまた真実なのです。脳は、意識してしまうと勝手に認識・行動にも影響を与えてしまうのです。
特に、悪い方向へ考える癖のある人は要注意。人は危険から身を守るため、ある程度の状態(衣・食・住が不自由ない状態)に達すると、幸せではなくても、リスクを取らずに、守りに入る人生になりがちなのです。守りに入るようになると、どんどん起こりもしない悪いことを想像して、苦しくなっていってしまうもの。なるべくポジティブなことを考えて人生をよりよくしていきましょう。
情報収集の偏りにも注意
情報収集を進める上で、思い込みや仮説に固執し過ぎると、視野が狭くなります。
例えば、『テロは悪だ、撲滅すべきだ!』という信念を持って情報収集に当たると、それを裏付ける事実だけでなく、バイアスのかかったたくさんの情報にさらされることになります。
- 全ての◯◯教徒は悪だ
- 犯罪予備軍は全て抹殺してしまえ
- 自分の国だけが素晴らしい、正しい
このような意見は例えばネットに溢れています。あまり強い主観を持って情報収集に当たると、自分の意見を肯定する意見ばかりが目につき、否定する意見が見えなくなってしまうのです。
④判断はニュートラルな気持ちで
まとめを兼ねて最後のポイントです。
潜在意識は使い方によって、様々な強力なツールになります。自分を高めるガイドブックにもなりますし、独裁者の剣にだってなりえます。使い方が大切ですね。
そこで大切になってくるのが、判断はニュートラルに、ということ。
情報収集は積極的に行う、徹底的に集めましょう。ただし、集めた情報をどう判断するかは、別のこと。客観的に分析・判断を行って、足りないものを探す。全てに疑問を持ってあたることが大切ですね。
情報収集からアイデアにつなぐ方法論は『アイデア発送フレームワーク』から学ぶのがオススメです。68項目、170種類の方法論がまとまっていて、かなり使えます。
ちなみに、自分の潜在意識をコントロールし、目標を達成することについても、時に立ち止まって判断することが必要です。
悪い言い方をすると、脳を洗脳して成功に導くのが、引き寄せの法則。
自分の進む方向性が本当に正しいのか、本当に望んでいるものなのか、定期的に振り返りましょう。
おわりに
知覚の選択性を利用したカラーバス効果と、それを活かすためのポイントをご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。
人間は思っている以上に、無意識であったり潜在意識に支配されていることがおわかりいただけたかと思います。
この記事が意識的に無意識を操って(逆説的ですね)、よりよい人生を手に入れる助けになれば、嬉しく思います。
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