Oasisからボロクソに言われても我が道を行く天才トム・ヨーク
ノエル・ギャラガー(元Oasis)はみんなのことをボロクソに言います(但しU2を除く)。Blurなんてケチョンケチョン、Radioheadも時にはボロクソに。まぁ実はツンデレだったりするんですけどね。笑
で、何故それが大きな話題になるかというと、Oasisが労働者階級で、BlurやRadioheadは中上流階級と言われて、階級の争いを演出できるからなんですよね。
*イギリスは強烈な階級社会
で、Radioheadはどんな音楽かっていうと......以下wikiより引用↓↓
彼らのルーツであるポストパンクやオルタナティヴ・ロックの大枠に、ポストロックや電子音楽、ジャズ、クラシック、現代音楽などを混交した多彩な音楽性や、アルバムごとの急進的な実験性・変化が特徴。また、ソロ活動も盛んである。
レディオヘッド - Wikipedia
なんとなく、労働者階級から嫌われる理由がわかりませんか?笑 ロックじゃない感がたまらなくありますよね。。。でも、そこで嫌いになっちゃ大損ですよ。
この記事では、よくわかんない変テコバンドと思われがちなRadioheadのおすすめ8曲を用いて魅力について語りたいと思います!
目次
変態/オタク学生のためのアンセム:Creep
Radieheadがまず注目されたのはこの曲がアメリカでもヒットしたから!
変態的(Creepy)な歌詞に、ブリットポップ感溢れるギターロックということですごく聞きやすい。これが聞けなかったら他のレディヘ曲は聞けたものではないので、諦めましょう。笑 入門中の入門曲です。
ここまではCreepの正当系譜ギターロック:Just
”Creep”が好きなら絶対にハマれるはずなのが”Just”。2ndアルバム”The Bends”収録です。このアルバムまでは明らかにギターロック、明らかにブリットポップの一翼を担うのではと言われていたんですよね。Oasis、Blurと同じグループのようなイメージ。
狂ったようにこみ上げて来るジョニーのギターサウンドがたまりません!!
世界を変えたアルバム”OK Computer”の名曲:Paranoid Android
この辺りからレディヘは先鋭化していきますよ。でもまだまだ着いてこれるはず。
"OK Computer"はヤバイ。
"OK Computer"は世界を変えた。
みんなこう言うけれど、実際のところどうなんだろう。
いや、ホントに今聞き返してみてもいいアルバムです。個人的には史上ベスト20には入るアルバムかもしれません。
でも、そんなに世界を変えたか?って、今の若い人たちが聞くと感じちゃうかもしれません。影響がでかすぎて”Radiohead的”なバンドが増えてるし、進化していってるから。。『スーパーマリオブラザーズ』って世界を変えたけど、言うほど今ゲームとしておもろいか?っていうのと同じですよね。
とにかくギターロック、ポップロックが全盛の中にあって、無機質で凍りつくような電子音を効果的に取り入れたこの作品の衝撃はすごかったんですよねぇ。全てを凍りつくしそうな歌詞もすんごい好き。
『ロックはゴミ』発言で話題”Kid A” 収録のエレクトロニカ:The National Anthem
もうこの辺りからはギターロックではなくなってきます。笑
じゃあなんなのかって言うと、エレクトロニカの世界。最高にクール。なんだけれど、レディヘがやるからクール、的な空気は正直ありますね。”崇高なモノを目指すインテリ”って感じがして、ここらへんからは特にノエル(Oasis)など、労働者階級上がりのロックスターからやっかみコメントが目立つようになります笑
"Kid A"の系譜”Amnesiac" 収録、美しすぎるバラード:Pyramid Song
美しい、美しすぎる一曲。これは一生聞いていられる。。。
変拍子なのにグイグイ引っ張られちゃうリズム、ポリリズムで迫ってくるドラムがドラマティック。
ロックの芸術的到達点:There There
最もDarkなアルバムは?と言われればまず間違いなく6thアルバム ”Hail to the Thief” が挙げられるでしょう。当時のクソブッシュ大統領をあからさまに批判していたとされるアルバムですね。”OK Computer”も十分暗かったですが、あれはどちらかというと無機質な冷たさが光る一作でしたが、”Hail to the Thief”はひたすらダーク。人間の悪意や恐怖がビンビン表現されててすごいです。
”There There”はライブでの定番曲。これは人間の悪というよりかは幽霊的な怖さですね。
ジョージオーウェルそのままの世界観:2+2=5
このMVは公式のものではなかったのですが、衝撃的な良さがあると思いませんか?『1984』『動物農場』を読んだあとに聞きまくりましょう。ジョージ・オーウェルの傑作です。むちゃくちゃおもしろいです。
曲的には、サビ前~の盛り上がりとサビ始まってからの怒涛のシャウトがたまらないく怖い。
悲しみが襲ってきて高揚してしまう:Burn the Witch
悲しい、とても悲しい曲です。
テロに蝕まれる今のヨーロッパを表現しているのか、疑心暗鬼な魔女狩りをモチーフとした歌詞はもちろん悲しいんですが。サウンドがもう悲しすぎる。ストリングスをある種ハイハット的にビートを刻む装置として使っているんですが、後半に向かってのストリングスの響きがね、もうね。悲しすぎる。悲しみで昂ぶります。
プライベートで、長年連れ添った後に離婚した元妻の死があったことも関係しているのかなぁ。トム・ヨークの味わっている感覚、感情を全て理解できるだけの感受性が欲しい。。。
おわりに
なんかRadiohead好きって根クラでヤバイ奴が多そうってイメージ。レディヘが表す闇が深すぎるのと、トム・ヨークの声があまりにも悲しいからだと思うんですよね。
でもいつまでも聞いちゃうんですなぁ、これが。
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