はじめに:明日から使える実践的な時短テクニックが満載
著者は青山学院大学卒業後、チェース・マンハッタン銀行、ソシエテ・ジェネラル証券で人事部長を歴任するなど、バリバリのキャリアを持っています。
国際人事のプロフェッショナルとしてバリバリ働いていただけはあり、いかに短時間で成果を出し、いかに要領よく『デキル奴』と思われるようになるか、という欧米的なテクニックが満載です。
本書自体もサクッと読めるように作られており、30分もあればすぐに読めます。時短のアイデア辞典としてもオススメです。
この記事では、仕事術編と、イメージ戦略編の、2つに分けて紹介します。
目次
仕事術編
仕事術編では具体的な時短術を紹介します。
80%でもやりすぎ!
『仕事のやり方が、自己満足ではないか?』
この問を常に持ちましょう。評価され、給料をもらう以上、相手から評価される仕事をすることが大切です。
もちろん『ここぞ!』という仕事は120%で取り組むべきですが、ほとんどの仕事は80%でもやりすぎな業務ばかりです。
段取りが全て
『怠け者は二度働く』というネイティブ・アメリカンの格言が紹介されています。意味は、手抜きをしたせいで、はじめからやり直さなくてはならなくなってしまう、という怠け心を戒める格言となっています。
80%でもやりすぎ!と書きましたが、戦略的に手を抜かないと、いけません。常に結果をイメージし、優先順位付けをするように段取りするようにしましょう。
優先順位の付け方
では具体的にはどのように優先順位をつければよいのでしょうか。
- 上司目線で重要度を決める
- その上で、締切日の早い順に並べ替える
- その上で、今日やらないといけないもの中で、苦手なもの、やりたくないものの順に並べる
- 午前中に苦手なもの、やりたくないものを全力で行う
以上です。
重要度も締め切り度が高く、苦手なものを再優先で取っ払います。午前中に終わらせてしまえばこっちのものです。
あとは80%もかけずに仕事を流す。そして段取りを組む。その時には、未来の『今日中にしないといけない仕事』を減らすようにします。このようにして、仕事を回して行きましょう。
イメージ戦略編
イメージ戦略編では、業務の時短ができるようになったあと、どのように波風を立たせずに早帰りできるかを考えます。
本書には、『おだてる vs ほめる』や、『上司へアウトソーシング!』など、一見バカバカしく見えるイメージ戦略もたくさん載っています。実際に積極的に使えるかはおいておいて、読み物として普通におもしろいので興味があれば読んでみてください。
それでは早速使える戦略、いっていみましょう。
朝型ブランドの確立
これは『思い込み』の活用です。
早く来ていれば、早く帰るのは当たり前のように見えます。それに、参加したくない飲み会が入ったとしても、一次会で帰ることも自然に演じられます。
外国人サラリーマン風の働き方ですね。
早く帰る日こそいいスーツを
ここでのポイントは、いつもと違う=今日は何かがある、と思わせることです。見た目に加えて、挨拶も感情を込めるようにしましょう。
本書には、『得意先との会食に持ち込めたんです』なんて言葉が言えるとなおよし、とありますが、流石にそれはハードルが高いかと思っちゃいましたね笑
多少の演技力があると、イメージ戦略はとてもイージーモードになりそうですね。
誘うのをはばかられる印象付け
毎日毎日定時ぴったりに帰っていて、飲み会も数回断ると、誘われなくなっていくのは自明です。これは、時短、ノー残業を習慣化してしまうと起こる良いことでもあります。
ここで思い出されるのは『NOと言うには強いYESが必要だ』というスティーブン・コヴィーの言葉です。
仕事も要領よくこなし、真っ先に家へと向かうことを印象付けられれば、よほど大切なこと(家庭?資格勉強?趣味?なんでもok)が仕事後にあるのだ、という理解もされるでしょう。
おわりに
バカバカしいと思われる小手先のテクニックから、仕事の本質をついた思考法まで、 玉石混淆の本ではありますが、さくっと読めて明日から試せるものばかりです。オススメ!
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