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コーエン兄弟『バートン・フィンク』はサイコな映画か

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はじめに:コーエン兄弟自身の脚本の苦悩がヒントに

カンヌ国際映画祭の常連のコーエン兄弟の作品です。

  • 『バートン・フィンク』:カンヌ映画祭初の主要3部門(パルム・ドール、監督賞、男優賞)
  • 『ファーゴ』、『バーバー』:監督賞
  • 『インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌』:審査員特別賞

 

アカデミー章では、

『ノーカントリー』で作品賞を始めとする計4部門を受賞するなど、ハリウッドの名物兄弟です。名目上監督と脚本を分け合う時もありますが、基本的にはすべての作品を共同制作としています。 

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目次

 

あらすじ&作品概要

 コーエン兄弟が、ひとりの男の悪夢と妄想を描いた異色サスペンス。ホテルの1室で映画のシナリオ執筆に取り掛かった社会派劇作家、バートン・フィンクにさまざまな災難が降り掛かる。


監督・脚本:ジョエル・コーエン/製作・脚本:イーサン・コーエン

出演:ジョン・タトゥーロ/ジョン・グッドマン/ジュディ・デイヴィス

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色んな見方ができる映画

まず感じるのが、主人公影薄っ、ということ。ホテルで映画のシナリオ執筆を行う主人公の隣人を演じるジョン・グッドマンの存在感がすごすぎて、主人公がかなり霞んでいます。主人公、頼りなさすぎるんですよね。


ひどいほど主人公が立っていないんです。それは何故か、この映画の不条理表現と、場面設定から考えると、見えてくるものがありそうです。ここからは私の解釈です。

*諸説あります。あくまで私見です

ネタバレしたくないので書きませんが、現実と非現実が混ぜ合わさったような表現が多数出てきます。意識的に奇妙な描写が多数あるのです。かつ、状況的には主観の主である、作家の主人公がスランプ気味であるということ、この当たりがポイントになりそうです。。

 

そう、主人公の頭の中と、現実がリンクごちゃまぜになったような、ともすれば主人公が精神的に錯乱しているような状態を暗示したような仕掛けになっているのです。いやぁコーエン兄弟恐るべし。

 

おわりに

コーエン兄弟では『ビッグ・リボウスキ』もかなりおもしろかったのでオススメです。過去記事にもあるのでよければ観てみてください。

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