はじめに:妊娠発覚~3歳の父親の役割がわかるまでが対象
父親になるというタイミングはわかりにくいものです。母親は肉体的に、体内に命を宿すその瞬間から母親になりますが、父親というのはいつからなのでしょうか。
人それぞれ違って当たり前しょうが、妊娠を聞かされた瞬間から『パパスイッチ』が入る人もいれば、出産に立ち会った時、始めて我が子を抱いた時、パパと呼ばれた時、はたまた、小学校の入学式で初めて、なんて人もいるようです。
子どもが小さい時は、子育てがとても大変です。でも、周りの声を聞いてみてください。人生で一番充実していたのはいつ?と聞かれて、『赤ちゃんの育児をしていた時』と応える母親はとても多いです。父親も、かけがえの無い時間を、受動的に過ごすのでなく、積極的に育児参加してみませんか?
妊娠、出産、子育てを、奥さんと楽しくたっていくために夫が知っておきたいことが書かれた本です。マンガつきなのでさくっと読めます。1時間かからないぐらいが目安かなと思います。
目次
習うより慣れろ。場数が大切
母親に比べて、父親は手際が悪かったり、それは母親の方が場数をこなしているからにすぎません。なので母親との手際の差で躊躇してしまったりせず、場数をこなすことで熟練していって下さい。
父親もできる育児参加として下記が挙げられます。
出産前
- 奥さんを労る
- 仕事のスタイルを見直し、育児の時間を作る準備をする
- ベビー用品の検討、購入
- できれば立ち会い出産をする
出産前でもできることはたくさんあります。
まず第一は奥さんを労ることです。奥さんの体にはたくさんの変化が表れます。それに伴ってメンタルも不安定になりがちです。肉体的、精神的に可能なかぎりサポートしましょう。ベビー用品の機能、価格、比較検討などのサポートなどは男性の得意とするところです。ただし、奥さんの意向を汲み取ることを第一とするようにしましょう。変なところで揉めると損ですしね。
更に、安定期を待って、奥さんと相談した上で、父親になることを会社の周囲に宣言し、育児に興味があるということを伝えます。早めからマニュアル化、仕組み化を進めることで、周囲に協力してもらいやすい体制を整えましょう。
出産後
- 授乳サポート
- オムツ替え
- 抱っこ
- 沐浴
- 奥さんのお出かけ時のお留守番
- 家事のサポート
- 子どもと一緒に楽しんで遊ぶ
- 絵本読み聞かせ
- おもちゃの検討・購入
- etc
出産後にできることは無数にあります。これらは全て場数が重要となっています。定常的に育児に関われるような体制を整えましょう。
本書ではおむつ替え方や授乳の仕方、沐浴の共同作動などの各項目についてコツや注意点がイラスト付きで載っており、要チェックです。
パパのメリットについて詳しく
たくさんの育児本を読んできましたが、NPO法人ファザーリング・ジャパンが出版に携わっている本は、パパが育児参加することによるメリットを多く書いています。
例えば、下記です。
- ワークライフバランスの取れる人材は出世する
- 命を賭けたプロジェクトに刺激をもらえる
- ハプニングに強くなる
- 時間・人材に対するマネジメント脳力がつく
- 会社のロールモデルになれる
- 母親の工数負担削減による家庭円満
これはまず一例ですが、頷ける部分も多いのではないでしょうか。
ワークライフバランスが取れるということは、仕事を自分でコントロールし、周囲との協力体制を作れる人材だということの証明に他なりません。もし両立に成功すれば、会社でも仕事と育児の両立のロールモデルとして捉えられるでしょう。
また、育児は小さな命を賭けたプロジェクトです。段取り力がないと数々の困難には立ち向かえません。ただし、想定された準備をしておけばよいということでもありません。数々の想定外のことが起きるでしょう。想定外のハプニングに対応する能力もつきます。また、子どもを褒め、時には大きな夢を語ったり、必要に応じて叱って導いていく必要があります。
上記のようなことは、そのまま時間・人材のマネジメント能力だと言って良いでしょう。子育てを気にマネージャーとしての資質が開花した、というような話は、あなたも無数に知っているはずです。
最後に奥さんのへのサポートについて、あなたのサポートがなければ、愛する奥さんは24時間いつでもスクランブル体制で準備をしている状態です。仕事に置き換えてみると、それがどれだけプレッシャーなのかわかるはずです。
育児の負担を分かち合って、奥さんと良い関係を続けましょう。良い夫婦の関係は子どもにも良い影響を及ぼします。
このように、子どもだけでなく、父親、そして母親にもメリットが多数あるのです。
おわりに
お読みいただきありがとうございました。
命を賭けたプロジェクト、最も信頼できるパートナー、奥さんと共に大成功にしたいものですね。
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