元祖文学ロック
そこら辺のへなちょこメガネ男子文学ロックとはわけが違います。図太くて、反骨心が強くて、常にアウトサイダーの側に立つ詩。それを表現するための美メロ、しっかりとそれを支える極太ビートのベテランロックバンド、Grapevine(グレイプバイン)のおすすめアルバムを紹介します。
文学ロックという名ばかりでなく、リアルに文学から影響受けてます。パッと思いつくだけで、カフカ、サキ、サリンジャー、サミュエル・ベケット、ウィリアム・ゴールドウィン、プラトンなどからの影響が見られます。
*以下全体的に偏愛が強すぎる表現もありますが、お許し下さい
ランキングポリシー
- メジャーオリジナルアルバム17枚より選出
- ミニアルバム含む、ベストアルバム除く
- 独自ランキング
- おすすめポイントと言う名の勝手に語るコーナーをアルバムごとに設置
- かなり主観コメント
*画像はamazonリンクです
17位 覚醒
収録曲
- 覚醒
- 手のひらの上
- 恋は泡(うたかた)
- through time
- Paces
おすすめポイント
デビューアルバム!デビューがミニアルバムってお洒落。『覚醒』が最高、バインは図太いグルーブが売りですが、デビュー曲にもその片鱗あり。曲数が少ないからという理由で17位。
16位 BABEL, BABEL
収録曲
- EAST OF THE SUN
- Golden Dawn
- SPF
- Heavenly
- BABEL
- EVIL EYE
- Faithful
- Scarlet A
- HESO
- UNOMI
- TOKAKU
おすすめポイント
2016年発売、最新フルアルバム。新しいトレンドを取り入れていて、無茶苦茶さわやかで輝きに溢れている作品。前作のダークサイド路線はどこへ行ったんだ、というほどの振り切れぶりです。最新過ぎて聞きこみが足りないという理由で16位。
15位 here
収録曲
- 想うということ
- Reverb(Jan.3rd Mix)
- ナポリを見て死ね
- 空の向こうから
- ダイヤグラム
- Scare
- ポートレート
- コーヒー付
- リトル・ガール・トリートメント
- 羽根
- here
- 南行き
おすすめポイント
2000年発売3rdフルアルバム。Reverbが死ぬほどかっこいい。とにかくReverb。このビートはロック初心者がドハマリするビートです。間違いない。私もこれにやられまくりました。Reverbがかっこよすぎて他の曲を聴き込めてないという理由で15位。
14位 愚かな者の語ること
収録曲
- 無心の歌
- 1977
- コヨーテ
- なしくずしの愛
- われら
- 迷信
- うわばみ
- 太陽と銃声
- 片側一車線の夢
- 虎を放つ
おすすめポイント
2013年発売12thフルアルバム 。初のセルフプロデュースアルバム。田中のヴォーカルがどこまでも美しくて、外国へ行ったような気分にしてくれるアルバムです。歳を取ってより良い声になった気がするなぁ。
13位 Burning Tree
収録曲
- Big tree song
- KOL
- 死番虫
- Weight
- Empty song
- MAWATA
- IPA
- 流転
- アルファビル
- Esq.
- サクリファイス
おすすめポイント
2015年発売13thフルアルバム。燃えるような命がテーマですが、それはもちろんグレイプバイン、全部が生き生きと燃えるわけじゃありません。亀井(Dr.)先生の、メランコリックでセンチメンタルなメロディが炸裂です。ダークな世界観が命を引き立てます。
12位 真夏のストレンジランド
- アーティスト: GRAPEVINE
- 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
- 発売日: 2011/01/19
- メディア: CD
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収録曲
- Silverado
- This town
- ミランダ(Miranda warning)
- Neo Burlesque
- おそれ
- Sanctuary
- Dry November
- 真昼の子供たち
- 411
- ピカロ
- 風の歌
おすすめポイント
2011年発売の11thフルアルバム。『411』が中毒級にヘビロテできます。
ベルゼブブを呼び出せれば金をいくらでも払ってやる
蠅の王です。ゴールドウィンです。文学ロック~。
11位 another sky
収録曲
- マリーのサウンドトラック
- ドリフト160(改)
- BLUE BACK
- マダカレークッテナイデショー
- それでも
- Colors
- Tinydogs
- Let me in〜おれがおれが〜
- ナツノヒカリ
- Sundown and hightide
- アナザーワールド
- ふたり
おすすめポイント
2002年発売の5thフルアルバム。ジストニアという病で脱退することになるベース西原の最後の曲『BLUE BACK』 がタイトル通り青くて、青春で、西原のことを考えると泣きそうになってしまう。ちなみにリアルタイムでは脱退を知りません。大好きなアルバムだけれども、歴史を知って泣けるという、思い入れが強すぎて辛いので11位。
10位 Everyman, everywhere
Everyman,everywhere(初回限定盤)(DVD付)
- アーティスト: GRAPEVINE,田中和将
- 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
- 発売日: 2004/11/17
- メディア: CD
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収録曲
- Metamorphose
- Reason
- Everyman,everywhere
- スイマー
- 作家の顚末
おすすめポイント
2004年発売のミニアルバム。美メロ、美メロ、美メロ。 嵐のように美メロが押し寄せる至高のアルバムです。とにかく美メロで美しい曲が多くて、本当にこのバンドの曲さえあれば、何もいらない、と感じてしまうほど好きなアルバム。でも曲数が少ないので10位。
9位 退屈の花
- アーティスト: GRAPEVINE,田中和将,ホッピー神山
- 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
- 発売日: 1998/05/20
- メディア: CD
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収録曲
- 鳥
- 君を待つ間
- 永遠の隙間
- 遠くの君へ
- カーブ
- 涙と身体
- そら
- 1&MORE
- 愁眠
- 熱の花
おすすめポイント
1998年発売、記念すべき1stフルアルバム。『鳥』がくそかっこいいです。
鳥が理論の真上 行ったり来たりしてるよ 鮮やかに舞うのさ 狭い世界震わせ
無茶苦茶好きなフレーズ。20そこそこの田中和将が1stアルバムでこの歌詞のクオリティ!作曲もしてて、めちゃくちゃかっこよい。
8位 Circulator
収録曲
- Buster Bluster
- 壁の星
- discord
- 風待ち
- lamb
- Our Song
- (All the young)Yellow
- フィギュア
- ふれていたい
- アルカイック
- 波音
- B.D.S.
- I found the girl
おすすめポイント
2001年発売4thアルバム。『discord』~『Our song』までが至高。かっこつけようとしていないのにこんなにかっこいいやつおんのかよ、ってくらい田中は素がかっこいい。アウトサイダーの側に立ち続けているのがめっちゃ良いです。文学ロックぅ!バラードも書けるし。凄すぎぃ。
7位 TWANGS
- アーティスト: GRAPEVINE
- 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
- 発売日: 2009/07/15
- メディア: CD
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収録曲
- 疾走
- Vex
- Pity on the boulveard
- Afterwards
- Twang
- Darlin' from hell
- Turd and swine
- 小宇宙
- NOS
- フラクタル
- She comes(in colors)
おすすめポイント
2009年発売10thフルアルバム。『Darlin' from hell』が、鬼ヘビロテ曲。アコースティックなサウンドとハイパー電子音のギャップが中毒的、かつ美メロすぎて涙が出てきそう。実際過去涙出てたことあります。
6位 MISOGI EP
収録曲
- MISOGI
- ONI
- SATORI
- ANATA
- YOROI
- RAKUEN
おすすめポイント
2012年発売ミニアルバム。当時、このミニアルバムで更に一段高みに登ってしまった感が凄まじかった。図太いグルーブ、亀井作曲美メロ、田中作詞のロックさ、何も真新しいわけじゃないはずなのに、音の間の空間さえも感じられるような質感がたまらない一枚。手の届かないところへ行ってしまった。。。
5位 イデアの水槽
- アーティスト: GRAPEVINE,田中和将,高野勲,金戸覚
- 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
- 発売日: 2003/12/03
- メディア: CD
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収録曲
- 豚の皿
- シスター
- ぼくらなら
- 15thシングル。
- ミスフライハイ
- 11%Mistake
- SEA
- Good bye my world
- suffer the child
- アンチ・ハレルヤ
- 会いにいく
- 公園まで
- 鳩
おすすめポイント
2003年発売の6thアルバム。とにもかくにも『豚の皿』。『豚の皿』て、なんやそれ、ださ。いやいやむっちゃかっこいいから。スタジオ版なのにライブ版みたいな気持ちになれる凄まじい曲です。ライブはもっとすごいけれども。。。亀井先生、テクニックはさほどないけれども無茶苦茶いいドラム叩きます。『ぼくらなら』、『会いに行く』とか地味に名曲だらけです。
4位 Sing
- アーティスト: GRAPEVINE
- 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
- 発売日: 2008/06/18
- メディア: CD
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収録曲
- Sing
- CORE
- Glare
- ジュブナイル
- Two
- また始まるために
- 鏡
- 女たち
- フラニーと同意
- スラップスティック
- 超える
- Wants
おすすめポイント
2008年発売の9thフルアルバム。大人のセンチメンタルが溢れまくっています。『ジュブナイル』は青春の日々を照らす超名曲です。センチメンタルになりたい時は聞いて下さい。何故か一発で学生時代の気分に戻れます。radiohead『National Anthem』ばりの名曲、『CORE』も必聴ですね。オマージュですよ。
3位 deracine
- アーティスト: GRAPEVINE,田中和将,長田進
- 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
- 発売日: 2005/08/24
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収録曲
- 13/0.9
- その未来
- 少年
- VIRUS
- REW
- 放浪フリーク
- KINGDOM COME
- それを魔法と呼ぶのなら
- GRAVEYARD
- スカイライン
おすすめポイント
2005年発売の7thフルアルバム。スペイシーかつ近未来なサウンドが痺れまりです。はっきり言って全曲無茶苦茶かっこいい。それでもどれかを挙げろと言われるのならば『GRAVEYARD』を推したい。怒涛のラスサビに至るドラムのフィルイとベースラインの絡みがかっこよすぎて死ぬのと、ギターソロがマジかっこよすぎて死ねる。音楽好きがこのアルバムを聞かずして死ぬのは本当にもったいないとオススメできる作品です。
2位 From a small town
収録曲
- FLY
- ランチェロ'58
- スレドニ・ヴァシュター
- smalltown,superhero
- I must be high
- ママ
- COME ON
- インダストリアル
- 指先
- FORGE MASTER
- 棘に毒
- Juxtaposed
おすすめポイント
2007年発売の8thフルアルバム。いや、正直全盛期じゃね?っていう油の乗り方してます。全盛期っていうか、成熟しきったというか。全体として完成度が高すぎです。『ランチェロ'58』『スレドニ・ヴァシュター』など、というか全般的にギターサウンドが鬼のようにかっこ良い。 バックビートも図太い。歌くそ上手い。『指先』『棘に毒』、美メロすぎる。オルガンも効いてます。
1位 Lifetime
- アーティスト: GRAPEVINE
- 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
- 発売日: 1999/05/19
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収録曲
- いけすかない
- スロウ
- SUN
- 光について
- RUBBERGIRL
- Lifework
- 25
- 青い魚
- RUBBERGIRL No.8
- 作曲:田中和将
- 白日
- 大人(NOBODY NOBODY)
- 望みの彼方
- HOPE(軽め)
おすすめポイント
1999年発売の2ndフルアルバム。説明不要。聞け。
おわりに
いかがでしたでしょうか。Grapevineの良さは伝わったのでしょうか。偏愛するバンドの記事書くのはとても疲れる。。。