はじめに:初体験は不安がいっぱい
出産、育児は素晴らしい体験です。無から有を生み出すという、何事にも代え難い喜びに溢れることでしょう。
しかし、不安もたくさんあると思います。
ほとんど食べ物が通らない、四六時中吐き気が止まらずしょっちゅうトイレに駆け込む、偏食で栄養が偏る、ホルモンバランスが崩れて精神的に不安定になる、陣痛の激しい痛み、出産の長時間の体力勝負、、、
それを乗り越えると夜泣きでほとんど眠れない日々が続いたり、イヤイヤ期が来て全くいうことを聞かなかったり、危ないことをし始めたり、、、
想像すると恐ろしいことがたくさんように思える出産、そして育児。けれど、私たちの両親をはじめとする先輩ママ・パパたちはこれを乗り越えて来たのです。ノウハウは伝承されて、知識となって、体系化されています。
そんな心強い情報がたくさん詰まったオススメ出産・育児本を12冊紹介します。
目次
妊娠・出産編
妊婦のための安産バイブル
カリスマ的人気のバースコーディネーター・大葉ナナコさんによる、妊娠・出産・産後育児についての「読めば安心」メッセージ集。はじめての妊娠で、妊婦さんが抱きがちな不安や誤解について、自身も5人の妊娠・出産・子育てを経験した大葉ナナコさんがやさしくときほぐしてくれます。
たとえば「お産は死ぬほど痛くてつらいもの?」→「陣痛中、ずっと痛いわけではありません」、「立ち会い出産をするとセックスレスになるって本当?」→「立ち会い出産した後に2人目が生まれているカップルはゴマンといます!」、など、科学的根拠を踏まえたハートフルな50のアドバイスに、読めば心がゆるみ、体もゆるんで安産に近づける本。もうすぐパパになる男性のための『メンズのための安産バイブル』と合わせて読めば、夫婦で妊娠・出産への理解が深まります。2冊セットで、カップルへの妊娠のお祝いや贈り物にも!
妊娠が初めてという人にとっては全てが未知数、全てが初体験、全てがパニックのはず。ということでまずは心の準備が大切です。体験談やあるある疑問などのQ&A集としても使えます。
また、贈り物としてもおすすめです。
メンズのための安産バイブル
妻の妊娠・出産にとまどう男性の不安を解消する、カリスマ的人気のバースコーディネーター・大葉ナナコさんによるアドバイス集。「妊婦編」と合わせて読めば夫婦で安心!
妻の妊娠はうれしいけれど、急激な体や心の変化にとまどってしまう男性は多いもの。「望んだ妊娠なのに、なんでこんなに弱気なんだ?」「『まだ実感がわかない』と言ったら不機嫌になってしまった」「破水だ!俺は何をするべきか」「出産後のセックス再開はどうしたらいい?」など、プレパパ&新米パパが抱きがちなとまどいや不安について、話題のドキュメンタリー映画「うまれる」にも出演、自身も5人の妊娠・出産・子育てを経験した、カリスマ的人気のバースコーディネーター・大葉ナナコさんが答えます。
妊娠・出産~産後育児にまつわる男性ならではの不安について、科学的根拠を踏まえたハートフルなアドバイスが満載。もうすぐママになる女性のための『妊婦のための安産バイブル』と合わせて読めば、夫婦で妊娠・出産への理解が深まります。2冊セットで、カップルへの妊娠のお祝いや贈り物にも!
こちらは前述の『妊婦のための安産バイブル』の父親用です。母親になるのが初めてなのは当然パニックですが、突然の母親の変化にパニックになる父親も多いはず。
『みんな同じように苦労しているんだ』と思えれば大抵の悩みは楽になるものです。そんな『あるある』な悩みを共有してもらえるだけでなく、具体的な解決方法も載っているのでオススメです。
セットでプレゼントにもおすすめ。
【過去記事】
君は赤ちゃん
35歳ではじめての出産。それは試練の始まりだった! 芥川賞作家の川上未映子さんは、2011年にやはり芥川賞作家の阿部和重さんと結婚、翌年、男児を出産しました。つわり、マタニティー・ブルー、出生前検査を受けるべきかどうか、心とからだに訪れる激しい変化、そして分娩後の壮絶な苦しみ……。これから産む人、すでに産んだ人、そして生もうかどうか迷っている人とその家族に贈る、号泣と爆笑の出産・育児エッセイ!
芥川賞作家の川上未映子の出産・育児エッセイ。
ものすごいネガティブな川上未映子は、妊婦の苦しみという苦しみ、悩みという悩みにことごとくぶつかっていきます。それをものすごい筆力で書き上げているので、感動すら覚えます。
命を宿す、育む素晴らしさが感じられる一冊です。
おすすめベビー用品など、お役立ち情報も多くて一石二鳥。
【過去記事】
新しいパパの教科書
●本書は、日本最大のパパ団体「ファザーリング・ジャパン」の講師陣による、まったく新しいパパ向けの育児書です。
●子育てを楽しむための【知識】【スキル】【マインド】そして【ネットワーク】について、これ一冊で全て学ぶことができます。
●「子育てにどう取り組んだらいいのかわからない」とお悩みのパパにとっても、「もっともっと子育てを頑張りたい! 」という意欲あふれるパパにとっても、役立つ情報が満載です。
出産を前に、父親ができること、すべきことが網羅的に載っていて、まさにパパのための教科書です。育休の仕組みや、各種手続き、男の料理まで、色んな角度からパパになるための情報が載っています。
【過去記事】
パパ1年生
パパの育児は楽しい!科学的にみても、パパの育児参加は、子どもの心身の発達にとてもよい影響があることがわかっています。本書は、初めてパパになった人でも、マンガを読みながら、楽しく学べる本格的パパ向け育児書。妻の妊娠~3歳頃が対象。パパ育児を応援するファザーリング・ジャパンが、実体験を踏まえてリアリティをもって丁寧に教える。3歳までのパパの育児参加が将来の親子関係にとても大事です!
前述『新しいパパの教科書』を書いている、NPO法人『ファザーリング・ジャパン』から出ている本です。マンガ部分が多く、さくっと読めるのでモチベーションアップにどうぞ。
【過去記事】
育児編
1日30分間「語りかけ」育児
0~4歳 わが子の発達に合わせた1日30分間「語りかけ」育児
- 作者: サリーウォード,Sally Ward,槙 朝子,汐見稔幸
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2001/06/26
- メディア: 単行本
- 購入: 39人 クリック: 176回
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「語りかけ育児」とは、1日30分間だけ、お母さんが静かな環境で赤ちゃんの興味に沿って遊んだり、語りかけることで子供の才能を最大限引き出し、コミュニケーション能力を育てる方法です。イギリスで子供達の心と知能の発達に驚くべき効果が立証され、子供の言語能力&知能を確実に伸ばす方法としてイギリスの政府が推奨を決定しました。
お母さんが自分にしっかり向き合ってくれる、という安心感を赤ちゃんに与えることで、赤ちゃんに意欲と自己肯定感を育てることができるため、親子の関係が良好になり、思春期の問題を未然に防ぐことができる、という面も指摘されています。本書は、その画期的な育児法をわかりやすく紹介した翻訳本です。月齢別に語りかけの言葉、おもちゃ、遊び方などを紹介し、使いやすい構成になっています。
赤ちゃんと母親・父親の絆を深め、子どもの才能を引き出すと言われる『語りかけ』。本書は語りかけ育児のバイブルです。
愛を持って赤ちゃんに語りかけ、愛されているという感情で、自己肯定感を育みましょう。
【過去記事】
子どもの発達に合わせたお母さんの語りかけ
[0~4歳]ことばと心を豊かに育てる 子どもの発達に合わせたお母さんの語りかけ
- 作者: 中川信子
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2014/02/25
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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「うちの子、ことばが遅いみたい」「落ち着きがない」「お友だちと遊べない」など、わが子の育ちが気になったら、子どもへの接し方を変えてみませんか。言語聴覚士として長年、赤ちゃんや幼児の発達を助け、お母さんたちにアドバイスを行ってきた著者が、ことばと心を豊かに育てる「語りかけ」の方法を紹介します。
内容は、日々の忙しい子育ての中でも無理なく実践できる、シンプルなメソッドばかり。語彙を増やすためのお勉強や教材は必要ありません。月齢・年齢ごとに、「ことばの育ち」の基礎知識と、語りかけのポイントをイラストでわかりやすく解説しています。子どもの発達に不安を持っている、子どものことばを豊かに育ててあげたい、とお考の親御さんに役立つ本です。
サリーウォードの『語りかけ育児』と基本的に考え方は同じです。こちらのほうがコンパクトにまとまっており、必要な情報へのアクセス性・検索性は高いです。
サリーウォードをよく読んだ後はこちらを使えば十分かなと個人的には思います。
子育てハッピーアドバイス
医師・カウンセラーとして活躍中の著者が「『赤ちゃんに抱きぐせをつけてはいけない』は間違い」「叱っていい子と、いけない子がいる」など、子育てに大切なポイントを、マンガやイラストで分かりやすくアドバイス。すぐに読めて、心が軽くなる。子育てに自信と安心を贈る1冊。
子どもの心はとてもデリケートなもの。
年齢が大きくなるにつれて、たくさんの『自分と異なるもの』に囲まれていきます。その中で心が傷ついてしまうこともあるかもしれません。悩みも多種多様になっていきます。
子育てを通して必要なことは、絶対的な安心感を与えること。愛することです。生きることに前向きになるためにすると良い具体的な方法論がたくさん書かれています。
読むだけで謎に感動してしまいました。
【過去記事】
忙しいパパのための子育てハッピーアドバイス
父親が子育てに関わるための大切なポイントを、マンガを入れて優しくアドバイスする。
「育児をしたいけれど、何をどうすればいいか分からない」という父親の疑問に答えるだけでなく、「お父さんからほめられると、子どもは、学校や社会へ出ていく自信を持つようになる」など、父親が積極的に子どもに関わることの重要性も教えている。
また、母親の心をいかに支えるかが、父親の子育てで最も大切として、「妻の苦労をねぎらい、感謝の言葉を述べる」「解決策より、『そうだね』の共感の言葉が大切」など、夫婦のコミュニケーションを円滑にするためのポイントを、具体例をあげて解説している。
子育てに励む母親の気持ちを代弁するとともに、仕事と家庭の間に生きる父親の、率直な気持ちや状況を書かれており、夫婦がお互いの立場を理解し、明るい家庭を築くために、一緒に読みたい一冊。
前述の『子育てハッピーアドバイス』のパパ用。
父親が果たすべき役割は、どちらかと言うと大きな夢を語ったり、社会との関わりを背中で伝えることだと言われています。
もちろんその役割が父・母で逆でも良いのですが、現代の家族では父親が担うことがお多いと思います。また、身体的、精神的に疲れがたまる母親へのケアはむちゃくちゃ大切です。そのあたりのことも書いてあるのでオススメです。
【過去記事】
男の子の一生を決める 0歳から6歳までの育て方
男の子と女の子は、それぞれ違った性質があり、お母さんがそれぞれの性質を伸ばすように育てれば、子どもも親も苦労することなく、能力をスムーズに伸ばしてあげることができます。男の子を育てるポイントは、例えば、失敗してもいいから経験させて「やる気」を養うこと。そうやって6歳までに基礎ができれば、大人になって自立するのです。4コマ漫画も多用しながらわかりやすく伝えます
男の子と女の子は生まれながらに性差を持っていると言われています。生まれ持った長所を伸ばしてやることで、成功体験をつけ、自己肯定感を高めて勝手に成長してくれるでしょう。6歳までに育てたい項目は下記です。
・0歳:好奇心
・1歳:やる気
・2歳:集中力
・3歳:自立心
・4歳:我慢するる心
・5歳:思いやりの心
・6歳:自信
愛を持って育てるという原則に貫かれていて、読むだけで感動してしまいます。
女の子の一生を決める 0歳から6歳までの育て方
女の子の一生を決める 0歳から6歳までの育て方 (中経出版)
- 作者: 竹内エリカ
- 出版社/メーカー: KADOKAWA / 中経出版
- 発売日: 2013/11/28
- メディア: Kindle版
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女の子は、素直に親の言うことを聞く反面、感情の整理など難しいところがあり、育てづらい面もあります。自身の子育て塾で数千人の女の子を見てきた著者が、優しさと自立心を育てるために、0歳~6歳までのそれぞれの年齢でどんなことができていればいいのかをわかりやすく解説します。
前述『男の子の一生を決める 0歳から6歳までの育て方』の女の子バージョンです。
女の子に6歳までに育てたいことは下記です。
0歳~ 感性
1歳~ 自主性
2歳~ 想像力
3歳~ 依存しない心
4歳~ 問題解決の力
5歳~ 上手に自己主張する力
6歳~ 自己肯定感
【過去記事】
子どもの才能は3歳、7歳、10歳で決まる!脳を鍛える10の方法
子どもの才能は3歳、7歳、10歳で決まる! 脳を鍛える10の方法 (幻冬舎新書)
- 作者: 林成之
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2012/09/12
- メディア: Kindle版
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早期教育は年々激化し、ついに「0歳児教育」まで出現する有様。だが、子どもの才能を伸ばすのに一番重要なのは脳の発達に合わせた教育である。0歳~3歳は脳の細胞が増え続ける時期で、未熟な脳に負担をかける知識の詰め込みはNG。将来的に才能が伸びなくなる。3歳~7歳の不要な脳の細胞が減っていく時期は、悪い習慣をやめさせることが先決。7歳~10歳からは脳の回路が発達し始めるので、本格的に学習させるべきである。本書では年齢ごとにどのようにしつけ、教育すればいいのかを、脳医学の知見からわかりやすく解説。
子どもの成長ごとに、何をすると、よりよく脳が発達するかを脳医学の観点からアプローチし、解説されています。
乳幼児期に知識を詰め込んではいけないということや、厳しくしつけすぎない方が脳医学的には良いなど、知っておくと便利な情報が満載です。
【過去記事】
おわりに
いかがでしたでしょうか。
紹介した本を読めば、我が子の成長を想像するだけで涙が出そうになることもあると思います。そのイメージ化、可視化がすごく親御さんの精神安定に役立ちます。
もちろん実際の出産・育児のイメトレとしても役立つので、ぜひ色んな本を読んでみてください。
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育児に時間をかけるために実践したい時短テクニックなど。