はじめに:33人の熱い仕事人の仕事への想い
詩人『きむ』が代表を務める、日本ドリームプロジェクトが編集した、『働く人の夢』。
どんな大人も仕事決めで悩んだことがあるはず。
- やりたいことを仕事にしたい
- やりたいことってなんだろう
- 社会の役に立てるのだろうか
- 働いている大人は楽しくなさそう
- 何を基準に仕事を選べばいいのだろう
そんな疑問に応えるべく、1005人の夢を書き、そこから得た発見を本にまとめたものです。『NHK プロフェッショナル 仕事の流儀』の書籍版って感じ。熱い。やる気を出したい時にめちゃめちゃオススメ。さくっと読めるのでプレゼントにも良いです。
- アーティスト: kokua,スガシカオ,武部聡志,小倉博和
- 出版社/メーカー: BMG JAPAN
- 発売日: 2006/08/02
- メディア: CD
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目次
きむの本
誰もが一度は観たことがあるポストカードの作者、詩人『きむ』。基本的に超ポジティブに夢とか語っちゃう系の人です。
ポストカードを見かけて、若者向けすぎて、ちょっと大人が眺めていると痛々しいよな、、、そう思ったあなたはもう枯れていっている。夢とか目標だとかは馬鹿者しか見れないのです。若者は総じて馬鹿者で、馬鹿者だからこそ夢見れるのです。
まぁ語りだすとこんな感じになっちゃうような、やたら熱い本。やる気スイッチとして持っておくと、自分の闘争心や向上心に確実に火がつく。ギフトとしてもハイパーおすすめ。
手に入れるために捨てる
ウエディングプランナーの美佳さんは1日12時間以上もの勤務とは思えない最高の笑顔をしているし、自らの不甲斐なさに涙したというショップ店長の玲子さんはお金を犠牲にしながらもやりがいに生きている。
アラフォーになっても夜なべをしながら働いてしまう編集長の純子さん、数々の挫折を背負いながらも水の導化師としてショーを成功に導くべく奮闘する央さん。
更に、怒涛の盛り上がりを見せる本書後半で登場するのが、女医の紘子さん。やたらと笑顔が素敵で、まだ4年目のドクターです。
化粧気がなく、荒れた肌と目の下にくっきりできた、くまを見ながら、結婚していた可能性なんかについてセンチメンタルな気分になることもある。それでも、『笑顔を守れる医者』であることに究極の誇りを持ち、男性に負ける気などさらさら無く、意地を持って手術に望む姿は、誰しもグッとくるものがあると思います。
上述した全ての人に共通しているのが、彼らは何もかも手に入れているわけではないということ。打ち込んでいる他のこと捨てているのです。それほどの情熱を持って仕事に取り組んでいます。盲目的と言っていいほど一直線なのです。
『 手に入れるために捨てるんだ、掲げた天秤の捧げた方を』同じドアをくぐれたらby BUMP OF CHICKEN たまにはいいこと言うやん。
人生は何のためにある?
きむは、まえがきでそう問いかけます。
彼なりの答えも載っているのですが、それはこんな感じです。
- 人生は楽しむためにある
- 人生は幸せ(いきがい)を感じるためにある
- 人生は自分が成長するためにある
(本文より)
そして、働くことの意味も、これに同じだと言います。
- 働くことは楽しむためにある
- 働くことは幸せ(いきがい)を感じるためにある
- 働くことは自分が成長するためにある
(本文より)
個人的には仕事だけが人生ではないと思いますが、人生と思えるようなことを仕事にできたら、それって、めっちゃ素敵ですよね。
おわりに
いかがでしたでしょうか。
はっきり言ってこの本は疲れた大人にはまぶしすぎます。キラキラ輝く20~60代の大人たちの姿を見せつけられて食傷気味になることでしょう。
けれど、自分もやってやるんだ、という気持ちを出したい人にはおすすめ。ネガティブな人やものに囲まれるより、ポジティブな人やものに囲まれた方が、前向きになれます。また、就活に悩む大学生へのプレゼントとしても最適です。
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