はじめに:ひたすら青臭い名作インディーズ映画
ジム・ジャームッシュ監督のデビュー作です。大学の卒業制作として製作されたのですが、劇場公開されたという驚くべき作品。
大学の卒業制作ということで、監督の感受性や繊細さがそのまま映像化されたような、青臭い映画で、主人公の高校生の厭世的な気持ちを感じ取ると、もうそんな時代は戻ってこない、老いてしまった自分に気づくことでしょう。
目次
あらすじ&作品概要
ニューヨークの裏街を眠れないまま漂流する16歳の若者アロイシュス・パーカーが周囲のアウトサイダー達と出会うことで、自己を旅へと向かわせていく姿を描く。
自身が製作・監督・原案・脚本・編集を手掛け、音楽は以後の作品でもおなじみのジョン・ルーリー。若き日のジャームッシュの感受性が新鮮に映るリリカルな作品。監督・脚本:ジム・ジャームッシュ
出演:クリス・パーカー、リーラ・ガスティル、ジョン・ルーリー
ただ歩く
落ちこぼれの高校生、主人公アリーが眠れなくなって日夜ひたすら歩いて、社会不適合者、アウトサイダーたちに出会います。気が狂ったような人たちばかりに出会うのですが、アリーは、それを見て感受性を更に強めていきます。
腐った世界から逃れなくては、ここは自分の場所じゃない、というような、誰もが感じたことのある悩みを抱えながら旅立っていく、そんなセンチメンタルさが、もはや戻れない青春を痛切に感じさせます。
刺さる人にはものすごく刺さるインディーズ映画。
おわりに
Huluのオススメで出てきたので観てみました。『ジャッキーブラウンを観たので』と。
非常にセンチメンタルで、懐かしい気持ちになりました。観てよかった。ただし、なぜジャッキー・ブラウンを観た人に勧めたのかはわからない。何故なんだ、Hulu。
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