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きゃすのキラキラブログ

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田辺聖子おすすめ小説ランキングベスト6作!【乾いたユーモアで切なさと笑いを同時接種】

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昭和の芥川賞は、芸術性の高い大衆小説の舞台へ 

1943年『少女の友』の作文欄で川端康成の選により掲載された「さら」が最初の活字作品。。
1956年『虹』で大阪市民文芸賞受賞し本格的な作家活動に入り、恋愛をテーマにした小説や大阪弁を用いた一種の方言文学の制作に取り組んだ。1964年に『感傷旅行』で第50回芥川賞に選出され、若手女流作家の寵児となる。以降は人気作家として多くの執筆依頼を受ける様になるが、純文学の賞である芥川賞の受賞者としての立場を枷に感じ、後年に「直木賞の方が欲しかった」と冗談含みで語っている。
次第に大衆小説へと軸足を移し、より身近な設定における恋愛小説や社会風刺的なエッセイなどを精力的に執筆する。また古典文学の流れから歴史小説にも活躍の場を広げ、同じ大阪出身の歴史小説家である司馬遼太郎とも親睦を結んでいる他、自身も江戸時代の俳諧師・小林一茶の生涯を描いた『ひねくれ一茶』で吉川英治文学賞を受賞している。
小松左京、筒井康隆ら関西SF作家たちとの交際も長く、『おせいさんの落語』は彼らも顔負けの奔放なイマジネーションを駆使した奇想小説集であり、連作短編集『お聖どん・アドベンチャー』の題は筒井のアイディアである。1995年、紫綬褒章を受章する(67歳)。
2006年、エッセイなどをもとに朝の連続テレビ小説『芋たこなんきん』(NHK大阪放送局制作)が作られた。
2009年には、著作をもとにした朗読劇「田辺聖子の世界」が公開され、3月30日と31日には銀座博品館劇場にて、同年の5月9日には兵庫県立芸術文化センターにて、いずれも萬田久子主演で上演された。長年の執筆活動を称えて2000年に文化功労者、2008年に文化勲章を授与された。

田辺聖子 - Wikipedia

女性の昭和芥川賞作家!というと堅苦しい小説を書くイメージがあるかもしれませんが、まったくそんなことはありません。
大衆小説の舞台へと、主戦場を移したこともありますが、軽妙でユーモア溢れる関西人の感覚がとても心地よく、読ませる文章に仕上がるんですよね。哀しいことも笑いとばす、と言いながら、読後は切なくて寂しい気持ちが残る作品もおおかったりして、感情を揺さぶるのが職人的に巧い作家です。
ふとした時に心が温まる作品が多いのも特徴のひとつなので、手元に一冊二冊置いておくと、役に立つこと間違い無し。
この記事では田辺聖子のおすすめ小説ベスト6作をランキング形式で紹介します!

目次

ランキング

  • 独自ランキング
  • 昔ながらの関西弁が心地よい作品も
  • 繊細な感情表現が秀逸

 

それではランキングどうぞ!

6位 ジョゼと虎と魚たち 

 

足が悪いジョゼは車椅子がないと動けない。ほとんど外出したことのない、市松人形のようなジョゼと、大学を出たばかりの共棲みの管理人、恒夫。どこかあやうくて、不思議にエロティックな男女の関係を描く表題作「ジョゼと虎と魚たち」。他に、仕事をもったオトナの女を主人公にさまざまな愛と別れを描いて、素敵に胸おどる短篇、八篇を収録した珠玉の作品集。
https://www.amazon.co.jp/dp/4041314186

表題作がたまらなく良いです。
妻夫木聡、池脇千鶴主演、上野樹里出演で映画化もされましたがそれもまた良いんですよね。劇伴と主題歌がくるりというのもピッタリでした。
効果的にサガンの”一年ののち”から引用があって、これがまた切なく効いてくるんですよね。『いつか僕もまた、あなたを愛さなくなるだろう。 われわれは、またもや孤独になる。 それでも同じことなのだ。 そこに、また流れ去った一年の月日があるだけなのだ』

5位 孤独な夜のココア

 

あなたとめぐり合うことができて、よかった。同じ時間を過ごすことができて、よかった。今ではすべてがもう夢のように思われるけれど……。心の奥にそっとしまわれた、甘苦い恋の記憶を、柔らかに描いた12篇。恋の温もりと儚さ、男の可愛げと女の優しさを、こまやかな言葉の網で掬いあげ、世代を超えて心に沁みわたる、田辺聖子の恋愛小説。そのエッセンスが詰まった、珠玉の作品集。
https://www.amazon.co.jp/dp/410117511X

昭和のOLの恋愛を描いた作品集ということで、今読むとちょっぴり古典のような趣があります。設定は古びていたとしても、繊細な心の移りゆくさまが芸術的に描かれていて、いつまでも古びない魅力があります。
手元にあれば、すごく役立つはず。

4位 感傷旅行 センチメンタル・ジャアニィ

 

共産党員のケイを本気で愛するが、みのらない有以子。傷心を抱えたまま親友のヒロシと旅行にでかけようとするが…(「感傷旅行」)。芥川賞を受賞した表題作ほか、様々な思いを抱え旅に出る男と女の物語を集めた短篇集。
https://www.amazon.co.jp/dp/459110835X

田辺聖子の短編は、そばに置いておいて、いつでも好きな時に読める常備薬のように読むのがオススメです。
芥川賞受賞のクオリティの高さはもちろんですが、関西特有の、他人の懐に踏み込んで笑いにしてしまうだけでなく、どこか寂しい乾いた空気が残るあの感覚を味わってください。

3位 夕ごはんたべた?

 

尼崎の下町で皮膚科を開業する中年医者、吉水三太郎。子供たちは、学園紛争の後遺症で、いまだに内ゲバにまきこまれたり、高校を中退してシンナー遊びに走ったり。それに一喜一憂する妻の玉子。そんな中で、杓子定規な校長や無責任な親子関係論をブツ教育評論家に腹を立てながら、人生の喜びを味わっていく三太郎博士の眼を通して、本当のやさしさとは何かを考えさせるユーモア長編。
http://www.shinchosha.co.jp/book/117505/

夫婦に次々と降りかかる、子ども関連の災難が物語に緊張を生む名作小説。普通の作家だったら暗くなってしまいそうなテーマを、ユーモアを交えて軽やかに描くのはやっぱり田辺聖子ならではの技量です。
変わっていく妻玉子の描写が素晴らしいせいか、読後はすごく良い気分になれるはず。 

2位 姥ざかり

 

娘ざかり、女ざかりを過ぎてもオンナには、輝く季節が待っている――何故シルバーシートは片隅にしかないのか、年寄りらしく生きよ、気がねをせよとは何ごとぞ、わび、さび、枯淡の境地などマッピラゴメン、若いもんに煙たがられようとも言いたい放題、やりたい放題、姥よ、今こそ遠慮なく生きよう! 胸をはり、誰はばかることなく己が道を行く76歳歌子サンの姥ざかり。
https://www.amazon.co.jp/dp/4101175136

かっこいいおばあさん、増えてますよね。その先駆けが、本作の主人公歌子さんと言っていいはず。パワフルで活き活きした女性を、軽妙な語り口で描きます。
女性に希望を与え続ける田辺聖子ならではの小説です! 

1位 ひねくれ一茶

 

江戸の荒奉公で苦労の末、好きな俳諧にうち込み、貧窮の行脚俳人として放浪した修業時代。辛酸の後に柏原に帰り、故郷の大地で独自の句境を確立した晩年。ひねくれと童心の屈折の中から生まれた、わかりやすく自由な、美しい俳句。小林一茶の人間像を、愛着をこめて描き出した傑作長編小説。田辺文学の金字塔。
https://www.amazon.co.jp/dp/4062630567

田辺聖子が辿り着いたある種の到達点と言っても良い小説ではないでしょうか。田辺聖子の、江戸時代の暮らしや一茶の人柄への愛ある視線がたまらなく刺さります。
あとは、すごい知識量に驚かされます。よほど好きじゃないとこれだけ調べられないですよ。圧倒的です。
読み終わる頃にはなぜか、俳句が、小林一茶が好きになっていること間違いなし。

おわりに

田辺聖子のおすすめ小説ベスト6作をランキング形式で紹介しました!
舞台設定は古びても、人の思いは変わらない。そんな人間の普遍的な美しさや寂しさ、切なさを描く田辺文学は、一冊は手元に置いておきたいものです。

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