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土岐麻子はいつまで乙女なのか?最新アルバム”PINK”が傑作なので語る

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いつもの土岐麻子じゃないのにすごく土岐麻子なアルバム

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土岐麻子と言えば声のプロフェッショナル!
シティポップの女王として多数のアルバムを出しながら、ジャズも歌うし、CMソングやナレーションでも活躍!存在を知らなくとも、聞いたことのない人はほぼいないはず!主な活動歴はこんな感じ↓↓

1997年、バンド「Cymbals」のリードシンガーとしてデビュー。2004年1月にCymbalsは解散し、2004年2月、サックス奏者である父・土岐英史との共同プロデュースアルバム『STANDARDS〜土岐麻子ジャズを歌う〜』でソロデビュー。2005年9月7日、オリジナルアルバム『Debut』リリース。
多数のCMソングやCMナレーションを担当している。これまで担当した主なCMとして、NTTコミュニケーションズ、資生堂、カゴメ、キリンビール、東京ディズニーリゾート、日本コカ・コーラ、P&G、日本マクドナルド、山崎製パン、日産自動車、本田技研工業、ユニクロなどがある。韓国でも、LG電子など大手企業のCMソングにも採用された。
その他、コナミデジタルエンタテインメントの音楽ゲーム「GuitarFreaksV」と「DrumManiaV」に楽曲「Little Prayer」を提供し、作詞と歌唱を担当した。

土岐麻子 - Wikipedia

Cymbalsの時からずっと恋する女性のことを歌ってきているんですが、デビューから20年たった2017年、アルバム”PINK”ではどんな女性を歌っているのか!?どうしてずっと乙女でいられるのでしょうか。

”PINK”の紹介、および過去のおすすめ曲を比べながら乙女度をチェックしていきます。

目次

これまでの土岐麻子はQueen of City Pop!!

Cymbalsの頃は沖井礼二(Ba.)が作る疾走感溢れるかわいいおしゃれポップロックを歌うかわいい女の子。ソロデビュー後はサックス奏者の父とジャズを歌ったり、ラウンジ・ミュージックを歌うおしゃれなお姉さん。オリジナルアルバムでは直球シティポップ、、、というように、

おしゃれ街道を進む、シティポップど真ん中のシンガーなのです!

これまでの作品では、昔ながらのどこか通じるものがあったんですよね。

例えば前作のアルバム”Bittersweet”の名曲”BOYフルム世田谷”では、Cymbals時代の疾走感溢れるビートを4分のバスドラムと8分で刻む鍵盤で表現しています。


土岐麻子 / 「BOYフロム世田谷」PV

うねるベースラインもどこか”RALLY”を思い出しちゃいませんか?

また、ユニクロのCMソングにもなった”How Beautiful”は、都会のキラキラとした世界観が圧倒的に美しいんです。これぞシティ・ポップって感じ。


土岐麻子 How Beautiful

私が土岐麻子を好きなのは、都会のキラキラした部分の中に、孤独だったり寂しさだったりするところが感じられるところ。この”How Beautiful”も、ただキラキラしているだけじゃくって、どこか闇を感じるんですよね。私だけ?笑 

それじゃあ”PINK”はどんなアルバム?

シティ・ポップっていうものに定義はないのですが、あえて言うとしたらゴージャスな演奏にある程度ファンタジックなほどに煌びやかな歌詞、っていうのがあると思うんです。

けれども、土岐麻子の最新アルバム”PINK”は違うんですよね。こんなアルバムです↓↓


土岐麻子 / PINK

ね?全然雰囲気違うでしょ?

演奏がほぼ打ち込みなんですよ。

ジャズでもポップでも、ロックでも、彼女のアプローチは基本的にはアナログ楽器でした。今回は都会感MAXのデジタルサウンドに、土岐麻子の柔らかいを重ねるっていう手法なんですよね。

私的にはスマッシュヒットなんですけど、どうですかね?今のところ2017年アルバムベスト5に入ってきてます。

土岐麻子はいつまでも乙女シティポップ!

このアルバムでも土岐麻子の感受性は爆発しまくっています。リードトラック”PINK”の歌詞を引用します。

”彼女は19歳 ほんとうは一切
傷つきたくないからで

17平米 9万1000円
狭くて高いワンルーム

誰を愛したって 終わるでしょ、なんて本気で言うの

おばけが出そうで シャワーが苦手
染めたての髪を洗えば

排水溝へと
鮮やかに流れる 一面のピンク

(PINK)”

PINK

PINK

  • 土岐麻子
  • J-Pop
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

これだけの文字数で、情景が一瞬で浮かび、世界観がぐっと浮かび上がってくると思いませんか?

ちなみに2番は29歳の男の情景が描かれているんですが、これももうズドン!ですよ。ぜひ聞いてみてください。

都会の気分が凝縮された”Fancy Time”もたまらない。

”いつのまにか僕は 追いかけてたつもりが
追われるようになって そして少し疲れた

だけどこんな夜は 流れてく一瞬を
刻みつけたいんだ 世界は 変わるかい?

(中略)

終わらないで Fancy Time から騒ぎでいいさ
この街は忘れてゆくよ
僕の影を踏んで 君の影を踏んで
夜明けまでステップを踏もう

(Fancy Time)”

Fancy Time

Fancy Time

  • 土岐麻子
  • J-Pop
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

息づかいを強調したヴォーカルワークが素晴らしいので、ぜひ聞いてみてほしい。

サウンドはむちゃくちゃ変遷がありますが、こんな風に都会を切なさを交えて表現できている。土岐麻子のシティ・ポップセンスはいつまでも錆びないな、ってことが再確認できたアルバムでした。

おわりに

クイーンオブシティポップ土岐麻子の最新アルバムを、おすすめ過去作と比較しながら大いに語りました。

これからも良い音楽が聴けますように!

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