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激軽だけど読書の楽しみが詰まった東野圭吾作品30選!

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はじめに:読書をはじめるのに最適な、読みやすい作家

格式高かったり、語感が美しい純文学の文体は書きません。誰でも簡単に読める、さっぱりしたエンタメ性の高い文章でさくさく読ませる作家です。読書をはじめるのにぴったりです。

受賞暦も申し分なく、江戸川乱歩賞に日本推理作家協会賞、直木賞や本格ミステリ大賞小説部門、中央公論文芸賞に柴田錬三郎賞、吉川英治文学賞などなど。

印税がっぽりで長者番付の上位常連、日本推理作家協会の理事で、直木賞の選考委員でもある。経歴だけ見ると、文壇の成功者の権化のような存在です。

主戦場はミステリー、サスペンス、推理小説ということで、エンタメ小説作家です。さまざまな人間の葛藤を描き、多くの人に支持されています。

人気が出始めた時に話題になったのが、理系出身の小説家だということ。工学部出身、エンジニアとしての社会経験も持っているという、小説家っぽくない経歴を持っているんです。20世紀には珍しかった、理系小説家の走りです。

そんな、読書の入り口として最適な東野圭吾のおすすめ小説を、ランキング形式で一気に紹介していきます。

 

目次

 

30位 レイクサイド

レイクサイド (文春文庫)

レイクサイド (文春文庫)

 

妻は言った。「あたしが殺したのよ」―湖畔の別荘には、夫の愛人の死体が横たわっていた。四組の親子が参加する中学受験の勉強合宿で起きた事件。親たちは子供を守るため自らの手で犯行を隠蔽しようとする。が、事件の周囲には不自然な影が。真相はどこに?そして事件は思わぬ方向に動き出す。傑作ミステリー。
https://www.amazon.co.jp/dp/4167110105

 このミステリーがすごい!2002年28位の作品。さくさく読めます。2時間ぐらいでさくっと楽しめます。

 

29位 ナミヤ雑貨店の奇蹟

ナミヤ雑貨店の奇蹟 (角川文庫)

ナミヤ雑貨店の奇蹟 (角川文庫)

 

東野作品史上、もっとも泣ける感動ミステリー、待望の文庫化!

悩み相談、未来を知ってる私にお任せください。

少年3人が忍び込んだ廃屋。
そこは過去と未来が手紙でつながる不思議な雑貨店だった。

悪事を働いた3人が逃げ込んだ古い家。そこはかつて悩み相談を請け負っていた雑貨店だった。廃業しているはずの店内に、突然シャッターの郵便口から悩み相談の手紙が落ちてきた。時空を超えて過去から投函されたのか? 3人は戸惑いながらも当時の店主・浪矢雄治に代わって返事を書くが……。次第に明らかになる雑貨店の秘密と、ある児童養護施設との関係。悩める人々を救ってきた雑貨店は、最後に再び奇蹟を起こせるか!?
https://www.amazon.co.jp/dp/4041014514

中央公論文芸賞受賞作品。泣けるファンタジーです。物語に入りこむことができればかなり楽しめます。 

 

28位 私が彼を殺した

私が彼を殺した (講談社ノベルス)

私が彼を殺した (講談社ノベルス)

 

婚約中の男性の自宅に突然現れた一人の女性。男に裏切られたことを知った彼女は服毒自殺をはかった。男は自分との関わりを隠そうとする。醜い愛憎の果て、殺人は起こった。容疑者は3人。事件の鍵は女が残した毒入りカプセルの数とその行方。加賀刑事が探りあてた真相に、読者のあなたはどこまで迫れるか。
https://www.amazon.co.jp/dp/406182046X

『このミス』2000年27位の作品。謎解きの楽しさが詰まっています。解けなくても楽しめるんですよね。最後にすっきりすることができるから。登場人物ごとに視点がぐるぐる変わって、飽きさせない筆力は流石のひとこと。

  

27位 麒麟の翼

麒麟の翼 (講談社文庫)

麒麟の翼 (講談社文庫)

 

「私たち、お父さんのこと何も知らない」。胸を刺された男性が日本橋の上で息絶えた。瀕死の状態でそこまで移動した理由を探る加賀恭一郎は、被害者が「七福神巡り」をしていたことを突き止める。家族はその目的に心当たりがない。だが刑事の一言で、ある人物の心に変化が生まれる。父の命懸けの決意とは。
https://www.amazon.co.jp/dp/4062777665

2012年『このミス』20位。おもしろいんだけれども、社会問題を絡めて無理に深みをだそうとしてしまっている感があります。

純粋に謎解きやトリックを楽しませてくれよって思う時もありますよね。筆力はすごいんだからそっちに専念して欲しいなというのは読者のエゴでしょうか。

 

26位 幻夜

幻夜 (集英社文庫 (ひ15-7))

幻夜 (集英社文庫 (ひ15-7))

 

幻の夜を行く男と女。息もつかせぬ傑作長編!
阪神淡路大震災の直後に、出会った男と女。男が犯した殺人を知る女は、彼を徹底的に利用し、野心を実現していく。だが彼女にも恐るべき秘密が——。名作『白夜行』の興奮が再び!
https://www.amazon.co.jp/dp/4087461343

読みやすさが素晴らしいの一作。軽い文章を書かせると上手いですね。 白夜行の続編なので、前作を先に読むべきですが、白夜行と比べると比べると見劣りする点も。

 

25位 交通警察の夜

交通警察の夜

交通警察の夜

 

日夜、絶え間なく発生する交通事故。その背後に渦巻く複雑な人間模様と、事件解決に全力をつくす交通警察の姿を描く、乱歩賞作家渾身のサスペンス。
https://www.amazon.co.jp/dp/4408531634

初期の名作短編集です。ただでさえさくさく読めるのに、短編だとあっという間です。教習所で事故のビデオを見ると、安全運転をしよう、と思いますよね。変な汗が出るあの感覚が味わえます。東野圭吾、いいところ狙ってます。

 

24位 パラレルワールド・ラブストーリー

パラレルワールド・ラブストーリー (講談社文庫)

パラレルワールド・ラブストーリー (講談社文庫)

 

親友の恋人を手に入れるために、俺はいったい何をしたのだろうか。「本当の過去」を取り戻すため、「記憶」と「真実」のはざまを辿る敦賀崇史。錯綜する世界の向こうに潜む闇、一つの疑問が、さらなる謎を生む。精緻な伏線、意表をつく展開、ついに解き明かされる驚愕の真実とは!?傑作長編ミステリー。
https://www.amazon.co.jp/dp/4062637251

 1996年『このミス』24位。構成がおもしろい作品です。理系小説家らしく、しっかり作りこんでいることが伝わります。

 

23位 放課後

放課後 (講談社文庫)

放課後 (講談社文庫)

 

校内の更衣室で生徒指導の教師が青酸中毒で死んでいた。先生を2人だけの旅行に誘う問題児、頭脳明晰の美少女・剣道部の主将、先生をナンパするアーチェリー部の主将――犯人候補は続々登場する。そして、運動会の仮装行列で第2の殺人が……。乱歩賞受賞の青春推理。
https://www.amazon.co.jp/dp/406184251X

江戸川乱歩賞受賞作。デビュー作とは思えない凄味があります。ある種、当時の推理小説界を変えた小説かも。

 

22位 マスカレード・ホテル

マスカレード・ホテル (集英社文庫)

マスカレード・ホテル (集英社文庫)

 

都内で起きた不可解な連続殺人事件。容疑者もターゲットも不明。残された暗号から判明したのは、次の犯行場所が一流ホテル・コルテシア東京ということのみ。若き刑事・新田浩介は、ホテルマンに化けて潜入捜査に就くことを命じられる。彼を教育するのは、女性フロントクラークの山岸尚美。次から次へと怪しげな客たちが訪れる中、二人は真相に辿り着けるのか!?いま幕が開く傑作新シリーズ。
https://www.amazon.co.jp/dp/4087452069

さくっと読むことに重点が置かれた良質エンタメ小説。東野圭吾は重たい社会派小説も書きますが、こちらはそんなことはありません。純粋に推理小説を楽しみたい方には刺さるはず。

 

21位 ある閉ざされた雪の山荘で

ある閉ざされた雪の山荘で (講談社文庫)

ある閉ざされた雪の山荘で (講談社文庫)

 

1度限りの大トリック!

たった1度の大トリック!劇中の殺人は真実か?
俳優志願の男女7人、殺人劇の恐怖の結末。

早春の乗鞍高原のペンションに集まったのは、オーディションに合格した男女7名。これから舞台稽古が始まる。豪雪に襲われ孤立した山荘での殺人劇だ。だが、1人また1人と現実に仲間が消えていくにつれ、彼らの間に疑惑が生まれた。はたしてこれは本当に芝居なのか?驚愕の終幕が読者を待っている!
https://www.amazon.co.jp/dp/4061859099

 日本推理作家協会賞受賞作品。読後に感想を既読者同士で語り合うと、アリかナシかは議論が分かれる小説です。安っぽいとか言われたりも。。。個人的には安っぽいかどうかは別として、試みとしてはアリだと思います。

疑問を投げかけられるぐらいの小説の方がおもしろいですよね。どんどん新しいことしていって欲しいです。

 

20位 時生

時生 (講談社文庫)

時生 (講談社文庫)

 

「あの子に訊きたい。生まれてきてよかった?」

悩む妻に夫が語る、過去からの伝言

不治の病を患う息子に最期のときが訪れつつあるとき、宮本拓実は妻に、20年以上前に出会った少年との想い出を語りはじめる。どうしようもない若者だった拓実は、「トキオ」と名乗る少年と共に、謎を残して消えた恋人・千鶴の行方を追った――。過去、現在、未来が交錯するベストセラー作家の集大成作品。
https://www.amazon.co.jp/dp/4062751666

ド直球の感動大作。わかっているけど泣いちゃう、みたいな話ありますよね。そんな物語です。

 

19位 どちらかが彼女を殺した

どちらかが彼女を殺した (講談社文庫)

どちらかが彼女を殺した (講談社文庫)

 

最愛の妹が偽装を施され殺害された。愛知県警豊橋署に勤務する兄・和泉康正は独自の“現場検証”の結果、容疑者を二人に絞り込む。一人は妹の親友。もう一人は、かつての恋人。妹の復讐に燃え真犯人に肉迫する兄、その前に立ちはだかる練馬署の加賀刑事。殺したのは男か?女か?究極の「推理」小説。
https://www.amazon.co.jp/dp/4062645750

1997年『このミス』17位。謎解きを楽しむ先にあるものは、、、ミステリーの文脈を裏切る一作です。ある程度ミステリーが好きで、読んできている読者が読むべき。

 

18位 手紙

手紙 (文春文庫)

手紙 (文春文庫)

 

本格推理から学園ミステリー、パロディー小説や絵本など、さまざまな作風で読者を魅了しつづける著者が、本書でテーマに据えたのは、犯罪加害者の家族。犯罪が、被害者や加害者だけではなく、その家族にまで及ぼす悲しい現実を見据えた意欲作である。殺人犯の弟という運命を背負った高校生が成人し、やがて自分の家族を持つにいたるまでの軌跡を、大げさなトリックやサスペンスの要素を用いることなく、真正面から描ききっている。

武島直貴の兄・剛志は、弟を大学に入れてやりたいという一心から、盗みに入った屋敷で、思いもかけず人を殺めてしまう。判決は、懲役15年。それ以来、直貴のもとへ月に1度、獄中から手紙を送る剛志。一方で、進学、恋人、就職と、つかもうとした人生の幸福すべてが「強盗殺人犯の弟」というレッテルによって、その手をすり抜けていく直貴。日を追うごとに、剛志からの手紙は無視され、捨てられ、やがて…。
https://www.amazon.co.jp/dp/4167110113

個人的ランキングなので18位ですが、『最高傑作という呼び声も高いです。映画化もされましたし、超有名ですね。読後に既読者と色んな話ができるので、読む価値はあると思います。

 

17位 片想い

片想い (文春文庫)

片想い (文春文庫)

 

十年ぶりに再会した美月は、男の姿をしていた。彼女から、殺人を告白された哲朗は、美月の親友である妻とともに、彼女をかくまうが…。十年という歳月は、かつての仲間たちを、そして自分を、変えてしまったのだろうか。過ぎ去った青春の日々を裏切るまいとする仲間たちを描いた、傑作長篇ミステリー。

https://www.amazon.co.jp/dp/4167110091

アメフトの仲間の個性が楽しい一作。

また、性同一障害について描かれています。そこへの深みはあまりなく、現代では不快に思われる方もいるかもしれませんので、注意してください。

 

16位 鳥人計画

鳥人計画 (角川文庫)

鳥人計画 (角川文庫)

 

「鳥人」として名を馳せ、日本ジャンプ界を担うエース・楡井が毒殺された。捜査が難航する中、警察に届いた一通の手紙。それは楡井のコーチ・峰岸が犯人であることを告げる「密告状」だった。警察に逮捕された峰岸は、留置場の中で推理する。「計画は完璧だった。警察は完全に欺いたつもりだったのに。俺を密告したのは誰なんだ?」警察の捜査と峰岸の推理が進むうちに、恐るべき「計画」の存在が浮かび上がる…。精緻極まる伏線、二転三転する物語。犯人が「密告者=探偵」を推理する、東野ミステリの傑作。
https://www.amazon.co.jp/dp/4043718012

 謎ときには色んな形があるんだなと思わせる一作。犯人を当てるだけがミステリー小説じゃない、ということを常に意識していますね、東野圭吾は。

 

15位 流星の絆

流星の絆 (講談社文庫)

流星の絆 (講談社文庫)

 

「兄貴、妹(あいつ)は本気だよ。俺たちの仇の息子に惚れてるよ」

東野作品史上、売り上げNo.1
「大人になったら、三人で、犯人探して復讐しような」
幼い頃、両親を殺された洋食店「アリアケ」の三兄妹。14年後、大人になった彼らは結婚詐欺をして暮らしていた。最大のターゲットとして選んだのは、レストラン「とがみ亭」の御曹司。ところが、その名物料理は、懐かしい「アリアケ」と同じ味だった。
「これはお父さんのハヤシライスだ――」

何者かに両親を惨殺された三兄妹は、流れ星に仇討ちを誓う。14年後、互いのことだけを信じ、世間を敵視しながら生きる彼らの前に、犯人を突き止める最初で最後の機会が訪れる。三人で完璧に仕掛けたはずの復讐計画。その最大の誤算は、妹の恋心だった。涙があふれる衝撃の真相。著者会心の新たな代表作。
https://www.amazon.co.jp/dp/4062769204 

新風賞受賞作品。軽くさくさく読めます。エンタメに徹する方が、人の心を打つ時があります。技術力が高い作家の場合は特に。その典型となる小説です。

 

14位 天空の蜂

天空の蜂 (講談社文庫)

天空の蜂 (講談社文庫)

 

奪取された超大型特殊ヘリコプターには爆薬が満載されていた。無人操縦でホバリングしているのは、稼働中の原子力発電所の真上。日本国民すべてを人質にしたテロリストの脅迫に対し、政府が下した非情の決断とは。そしてヘリの燃料が尽きるとき…。驚愕のクライシス、圧倒的な緊迫感で魅了する傑作サスペンス。
https://www.amazon.co.jp/dp/4062639149

思想を抜きにして、読み物として読ませます。日本人の心にひっかかる核、原発というテーマを上手く利用していますね。原子力発電所、という単語だけで、心がざわつくものですから。

 

13位 新参者

新参者 (講談社文庫)

新参者 (講談社文庫)

 

日本橋の片隅で一人の女性が絞殺された。着任したばかりの刑事・加賀恭一郎の前に立ちはだかるのは、人情という名の謎。手掛かりをくれるのは江戸情緒残る街に暮らす普通の人びと。「事件で傷ついた人がいるなら、救い出すのも私の仕事です」。大切な人を守るために生まれた謎が、犯人へと繋がっていく。
https://www.amazon.co.jp/dp/4062776286

 2010年『このミス』1位。加賀恭一郎シリーズでとりましたね。『容疑者Xの献身』に続いて2回目です。構成も良くできているし、人情という題材も良いですね。うまいです。 

 

12位 天使の耳

天使の耳 (講談社文庫)

天使の耳 (講談社文庫)

 

天使の耳をもつ美少女が兄の死亡事故を解明。

深夜の交差点で衝突事故が発生。信号を無視したのはどちらの車か!?死んだドライバーの妹が同乗していたが、少女は目が不自由だった。しかし、彼女は交通警察官も経験したことがないような驚くべく方法で兄の正当性を証明した。日常起こりうる交通事故がもたらす人々の運命の急転を活写した連作ミステリー。
https://www.amazon.co.jp/dp/4062630168

 一作が長くないので、どんどん読めます。こういうテンポの良さが東野圭吾の売りですね。あと、ほんと交通事故も好きですね。

 

11位 赤い指

赤い指 (講談社文庫)

赤い指 (講談社文庫)

 

少女の遺体が住宅街で発見された。捜査上に浮かんだ平凡な家族。一体どんな悪夢が彼等を狂わせたのか。「この家には、隠されている真実がある。それはこの家の中で、彼等自身の手によって明かされなければならない」。刑事・加賀恭一郎の謎めいた言葉の意味は?家族のあり方を問う直木賞受賞後第一作。
https://www.amazon.co.jp/dp/406276444X

2008年『このミス』9位。とんでもなく暗い気持ちになれるところが良いです。小説を読むと普段味わえない色んな感情に出会えるということをわからせてくれます。

人間はどこまでも残酷で醜くなれると思わせられます。社会問題への語りは若干辟易させられますが。

 

10位 殺人の門

殺人の門 (角川文庫)

殺人の門 (角川文庫)

 

「倉持修を殺そう」と思ったのはいつからだろう。悪魔の如きあの男のせいで、私の人生はいつも狂わされてきた。そして数多くの人間が不幸になった。あいつだけは生かしておいてはならない。でも、私には殺すことができないのだ。殺人者になるために、私に欠けているものはいったい何なのだろうか?人が人を殺すという行為は如何なることか。直木賞作家が描く、「憎悪」と「殺意」の一大叙事詩。
https://www.amazon.co.jp/dp/4043718047

2004年『このミス』18位。

多くの読者にイライラという感情を沸き起こさせることに大成功している小説。低俗な精神世界に留まってしまう主人公を描ききっていてある意味挑戦的。

 

9位 祈りの幕が下りる時

祈りの幕が下りる時

祈りの幕が下りる時

 

極限まで追いつめられた時、人は何を思うのか。夢見た舞台を実現させた女性演出家。彼女を訪ねた幼なじみが、数日後、遺体となって発見された。数々の人生が絡み合う謎に、捜査は混迷を極めるが――
第48回吉川英治文学賞受賞作品! 1000万人が感動した加賀シリーズ10作目にして、加賀恭一郎の最後の謎が解き明かされる。
https://www.amazon.co.jp/dp/4062185369

吉川栄治文学賞受賞、2014年『このミス』10位。

加賀シリーズもついに最終話となりました。強引な設定もありますが、読み続けたファンにはひとつの区切りとなる作品です。

  

8位 名探偵の掟

名探偵の掟 (講談社文庫)

名探偵の掟 (講談社文庫)

 

完全密室、時刻表トリック、バラバラ死体に童謡殺人。フーダニットからハウダニットまで、12の難事件に挑む名探偵・天下一大五郎。すべてのトリックを鮮やかに解き明かした名探偵が辿り着いた、恐るべき「ミステリ界の謎」とは?本格推理の様々な“お約束”を破った、業界騒然・話題満載の痛快傑作ミステリ。
https://www.amazon.co.jp/dp/4062646188

1997年『このミス』3位。着目すべきは推理小説をメタ的に扱っているところ。あからさまに怪しいから犯人じゃない、、、いい人そうすぎるから逆に犯人、、、など、考えながらミステリを普段読んでいる人はツボにはまること間違いなし。
 

7位 学生街の殺人

学生街の殺人 (講談社文庫)

学生街の殺人 (講談社文庫)

 

学生街のビリヤード場で働く津村光平の知人で、脱サラした松木が何者かに殺された。「俺はこの街が嫌いなんだ」と数日前に不思議なメッセージを光平に残して……。第2の殺人は密室状態で起こり、恐るべき事件は思いがけない方向に展開してゆく。奇怪な連続殺人と密室トリックの陰に潜む人間心理の真実!
https://www.amazon.co.jp/dp/406184721X

初期作品に特徴的な密室トリックを用いた作品。犯人発覚後も楽しめる作品です。

 

80年代に書かれているため、今読むと設定が古いのですが、それはそれで楽しめます。

 

6位 超・殺人事件

超・殺人事件―推理作家の苦悩 (新潮文庫)

超・殺人事件―推理作家の苦悩 (新潮文庫)

 

新刊小説の書評に悩む書評家のもとに届けられた、奇妙な機械「ショヒョックス」。どんな小説に対してもたちどころに書評を作成するこの機械が、推理小説界を一変させる―。発表時、現実の出版界を震撼させた「超読書機械殺人事件」をはじめ、推理小説誕生の舞台裏をブラックに描いた危ない小説8連発。意表を衝くトリック、冴え渡るギャグ、そして怖すぎる結末。激辛クール作品集。
https://www.amazon.co.jp/dp/4101395225

『名探偵の掟』のようなメタ的言及がおもしろい短編集です。推理小説界、出版界への皮肉がたまらない。
こういうメタ的な作品はおもしろいですね。東野圭吾は東野圭吾なりに、ミステリー界のトップランナーとして色々葛藤を抱えている(いた)んだろうな、というのが感じられます。 

 

5位 白夜行

白夜行 (集英社文庫)

白夜行 (集英社文庫)

 

1973年、大阪の廃墟ビルで一人の質屋が殺された。容疑者は次々に浮かぶが、結局、事件は迷宮入りする。被害者の息子・桐原亮司と、「容疑者」の娘・西本雪穂―暗い眼をした少年と、並外れて美しい少女は、その後、全く別々の道を歩んで行く。二人の周囲に見え隠れする、幾つもの恐るべき犯罪。だが、何も「証拠」はない。そして十九年…。息詰まる精緻な構成と、叙事詩的スケール。心を失った人間の悲劇を描く、傑作ミステリー長篇。
https://www.amazon.co.jp/dp/4087474399

山田孝之と綾瀬はるかでドラマ化もされた一作。ドラマだけ見た人は、本とは全く違った印象を受けているはずです。本も読んでみてください。


小説で描かれているのはある種のバケモノです。バケモノを見たい人は読んで損はありません。

 

4位 秘密

秘密 (文春文庫)

秘密 (文春文庫)

 

妻・直子と小学5年生の娘・藻奈美を乗せたバスが崖から転落。妻の葬儀の夜、意識を取り戻した娘の体に宿っていたのは、死んだはずの妻だった。その日から杉田家の切なく奇妙な“秘密”の生活が始まった。映画「秘密」の原作であり、98年度のベストミステリーとして話題をさらった長篇、ついに文庫化。
https://www.amazon.co.jp/dp/4167110067

エンタメとして相当うまいと唸らされる東野圭吾の代表作。読者を揺さぶる、という視点で見ると、禁じ手気味ではありますが、やりきってます。すごい。 

ただ、あんまり真剣に読んじゃうと楽しくないですよ。胸糞悪くなります。 

 

3位 夢幻花

夢幻花 (PHP文芸文庫)

夢幻花 (PHP文芸文庫)

 

「こんなに時間をかけ、考えた作品は他にない――」by東野圭吾
花を愛でながら余生を送っていた老人・秋山周治が殺された。遺体の第一発見者である孫娘・梨乃は、祖父の庭から消えた黄色い花の鉢植えが気になり、ブログにアップする。
それを見て身分を隠して近づいてきたのが、警察庁に勤務するエリート・蒲生要介。ふとしたことから、その弟で大学院生の蒼太と知り合いになった梨乃は、二人で事件の真相解明に乗り出す。一方、西荻窪署の刑事・早瀬も、別の思いを胸に事件を追っていた……。
禁断の花をめぐり、宿命を背負った者たちの人間ドラマが交錯する〝東野ミステリの真骨頂〟。第二十六回柴田錬三郎賞受賞作、待望の文庫化。
https://www.amazon.co.jp/dp/4569765602

柴田錬三郎賞受賞作品。骨太ミステリーを書かせると、ほんとうまいですね。

読ませる、引き込むのがうまい。 

 

2位 ゲームの名は誘拐

ゲームの名は誘拐 (光文社文庫)

ゲームの名は誘拐 (光文社文庫)

 

敏腕広告プランナー・佐久間は、クライアントの重役・葛城にプロジェクトを潰された。葛城邸に出向いた彼は、家出してきた葛城の娘と出会う。“ゲームの達人”を自称する葛城に、二人はプライドをかけた勝負を挑む。娘を人質にした狂言誘拐。携帯電話、インターネットを駆使し、身代金三億円の奪取を狙う。犯人側の視点のみで描く、鮮烈なノンストップ・ミステリー。
https://www.amazon.co.jp/dp/4334738850 

テンポがすさまじい、まさにノンストップ小説。

オチはよくあるものですが、展開の早さと変化の豪快さには唸らされます。 テンポ良すぎ。

 

1位 容疑者Xの献身

容疑者Xの献身 (文春文庫)

容疑者Xの献身 (文春文庫)

 

天才数学者でありながら不遇な日日を送っていた高校教師の石神は、一人娘と暮らす隣人の靖子に秘かな想いを寄せていた。彼女たちが前夫を殺害したことを知った彼は、二人を救うため完全犯罪を企てる。だが皮肉にも、石神のかつての親友である物理学者の湯川学が、その謎に挑むことになる。ガリレオシリーズ初の長篇、直木賞受賞作。
https://www.amazon.co.jp/dp/4167110121

本作でやっととれた直木賞。祝いもこめて1位です。

作品のおもしろさ自体はドラマでも超有名なので言わずもがな。関係ないですがあんまりドラマが有名すぎると、本でも役者の声が聞こえちゃいますよね。良くも悪くも。

ガリレオシリーズは8作出ているので、これではまった人、まだまだたくさん楽しめますよ。

おわりに

いかがでしたでしょうか。

東野圭吾は、文学的な描写や表現が煩わしくて無理!スパっとさくさく推理小説やエンタメを楽しみたいという人にとっては最高の作家です。

この記事が参考になりましたら、幸いです。

 

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