はじめに:嫌われたいひとなんていない
そうなんです。誰も嫌われたくて嫌われる人はいないのです。
嫌われるより好かれる方が良いに決まっています。では、嫌われる人というのは何故嫌われ、好かれる人は何故好かれるのでしょうか。
『話すこと』のプロフェッショナルの著者は、それを『話すこと』を中心としたその人が醸し出す雰囲気が鍵だ、と言います。
逆に言うと、『話し方のルール』さえ押さえてしまえば、印象はガラリと変わるということ。本書には101のルールが載っていますが、今回は私なりにそれをまとめてみました。

あたりまえだけどなかなかできない 話し方のルール (アスカビジネス)
- 作者: 高津和彦
- 出版社/メーカー: 明日香出版社
- 発売日: 2008/03/10
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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目次
- はじめに:嫌われたいひとなんていない
- 目次
- 「話すのが面倒」を解決する。何よりもまずこれ
- 好印象な話し方とは?
- 不愉快な話し方とは?
- 会話が初められない・続かない時
- 『ふ・ひ・ふ・ひ』訓練
- 苦手な人と仲良くなる
- 気になった人と距離を縮める
- おわりに
- あわせて読みたい
「話すのが面倒」を解決する。何よりもまずこれ
話すのが面倒、という人は、これまでの経験から悪い未来を予測している可能性が高いです。誰でも否定や無視、攻撃などを受けたことがあるはずです。それらのリスクの小さい、友人や家族に話しかけるのは簡単ということからもそれがわかるでしょう。
ただし、話をしないといけない時というのは必ずあります。自分のため、家族のため、友人のために話をしないといけないことがあるは生きている以上避けられないことです。
そんな時はどうすれば良いのでしょうか。答えは一つです。逃げることを止めること。それだけです。当たり前ですが、人は消極的なひとより積極的な人に好印象を持ちます。公平に見て、積極的な人の方が魅力的ですよね。
なので、相手から信頼されるには魅力的になることです。魅力的になるには積極的であろうとすること。黙っているよりも、話し始めること。全てのスタートです。
好印象な話し方とは?
話す勇気を持つことが前提ということはわかったと思いますが、ただ話せ、と言われても困ると思います。ここからは具体的にどう振る舞うべきか見ていきましょう。
心の要素
相手に好意的な印象を持って話しているかが大切です。あからさまな好意/敵意というのは必ず相手に伝わります(伝わらない相手とは意思疎通が難しいですが、ただ話をする文には楽でしょう)。
打算のない好意を向けられて敵意を返す人は少ないでしょう。まずは好意を持って話を聞く。その上で一方的に話していないか、思いやりを持てればokです。
物理的要素
声の大きさや抑揚で感情移入をさせれているか、自然な身振り手振り、姿勢、清潔感などが挙げられますが、中々自分ではチェックできないもの。
話し方トレーニングではビデオを撮ってみるのが一般的で、一番てっとり早いですが、それ以外にも、親しい人に聞いてみるなどして、気になる部分を修正しましょう。客観的な意見が一番大切です。
不愉快な話し方とは?
客観的な意見を聞いて修正する、と前述の『好印象な話し方』のところで書きましたが、具体的なチェックポイントを挙げていきます。
発声
100%聞こえるボリュームで、声の質が相手に心地良いかどうか確かめる
速さ
何度も聞き返されていないか、相手がついてきているか反応を見ながら確認する
表情
『へぇ』、『すごい』、『まさか』、『そっかー』、『なぁんだ』、『もういい!』
これたの言葉に対応する表情が即座にできるか。できれば会話の中での感情移入はばっちりです。
笑顔
自然な笑顔はできるか。笑顔はトレーニングで作れるようになります。楽しいから笑う、でなく、笑っているから楽しい、という効果も。
会話が初められない・続かない時
『会話の基本は質問』。そう思っている人が多いのではないでしょうか。もちろん正解です。ただし、聞くだけでなく、自分も同じだけの情報を返すことが大切です。
よく知らない人と話すときには、質問ばかりしていると、警戒心を持たれるもの。話を返すことも覚えておきましょう。
その上で質問をすること。質問をするにあたっての話の展開のトレーニングとしては、『連想ゲーム』が良いです。『ブログ』から『日記』、『紫式部』、『紫芋』、『薩摩藩』、『西郷隆盛』……などとつなげていき、どんどんつなげていくトレーニングをしてみましょう。
『ふ・ひ・ふ・ひ』訓練
顔の筋肉を鍛えて表情を豊かにする訓練です。表情豊かな人のほうが魅力的ですよね。魅力的ということは好意が得られるということ。好意が得られるということは話を聞いてもらいやすいということ。
『ふ』は口を思い切りすぼめて勢い良く息を吐きます。さらに、『ひ』では、思いっきり奥歯まで見せるくらい口角をあげて、さらに勢い良く息を吐きます。これを息が続かなくなるまで続けます。
確実に口角が上がります。好印象な顔getです。
苦手な人と仲良くなる
まずは状況を受け入れましょう。嫌いな人と仲良くしなければならない場面はあなたにもいつか来ます。その状況をまずは受け入れてください。
具体的な行動に落とし込まなくてはなりません。それは笑顔です。訳者になり、練習してきた笑顔で相手と対峙するのです。3秒笑顔で向かい合うと、『鏡効果』で相手も笑ってしまうのです。
そうなればこっちのもの。『笑っていれば楽しくなってくる』のです。
気になった人と距離を縮める
この場合、気になった人がいるということは、あなたが距離を縮めていく必要があります。主導権を握らなければならないのはあなたです。それをまず念頭に置きましょう。その上で、下記を順番に距離を縮めていきましょう。
- 自分から話してあなたを知ってもらう
- 鏡理論(効果)で相手からも話が出てくる、相手をよく知る
- 相手の興味に合わせたアピールをする
気になる人がいる場合はまずは自分から、これを心がけましょう。
おわりに
客観的に見て、黙って俯いているより、積極的に話を聞いて良いリアクションを取って、自信を持って自分を語る人の方が魅力的ですよね。
いつもそんな自分でいる必要はないと思います。しんどいし。ただ、必要な時は頑張ってみても良いんじゃないでしょうか。
あわせて読みたい

あたりまえだけどなかなかできない 話し方のルール (アスカビジネス)
- 作者: 高津和彦
- 出版社/メーカー: 明日香出版社
- 発売日: 2008/03/10
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