フランス発の英語バンドが新しかった
フランスのポップミュージックと言えば、フランス語で歌われる甘い音楽を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。例えばミシェル・ポルナレフのような。
でも、フランスには、英語で世界を変えた(しかもたった1枚のアルバムで!)、てっぺんを取ったバンドがいたんです。そのバンドこそtahiti 80 !
バンドっていっても、ロックじゃない。でもギターは2本もいるからバンド。ちょっぴり謎が多いグループですが、コーネリアス・小山田圭吾も認めたその才能は、世界中の音楽ファンを虜にしました。
知らない人のためにwikiから紹介を↓↓
1993年、フランスのノルマンディー地方、ルーアンの学生であったグザヴィエを中心に活動し始める。
1998年、フランスのレーベル「アトモスフェリック」よりデビュー。
1999年、ワールド・ツアーをまわっていたCorneliusこと小山田圭吾にデモ・テープを渡した事がきっかけで、小山田が選曲したコンピレーション・アルバム『ラマ・ランチ・コンピレーション』に『HEARTBEAT』のデモ・ヴァージョンが収録される。後に小山田は『HEARTBEAT』のリミックスも手がける。
2000年、アメリカ、イギリス、日本でのデビューが正式に決定。夏にはサマーソニックに初出演。
この記事では、そんなtahiti 80 の懐かしくも古びない素晴らしさを、おすすめ4曲を交えて振り返りながら語ります!
目次
至高の代表曲: Heartbeat
オシャレなカッティング、ハット使いのイントロに、ダンスビートに乗ってうねるベースライン。そして何より超絶ポップなメロディ!売れない訳がないって感じですね。これ。音楽好きの友達に聞かされて、一瞬で心を掴まれたのを覚えています。
驚いたのが、フランスのバンドだってこと。
いわゆる”フレンチポップ”とは全く違うんですよ。そういう意味で、フランス音楽の世界へのプレゼンスを格段に上げましたね、この曲たった一曲で。
中毒性の高いリフにやられた: Don't Misunderstand
リフ!リフ!とにかくリフ!出だしからアガルんですよね。裏を感じられるので体が自然と乗ります。その上、シンセ音がモタらせるように入ってくるので、サビがこれまた爽快に感じられるんですよ。音使いもセンス抜群だなぁ、ホント。
これは勉強しながらエンドレスリピートできますよ。聞いているうちにトランス入ってきて超集中できます。
アコースティックver. が良すぎる: 1000 Times
元々は名盤”Wallpaper For The Soul”に通常盤が収録されていて、アレンジも含めてそれはそれは完成された名曲の誉れ高い逸品なのですが、それをセルフカバーしたアコースティック版が、ほんっっっっとイイ!
華やかさはないんだけれども、なぜか装飾が剥がれるとただの美メロだけなんじゃなくて、愛しさと切なさと心強さが絶妙にMixされた恍惚メロになるんですよ。抑制された展開に、グザヴィエ・ボワイエの何とも言えない声は、マジで泣ける
グルーヴィなベースがイカす: Big day
Tahiti 80 - Big Dayベースライン(と、なんとなくドラム)だけ聞いてください。笑
”Puzzle”、”Wall paper For The Soul”、とポップ路線のアルバムが続いた中で、まさかのR&Bっぽくというかリズム重視というかとにかく驚きのあったアルバム”Fosbury”。そんなアルバムの方向性を決定づける一曲目の曲がコレです。とにかくお腹の底からグルーブを感じてみてください。
おわりに
フランス発の英語バンド、tahiti80の魅力について存分に語りました。
懐かしい!と思ってくれた人はもちろん、知らなかった!という人も、この4曲はどれもハマれたんじゃないでしょうか。
名盤”パズル”は15thアニバーサリー・デラックス・エディションが出ているので、これを機にチェックしてみるのもいいかもですよ↓↓
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