世界的ベストセラー連発!ミステリーの女王
全世界で、彼女の著作の発行部数の合計は、なんと10億部超えとも言われている、世界一のベストセラー作家です。聖書か、(シェイクスピアか)、アガサ・クリスティか、って言うくらい、読まれまくっているんですよね。
知らない、って人のためにwikiから略歴を↓↓
『スタイルズ荘の怪事件』で推理作家としてデビューした。1920年のデビューから85歳で亡くなるまで長編小説66作、中短編を156作、戯曲15作、メアリ・ウェストマコット (Mary Westmacott) 名義の小説6作、アガサ・クリスティ・マローワン名義の作品2作、その他3作を執筆。ほとんどが生前に発表されている。中でも『アクロイド殺し』(1926年)、『オリエント急行の殺人』(1934年)、『ABC殺人事件』(1936年)、『そして誰もいなくなった』(1939年)等は世紀をまたいで版を重ねており、世界的知名度も高い。
推理の謎解きをするエルキュール・ポアロ、ミス・マープル、トミーとタペンスといった名探偵の産みの親でもある。
ファンからなるアガサ・クリスティ協会によると、彼女の作品は英語圏を越えて、全世界で10億部以上出版されている。聖書とシェイクスピアの次によく読まれているという説もあり、ユネスコの文化統計年鑑(1993年)では「最高頻度で翻訳された著者」のトップに位置している。ギネスブックは「史上最高のベストセラー作家」に認定している。日本でも早くから紹介され、早川書房はクリスティー文庫としてほぼ全ての作品を翻訳している。
アガサ・クリスティ - Wikipedia
大人が夢中になって読める娯楽小説ですが、子供用のジュニア文庫も多数あります。ダレ場(物語が停滞する部分)が少なくて、エンタメ要素抜群なので、子供にも無茶苦茶読みやすい!きっと読書好きに育つでしょう。プレゼントにもおすすめです!
また、『名探偵コナン』にも、博士の名前としてアガサが使われているなど、たくさんの作品でオマージュされているので、原本を読んでおけば、読書の楽しみの幅が広がりますよ!
この記事では、そんなアガサ・クリスティのおすすめ小説10作品を、ランキング形式で紹介します!
目次
ランキング
選定にあたってのランキングポリシーと雑感を下記↓
- 独自ランキング
- ボリューム小さめ、テンポ抜群、キレ抜群
- 時代とともに古びてしまったトリックもあるっちゃある
ランキングどうぞ!
15位 パディントン発4時50分
ロンドン発の列車の座席でふと目をさましたミセス・マギリカディは窓から見えた風景に、あっと驚いた。並んで走る別の列車の中で、いままさに背中を見せた男が女を締め殺すところだったのだ…鉄道当局も、警察も本気にはしなかったが、好奇心旺盛なミス・マープルだけは別だった!シリーズ代表作、新訳で登場。
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ミス・マープルは名探偵ポアロと並んで人気の高い、老嬢の名探偵です。でも、何より家政婦のルーシーがものすごい魅力なんですよね。彼女をめぐる恋愛模様も含めて味わえるのがこの作品のいいところ。
でも、アガサ・クリスティで列車系の話といえば、やっぱり”アレ”なんだよなぁ。あの作品には敵いっこない。なのでこの順位。まぁ仕方ないか。
14位 杉の柩
婚約中のロディーとエリノアの前に現われた薔薇のごときメアリイ。彼女の出現でロディーが心変わりをし、婚約は解消された。激しい憎悪がエリノアの心に湧き上がり、やがて彼女の作った食事を食べたメアリイが死んだ。犯人は私ではない!エリノアは否定するが…嫉妬に揺れる女心をポアロの調査が解き明かす。
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アガサ・クリスティお得意の愛憎絡んだ複雑な人間関係を動機としたミステリー&サスペンスという感じの作品。
金田一の少年の事件簿、とか好きならいいかもしれませんね。まぁあれは動機が壮大だったり怨念が凄すぎて、それがオチみたいなものですけど。笑
登場人物多い、心理描写多め、と、初心者が入るのは違うかなって感じの作品ですね。
13位 ポケットにライ麦を
投資信託会社社長の毒殺事件を皮切りにフォテスキュー家で起こった三つの殺人事件。その中に、ミス・マープルが仕込んだ若いメイドが、洗濯バサミで鼻を挟まれた絞殺死体で発見された事件があった。義憤に駆られたマープルが、犯人に鉄槌を下す! マザー・グースに材を取った中期の傑作。
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傑作、まさに傑作。こんなにもカタルシスが得られる作品は少ないと思います。マザーグースの唄の通りに殺しが起こる、っていうのは現在の推理マンガ・小説では定番ですけど、こんなにも筋がキレイに通っている(論理性がある、というわけではない)のはクリスティ、流石ですって感じ。
ただ、どう考えてもフィクション臭がしてしまうのはこの時代の作品だから(舞台設定が今では現実味がないので架空臭くなってしまう)、というわけではないはず。できすぎなんですね。ご都合主義が嫌いな人にはあいません。
12位 ゼロ時間へ
残忍な殺人は平穏な海辺の館で起こった。殺されたのは金持ちの老婦人。金目的の犯行かと思われたが、それは恐るべき殺人計画の序章にすぎなかった―人の命を奪う魔の瞬間“ゼロ時間”に向けて、着々と進められてゆく綿密で用意周到な計画とは?ミステリの常識を覆したと評価の高い画期的な野心作を新訳で贈る。
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メタ的な要素がある
アガサ・クリスティ執筆当時は最先端だったんだろうけど、今となってはそれらを応用したものがたくさんあるから、全くの真新しさは感じられないかも。
でも、ビートルズが唯一無二のオリジナルであって、いろんなことをやりつくしたように(ルーツは色々あるとはいえ)、アガサ・クリスティもまた、オリジネイター・パイオニアとして歴史に名を残しているので、ビートルズを聞くような気分で読むと良いです、という謎のアドバイスを送ります。
11位 鏡は横にひび割れて
穏やかなセント・メアリ・ミードの村にも、都会化の波が押し寄せてきた。新興住宅が作られ、新しい住人がやってくる。まもなくアメリカの女優がいわくつきの家に引っ越してきた。彼女の家で盛大なパーティが開かれるが、その最中、招待客が変死を遂げた。呪われた事件に永遠不滅の老婦人探偵ミス・マープルが挑む。
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マープルものが前半は多いですが、後半はそこまでですのでご容赦を。笑
これはわかりやすいので、途中でネタがわかっちゃうかも。それでもおもしろいですよ。
10位 ABC殺人事件
注意することだ―ポアロのもとに届けられた挑戦状。その予告通り、Aで始まる地名の町で、Aの頭文字の老婆が殺された。現場には不気味にABC鉄道案内が残されていた。まもなく第二、第三の挑戦状が届き、Bの地でBの頭文字の娘が、Cの地でCの頭文字の紳士が殺され…。
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アガサ・クリスティの人気キャラクター、エルキュール・ポアロが大活躍する長編推理小説。アガサ・クリスティの作品の中でも人気の高い一作です。
児童用文庫も出ているので、読書を習慣化させたい親御さんからのプレゼントとしてもオススメです。
9位 ナイルに死す
美貌の資産家リネットと若き夫サイモンのハネムーンはナイル河をさかのぼる豪華客船の船上で暗転した。突然轟く一発の銃声。サイモンのかつての婚約者が銃を片手に二人をつけまわしていたのだ。嫉妬に狂っての凶行か?…だが事件は意外な展開を見せる。船に乗り合わせたポアロが暴き出す意外きわまる真相とは。
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アガサ・クリスティ自身の評価がとても高い傑作小説!
まず設定からして読む気をそそるんですよね。男女の恋愛トラブルがこじれた末の事件。明らかに殺意があるとわかっている婚約者を奪われた女性と、親友から婚約者を奪った女。
ストーリーテリングの基本中の基本ですが、導入から読む気が沸き起こってしまうんですよ。そのあとも一気に読めちゃいます。
8位 火曜クラブ
甥のレイモンドを筆頭に、前警視総監や画家などさまざまな職業の人々がミス・マープルの家に集っていた。一人の提案で各自が真相を知っている昔の事件を語り、その解決を推理しあうという“火曜クラブ”ができたが…静かな目立たない田舎の老婦人ミス・マープルが初めて驚異の推理力を披露した短篇13篇を収録。
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ミス・マープルが初登場したとも言われる小説!おせっかいで時に辛らつな口調がたまりません。 経験豊富な女性らしく、人間を見抜くことで推理を進める天才なんですよね。
本作でも、初めは軽んじられていたミス・マープルだけが、次々事件の謎を解き明かしていく展開は、胸がすっとします。
7位 スタイルズ荘の怪事件
旧友の招きでスタイルズ荘を訪れたヘイスティングズは、到着早々事件に巻き込まれた。屋敷の女主人が毒殺されたのだ。難事件調査に乗り出したのは、ヘイスティングズの親友で、ベルギーから亡命して間もない、エルキュール・ポアロだった。不朽の名探偵の出発点となった著者の記念すべきデビュー作
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記念すべきデビュー作にして、ポアロが生まれた作品。 この作品を読まずして、アガサクリスティー好きは語れません!後に盟友となる“語り手”ヘイスティングが、ポアロに事件の捜査を依頼するという、記念すべき一作目になっています。 その他作品でヘイスティングを好きになった読者には間違いなくオススメです!
6位 カーテン
ヘイスティングズは親友ポアロの招待で懐かしきスタイルズ荘を訪れた。老いて病床にある名探偵は、過去に起きた何のつながりもなさそうな五件の殺人事件を示す。その影に真犯人Xが存在する。しかもそのXはここ、スタイルズ荘にいるというのだ……全盛期に執筆され長らく封印されてきた衝撃の問題作。
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ポアロ始まりの作品があれば、終わりの作品もまたあるんですよね。切ないことですが。 舞台はなんと、始まりの場所、スタイルズ荘。そこでデビュー時とは見た目も頭の回転も老け込んだポアロと、同じく年を重ねたヘイスティングも物悲しい雰囲気なんですよね。
なによりキレッキレだったポアロが老いて車椅子に頼らざるをえなくなり、昔のように働かない頭に苦しみ、悩みを抱えた描写は古くからのファンにとっては衝撃的です。 アガサ・クリスティのポアロへの深い愛情が伝わる名作です。
5位 アクロイド殺し
深夜の電話に駆けつけたシェパード医師が見たのは、村の名士アクロイド氏の変わり果てた姿。容疑者である氏の甥が行方をくらませ、事件は早くも迷宮入りの様相を呈し始めた。だが、村に越してきた変人が名探偵ポアロと判明し、局面は新たな展開を…驚愕の真相でミステリ界に大きな波紋を投じた名作
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ファンからの支持が非常に高い『アクロイド殺し』が5位! トリックの解釈でフェア・アンフェア論争が巻き起こった作品ですが、個人的には全然あり。というか推奨してもいいくらい。
トリックについてはネタバレしたくありませんので言及しません。『型にはまることこそつまらないことはない』とだけ書いておこう。
4位 謎のクィン氏
窓にうつる幽霊の影が目撃したもの。事件当日にメイドが大空に見た不吉な徴候。カジノのルーレット係が見せた奇怪な振る舞い。一枚の絵が語る自殺の真相―事件の陰にドラマあり。神秘の探偵ハーリ・クィン氏と、人生の観察者サタースウェイト氏の名コンビ登場!幻想味あふれる珠玉の連作短篇12篇
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アガサ・クリスティ作品の中で一番好きなキャラクターは?と聞かれれば、本作の主人公、ハーリー・クィン氏というファンもたくさんいるはず!
クリスティ作品史上最も謎めいた設定で、フラリと現れてフラリと去っていくんですよね。非常に作為的なキャラクターで、うるさいポアロ、おせっかいのミスマープルのどちらとも似ていない老人です。 短編なので切れ味がいつもよりも鋭く、読みやすい!ポアロ、ミスマープル以外の作品をお探しの方にオススメです!
3位 春にして君を離れ
優しい夫、よき子供に恵まれ、女は理想の家庭を築き上げたことに満ち足りていた。が、娘の病気見舞いを終えてバグダッドからイギリスへ帰る途中で出会った友人との会話から、それまでの親子関係、夫婦の愛情に疑問を抱きはじめる…女の愛の迷いを冷たく見据え、繊細かつ流麗に描いたロマンチック・サスペンス。
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推理小説ではない作品からもひとつ。珍しく誰も死なないアガサ・クリスティーのサスペンス小説です。
誰も死なず、事件も起きず、舞台もそんなに変わらない。ただ女の思考が垂れ流し、、、って全然おもしろくなさそうですが、この主人公が嫌な女なんですよねえ。 感情の揺さぶりを巧みに計算され尽くされている、心に残る作品です!
2位 そして誰もいなくなった
その孤島に招き寄せられたのは、たがいに面識もない、職業や年齢もさまざまな十人の男女だった。だが、招待主の姿は島にはなく、やがて夕食の席上、彼らの過去の犯罪を暴き立てる謎の声が……そして無気味な童謡の歌詞通りに、彼らが一人ずつ殺されてゆく! 強烈なサスペンスに彩られた最高傑作!
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アガサ・クリスティの最大の代表作で、最も評価が高い作品といえば、本作“そして誰もいなくなった”でしょう。
推理小説だけでなく、ホラーもの、サスペンスもの、隔絶された空間で少しずつ人が死んでいく、、、という趣向をもった多くの作品の元ネタ的存在と言えるでしょう。
オマージュ作品もたくさんあって、森博嗣“そして二人だけになった” 、今邑彩“そして誰もいなくなる” 、夏樹静子“そして誰かいなくなる”などなど、ミステリ作家も誰しもが意識する作品なんですよね。
長さもちょうどいいし、雰囲気の出し方、設定の妙、全てに置いてトップクラスの作品です!
1位 オリエント急行の殺人
真冬の欧州を走る豪華列車オリエント急行には、国籍も身分も様々な乗客が乗り込んでいた。奇妙な雰囲気に包まれたその車内で、いわくありげな老富豪が無残な刺殺体で発見される。偶然乗り合わせた名探偵ポアロが捜査に乗り出すが、すべての乗客には完璧なアリバイが……ミステリの魅力が詰まった永遠の名作
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1位はやっぱりこれ!オリエント急行殺人事件。
オリエント急行の列車の空気感、キャラクターたちの存在感、そして意外な犯人、、、全てが印象に残る作品です。
当たり前ですが、誰が犯人なのか考えながら読んでください。すばらしい楽しみが得られるはず。
おわりに
アガサ・クリスティのおすすめ小説ランキングベスト15を紹介しました。
聖書か、アガサ・クリスティか、っていうくらいに世界中で読まれまくっている永遠の名作たち。意外とチェックできていない作品もあったりするので、読み直してみるのもオススメ!
時間があっという間に過ぎちゃいます!