はじめに:大切な人とケンカ時どうする?
ケンカの先に、記憶をなくしてしまいたい、存在自体を消去したい、そう思ったことはありますか?『エターナル・サンシャイン』は、実際に記憶を消せるとしたら???を膨らませていった映画です。
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目次
あらすじ&作品概要
もうすぐヴァレンタインという季節。平凡な男ジョエルは、恋人クレメンタイン(クレム)と喧嘩をしてしまう。何とか仲直りしようとプレゼントを買って彼女の働く本屋に行くが、クレムは彼を知らないかのように扱い、目の前でほかの男といちゃつく始末。
ジョエルはひどいショックを受ける。やがて彼はクレムが記憶を消す手術を受けたことを知る。苦しんだ末、ジョエルもクレムの記憶を消し去る手術を受けることを決心。手術を受けながら、ジョエルはクレムとの思い出をさまよい、やがて無意識下で手術に抵抗し始める。
出演: ジム・キャリー, ケイト・ウィンスレット, キルステン・ダンスト, マーク・ラファロ, イライジャ・ウッド
監督: ミシェル・ゴンドリー
破天荒だけど緻密な脚本
記憶が消されていく、その記憶の中でやっぱり消されたくない記憶が出てきて、記憶が見つからないように逃げる、それを追いかける記憶除去医師、記憶をとどめようとあらゆる方法を考え出す主人公たち。
入り組んだ構造になっていて、見なければ脚本のすごさはわからないのですが、絶妙に感情を揺さぶってきて、観客を飽きさせない演出になっています。
ミシェル・ゴンドリー、チャーリー・カウフマン、ピエール・ビスマスの脚本家チームは、この作品で2004年のアカデミー脚本賞を受賞しました。いやぁ、すごい仕掛けになっているので当然ではありますが、必見ですね。
何を伝えたかったのか
かなり甘いなテーマが込められています。それは、愛しあった二人は、そうなるべくしてそうなったということ。つまり、運命だったということ。
うわー、こんなこと書くとお寒い映画のように思いますが、テーマはこれです。もちろん、それを表現するのにかなり複雑な仕掛けを脚本で用意しているわけですが。脚本にあれやこれや操られた後に到着する、シンプルな感情を味わって下さい。
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