考えうるベストな投資方法とは:世界経済全体に投資する
世界経済全体に投資すること、それが考えうるベストな投資方法!
いきなり結論を言ってしまいました。それはなぜでしょうか。
- 株で1年で資産を倍にした、または逆に半分になった。
- FXで1晩で100万円稼いだ、もしくは1,000万円溶かした。
- 不動産投資は確実に儲かるらしい
色んな話が世間に溢れています。少し経済について考えてみましょう。
個々人、個別企業単位では株価が上がったり下がったりしていますが、世界経済全体ではどうでしょう?長期的に観た時に、経済は膨張し続けているでしょうか、それとも縮小し続けているでしょうか?
答えは膨張し続けている、です。
資本主義社会は、仕組み上、利益を再投資し、新しい経済活動を行って冨を再生産する。つまり冨を無限増殖するシステムなのです。
50年前に比べて、(心はともかく)、生活は便利になり、物は溢れ返っています。
庶民の生活は対して変わらない、と思われるかもしれませんが、お金持ちはものすごい勢いでお金を増やしてどんどんお金持ちになっているのです。これが資本主義の真理です。
庶民がお金を預けるのは銀行です。ただ、銀行に年利0.01%未満で預けられた、庶民のたくさんのお金は、資本主義のシステムに沿ってどんどん増殖させられ、お金持ちに還元されています。
もちろん局地的に戦争や、リーマン・ショックなどの停滞期はありますが、平均を取ると年に数%の割合で冨は増え続けています。
つまり、庶民であっても、世界経済全体に投資できれば、年に数%の割合で増えていくことが期待できるということ。リーマンショックのようなことがあると落ちる年もありますが、平均すれば伸びている。
この記事では世界経済投資の具体的方法など、覚えておきたい3つのポイントを紹介します。
目次
- 考えうるベストな投資方法とは:世界経済全体に投資する
- 1. 世界経済全体に投資するインデックス投資法とは
- 2. 複利の魔法:人類最大の発明
- 3. NISA, 確定拠出年金は使えるなら枠いっぱい使うべし
- おわりに
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1. 世界経済全体に投資するインデックス投資法とは
具体的方法から入ります。世界経済全体に投資する方法とは 、インデックスファンドに投資すること、です。
ファンドとは、我々が直接トヨタやパナソニックの株を買うのではなく、たくさんの顧客からお金を集めて、投資するプロのことです。
まずファンドには二種類があります。プロのトレーダーが運用するアクティブファンドと、インデックスファンド。それぞれの説明をします。
アクティブファンドとは?
投資のプロが、最新の情報や経済理論・テクニックを駆使して運用する。プロが投資をするので手数料が高め。
しかし、インデックスファンドの運用率にはほどんど勝てていない。
インデックスファンドとは
経済指標に連動して機械的に購入銘柄を選んでいる。機械的に投資を行うので経費がかからない。したがって手数料は低い。
例えば日本経済ならTOPIXや日経平均株価に連動するように、東証一部上場の株式を詰め合わせて購入する。
どっちが良いのかおさらい
我々が普通にイメージする投資といえばアクティブファンドですが、これは当たりハズレが大きい。世界経済全体に投資する方法ではありません。
インデックスファンドならば、世界経済の指標に合わせて投資できるので、長い目で見れば年利数%で運用が望めます。更に、機械的に運用するので手数料が少ない。手数料なんてただのコストなので、絶対に低い方が良いのです!
検討すべき銘柄は?
理屈は既に理解いただいたと思いますが、実際の運用はどうすればよいのか、『お金の殖やし方』の著者でもおなじみの山崎元が、常々色んなメディアで進めているのが下記です。
それは、
- 『日本経済連動の上場インデックスファンドTOPIX』
- 『ニッセイ外国株式インデックスファンド』
です。日本経済連動~は日本経済のみ、ニッセイ~は、日本以外の全世界の経済指標を元に運用されているファンドです。
山崎元は上記を半々となるように購入すべし、と言っていますが。私は日本経済~を20%程度、ニッセイ外国株式~を80%とするポートフォリオを組んでいます。
日本経済の規模って20%くらいがいいとこじゃないですか。なので全世界投資するならばこのくらいの割合で良い、という考え方もあります。
2. 複利の魔法:人類最大の発明
100万預けて毎年4万円、5万円ぐらい使える!と思ったあなた、その運用は間違いです。単利で運用しては行けません。魔法のように冨を増やす複利で増やすのです。
単利運用と複利運用の違いを説明します。
単利運用
手にした利益を再投資に回さない運用方法。
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例:100万円を年利10%で運用する場合
1年目の利益:100万円×10%=10万円→これを投資に回さず使っちゃう
2年目の利益:100万円×10%=10万円→これを投資に回さず使っちゃう
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10年目の利益:100万円×10%=10万円→これを投資に回さず使っちゃう
合計の利益10万円×10=100万円
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複利
手にした利益を更に投資に回す運用方法
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例:100万円を年利10%で運用する場合
1年目の利益:100万円×10%=10万円→更に投資に回す
2年目の利益:110万円×10%=11万円→更に投資に回す
3年目の利益:121万円×10%=12.1万円→更に投資に回す
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9年目の利益:214万円×10%=21.4万円→更に投資に回す
10年目の利益:235.4万円×10%=23.54万円
合計の利益:159万円
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単利運用だと200万円になるだけですが、何もせずに再投資するだけで、複利だと259万円に!59万円の差がつくんです。
投資の基本なので覚えておきましょう。複利で運用する!
3. NISA, 確定拠出年金は使えるなら枠いっぱい使うべし
手数料は低ければ低いほど良い、というのは繰り返し述べましたが、投資をする上で悩ましいコストが税金です。
ざっくり言うと、利益の約20%が税金として持って行かれます。
ただし、それを回避する方法があります。それがNISAと確定拠出年金。
NISAとは
簡単に言うと、政府が国民に投資を促すために進めている仕組みです。株式、投資信託の投資金額の年間120万円分にて発生した利益(運用益、配当金など)非課税となります。5年間は仕組み継続が決まっているので、利用しない手はありません。
ネット証券からの申し込みが、手数料少なくてオススメ。手数料はただのコストなので。
確定拠出年金とは
ざっくり説明すると、非課税の積立貯金のことです。企業の退職金の代わりになっているところも多いです。個人でも申し込めますが、公務員は申し込めない、他の企業年金があると入れない、など、入れるかどうかは個々に調べる必要があります。
デメリットとしては、年金なので、60歳までおろせないことです。また始まったばかりなので、選べる商品にも限りがあります。また、受け取る時には税金がかかります。ただし受け取る時にはどうせ所得も少なくなっているはずなので、色々な方法で節税できます。覚えておかなくてはなりませんが、そんなに気にしなくて良いかと。
メリットとしては、積立分は所得控除(税金対象となる所得でなくなる)となるので、運用利益ゼロだったとしても積立ておくだけで節税になります。積立額にもよるが、ざっくり年間5万円程度の節税効果があります。
確実に5万円が儲かるってなかなかないので、可能ならば絶対にやるべき。また、運用中は非課税なので、これまた無駄なコスト削減になります。
NISA、確定拠出年金ともに無駄なコストがかからないので使えるならば使った方が絶対良いです。
ただし、毎年投資できる金額には限りがあるので、優先順位を明らかにしておきましょう。もうお分かりかと思いますが、おさらいとして。
確定拠出年金>NISA>普通口座での投資
おわりに
インデックス投資をするにあたって覚えておきたい3つのことをまとめました。私のような投資の素人の方の参考になれば嬉しいです。
(私は投資に関しては本を10冊弱ぐらい読んで勉強したものの、実践的にはインデックスファンドに資産をほったらかしにしている程度の素人です)
恐らく時間を割いて勉強しまくれば、資産をもっと効率良く増やすことは可能だとは思いますが、放っておくだけで、長期的に見れば数%のリターンが得られる投資法は少ないと思います。
あとは若いうちは投資の元となるお金を増やす方に力を注いだ方が良いかと。投資額が少ないともちろんリターンも少ない。。。切ない。。。
もちろんリスクはあるので、あぶく銭で行うなど、投資金額は慎重に考えましょう。
あと、初心者には記事中でもご紹介した『お金の増やし方』は本当にオススメ!
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