はじめに:トレーニングに家をでるまでが億劫
わかります、その気持ち。
継続ってとても難しいです。私もサブ4を達成するまでの1年間の中で、何度練習をしない言い訳を自分にしたことか。
- 雨降っているし、やめておこう(降ってるのか降ってないのかわからんレベルでも)
- 明日のプレゼンに影響が出るといけないから日曜に無理はしないでおこう(午前中に走れよ)
- 足が痛い気がする(足が痛くない日など無い)
それでもなんとか色んな小説や書籍の力をかりて、サブ4を達成することができました!そこで、今回は練習へのやる気スイッチを押してくれる小説や書籍を紹介します!ランニングに直接関係がないものもたくさんあるので、もちろんマラソン以外のやる気スイッチとしてもどうぞ!!
目次
小説編
走りたくなる小説4選を紹介します。早速どうぞ!
長距離走者の孤独/アラン・シリトー
- 作者: アランシリトー,Alan Sillitoe,丸谷才一,河野一郎
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1973/09/03
- メディア: 文庫
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クロスカントリー競技会で優勝を目前にしながら走るのをやめ、感化院長などの期待に見事に反抗を示した非行少年スミス―社会が築いたさまざまな規制への反撥と偽善的な権力者に対するアナーキックな憤りをみずみずしい文体で描いて、青春の生命の躍動と強靱さあふれる表題作ほか7編収録。
アラン・シリトーの名作です。ここで大切なのはこのメッセージ。
私たちは誰にも走ることを強制されていない。
それを感じた時、走ることが義務ではなりました。すると、不思議と走りたくなってくるのです。主人公の非行少年スミスみたいに、何も考えること無く、空気を吸って吐くみたいに森の中をただ一人走りたい。。。
ファイトクラブ/チャック・パラニューク
おれを力いっぱい殴ってくれ、とタイラーは言った。事の始まりはぼくの慢性不眠症だ。ちっぽけな仕事と欲しくもない家具の収集に人生を奪われかけていたからだ。ぼくらはファイト・クラブで体を殴り合い、命の痛みを確かめる。
タイラーは社会に倦んだ男たちを集め、全米に広がる組織はやがて巨大な騒乱計画へと驀進する――人が生きることの病いを高らかに哄笑し、アメリカ中を熱狂させた二十世紀最強のカルト・ロマンス。デヴィッド・フィンチャー監督×ブラッド・ピット&エドワード・ノートン主演の映画化以後、創作の原点を著者パラニューク自らが明かしたあとがきと、アメリカ文学研究者・都甲幸治氏の解説を新規収録。Amazon.co.jp: ファイト・クラブ〔新版〕 (ハヤカワ文庫NV) 電子書籍: チャック パラニューク, 池田 真紀子: Kindleストア
カルト的な人気を誇る、映画化もされたファイトクラブの原著。
肉体的な痛み、疲労こそが生きている実感を与えてくれる、命の痛みを教えてくれる。肉体を鍛えることなくして精神は高みには昇れないのです。
読んでいる途中から、動き出したくってウズウズしてきます。読み物としてもめちゃくちゃおもしろい。
ゲド戦記/アーシュラ・K.ル=クヴィン
- 作者: アーシュラ・K.ル=グウィン,Ursula K. Le Guin,清水真砂子
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2006/05/11
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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〈セット構成〉
『影との戦い』
ゲドは、自分にふしぎな力がそなわっているのを感じ、真の魔法を学ぼうと、魔法使いの学校に入る.進歩は早かった.得意になった彼は、禁じられた呪文を唱え、死の国の影を呼びだしてしまう.『こわれた腕環 』
魔法使いのゲドが影と戦ってから数年後、ここアースシーの世界では、島々の間に争いが絶えない.ゲドは世の中を平和にする力をもつという腕環を求めてアチュアンの墓所へゆき、大巫女アルハと会う.『さいはての島へ』
魔法の館の長としてアースシーを治める大賢人ゲドのもとに、ひとりの青年が知らせをもってきた.彼の国では魔法の力が衰えて人々は無気力になり、まるで死を待っているようだと.いったい何者のしわざか?『帰還』
平和と秩序を回復するために全力をだしきった大賢人ゲド.久々に故郷の島に帰った彼は、心身ともに衰えた一人の初老の男になっていた.彼が受け継いだ太古の魔法はどうなるのか.ゲドのその後は…….『アースシーの風』
故郷の島でひっそりと余生を送るゲドのもとへハンノキというまじない師が訪れ、物語は再開する-.最近また竜が暴れ出し、緊張が高まるアースシー世界.顔に大やけどを負う少女テハヌーは、王宮に呼び出され、重要な使命を与えられる.『ゲド戦記外伝』
つの物語(「カワウソ」「ダークローズとダイヤモンド」「地の骨」「湿原で」「トンボ」)と、作者による詳しい解説を収める〈外伝〉.作者の構想したアースシー世界の全貌が鮮やかに見えてくる、「ゲド戦記」ファン必見の一冊.
ランニングというのは原則として、孤独な闘いです。
私たちはいつでもそれを止めることができますし、いつまでも続けることができます。自分を見つめ、戦い続けた男の記録として最高なのが『ゲド戦記』。彼が戦っているものの大きさに比べたら、ランニングなんて大したことないです。
それでも、ランニングにはたくさんのものが詰まっています。ゲドともどこかでつながっている気がするのです。
悪童日記/アゴタ・クリストフ
戦火の中で彼らはしたたかに生き抜いた――大都会から国境ぞいの田舎のおばあちゃんの家に疎開した双子の天才少年。人間の醜さ、哀しさ、世の不条理――非情な現実に出あうたびに、彼らはそれをノートに克明に記す。独創的な手法と衝撃的な内容で全世界に感動と絶賛の嵐を巻き起した女性亡命作家のデビュー作。
『ゲド戦記』は、言わば『内なるもの』と戦い続けましたが、『悪童日記』は現実的なものと戦い続け、己を鍛えあげていく天才少年の物語です。
彼らが自らの知恵と力で逆境を切り開いていく姿に感動しないものはいないでしょう。彼らの姿にやる気スイッチが押された人も多いはず。
さくっと読めるのも◯。
書籍編
走るメリットや、走る習慣をつけるために読みたい書籍6冊をセレクトしました。早速どうぞ!
脳が冴える15の習慣/築山節
脳が冴える15の習慣 ―記憶・集中・思考力を高める 生活人新書
- 作者: 築山節
- 出版社/メーカー: NHK出版
- 発売日: 2012/07/31
- メディア: Kindle版
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ぼんやり頭をスッキリ晴らす!
最近、何となく頭がぼんやりしている──。記憶力や集中力、思考力が衰えたように感じている。そんな「冴えない脳」を治すために必要なのは、たまに行う脳トレーニングではなく、生活の改善である。『フリーズする脳』で現代人の脳に警鐘を鳴らした著者が、すぐにでも実行できて、有効性が高い15の習慣を提案。仕事ができる脳、若々しい脳を取り戻すためのポイントを分かりやすく示す。
直接ランニングについて語られたところは少ないですが、日々の暮らしを整え、やりたいことをやるための土壌を作るポイントが書かれています。生活改善から始めたい人にオススメ。
【過去記事】
才能を伸ばすシンプルな本
『エクセレント・カンパニー』の著者トム・ピーターズ絶賛!
超一流の人材を輩出する世界中の「才能開発」機関を研究して解明した、自分を磨き、子どもや部下を成長させる52の秘訣。
『エクセレント・カンパニー』の著者トム・ピーターズが「これはまさに人生を変える名著だ!」と絶賛する本書は、「才能は『遺伝』よりむしろ『行動』によって決定される」という新しい科学の考え方に基づいています。
そして、その新しい科学とは、「才能を開発したいなら、深い練習を通じて脳を鍛える必要がある」という言葉に要約できるのです。それでは具体的にどうすれば才能を開発することができるのか。その52の秘訣がシンプルな言葉で書かれています。
才能は『遺伝』より『行動』。こう言われたら、開花していない才能を遺伝のせいにはできなくなりますよね。
『行動』あるのみ!
【 過去記事】
走るときについて語るときに僕の語ること
走ることについて語りつつ、小説家としてのありよう、創作の秘密、そして「彼自身」を初めて説き明かした画期的なメモワール。
走る小説家、村上春樹のエッセイ。こんな大作家も毎日走っているのだ、という単純な刺激をもらえるとともに、走るというのはどういうことか、小説を書くこととどう結びついているのかが楽しく読めます。
彼にとっては小説=仕事=人生ですから、我々にとっての走る意味を人生に結びつけて考える助けになるかもしれません。
【過去記事】
勝負論
勝ち続けるためにウメハラが考えてきたこと。
17歳で世界大会に優勝し、「世界で最も長く賞金を稼ぎ続けているプロ・ゲーマー」としてギネスにも認定されている著者が、「勝負」についての考え方を余すところなく綴る。
「勝ち続けることと単発の勝ちはどう違うのか」
「どうして僕は勝ち続けられるのか。そして読者がそれぞれの世界で勝ち続けるにはどうすればいいのか」。
日々成長を続け、変化し続けることで「勝ち続ける自分」を築き上げてきた「世界のウメハラ」。本書には、前作『勝ち続ける意志力』刊行後も成長を続け、さらにブラッシュアップされた著者の「実践的勝負哲学」が凝縮されている。
勝ち続ける=成長をし続けること、と言い切るウメハラ。つまり、彼が戦っているのは相手ではなく自分なのです。
マラソンにも通じています。ウメハラの排水の逆転劇シリーズは本当に見入ってしまいますね。哲学的プレイ。
【過去記事】
本番に強い脳と心のつくり方 スポーツで頭がよくなる
本番に強い脳と心のつくり方 スポーツで頭がよくなる (PHP新書)
- 作者: 苫米地英人
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2011/02/25
- メディア: Kindle版
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リラックスと緊張は、自分で操れる!「本番で緊張せずに、自分がもてる最高のパフォーマンスを発揮するにはどうすればよいか」
――その答えは、なんとスポーツにあった! 正しくスポーツに取り組めば脳が鍛えられるというのだ。大切な商談やプレゼン、試験。リラックスが必要な決定的場面で自分の心をコントロールするための理論は、スポーツも仕事も同じ。「緊張にも二種類ある」「集中力は必要ない」「理想の脳波はアッパーシータからローアルファ」「セロトニン体験を積む」。
脳と心のメカニズムを解明した脳機能学者が、もっとも身近で理想的なIQトレーニングを伝授。
【内容例】IQアップのポイントは「ゲーム性」/自分に自信をもつ技術/リラックスと緊張の理想的なサイクルをつくる/緊張にも二種類ある/集中力は必要ない/なぜ成功体験を積むことが重要なのか?/なぜ反復練習が必要なのか?/決定的場面で簡単に緊張をほぐす方法 etc.
本書から学び取れるのはランナーズ・ハイの作り出し方です。苦しいと感じるぐらい自分を追い込み続けることでそれは出てきます。めっちゃ気持ちいいですよ。脳内麻薬。
【過去記事】
エッセンシャル思考
2014年の『NYタイムズ』『WSJ』ビジネスベストセラー、日本上陸!
ダニエル・ピンク(『モチベーション3.0』著者)
クリス・ギレボー(『1万円起業』著者)
アダム・グラント(『GIVE & TAKE』著者)他が絶賛する全米ベストセラー、待望の翻訳!
Apple、Google、Facebook、Twitterのアドバイザーを務める著者の99%の無駄を捨て1%に集中する方法とは!?本書で紹介するエッセンシャル思考は、単なるタイムマネジメントやライフハックの技術ではない。
本当に重要なことを見極め、それを確実に実行するための、システマティックな方法論だ。エッセンシャル思考が目指す生き方は、「より少なく、しかしより良く」。
そのためには、ものの見方を大きく変えることが必要になるが、
時代はすでにその方向へ動きだそうとしている。
- 自分で優先順位を決めなければ、他人の言いなりになってしまう
- 選ぶ能力は誰にも奪えない、ただ、本人が手放してしまうだけだ
自分の人生を生きるための名言がたくさん。より良い人生を生きましょう。
【過去記事】
おわりに
いかがでしたでしょうか。
少しでもあなたのお役に立てたのなら嬉しいです。
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