はじめに:素晴らしい楽器の音色のような歌声
楽器のような声、初めてSalyuをCDで聞いたときそう思いました。
初めて生で歌声を聞いたとき、なぜだか涙が出ました。
聞いたことのない声をどう表現すればよいか私にはわからないので、wikipediaに載っているプロのアーティストたちの評をご紹介します。
小林武史は「天に向かい地に響く声」「稀有な才能の持ち主」「もっと全国区、ある意味世界区になっていい人」、Superflyの越智志帆は「強く記憶の中に残る歌声」、BEAT CRUSADERSのカトウタロウは「母なる大地のような包容力のある声」、スキマスイッチの大橋卓弥は「唯一無二」、小谷美紗子は「素直な歌い方」、くるりの岸田繁は「天にも昇るかのような歌声」とそれぞれ評した。特にカトウは歌声を「例えるなら日本のビョーク」と例えた。桜井和寿は「圧倒的」「本物ってすごいなぁと思った」と評価し、「いいなぁその声」と言った。
また、楽曲またはアーティストとしての世界観に関しては、一青窈は「絵画みたいだ」、岩井俊二は「素晴らしい音色の楽器に思えた」とそれぞれ評した。木村カエラにおいてはライブを観た感想を「すごいキレイな景色を見た時の様な感動に似ている」
Superflyや桜井和寿ももちろん技量や声量に圧倒的なものを備えていますが、Salyuほどユニークな歌声の人はそんなにいないです。iTunesの視聴リンクを交えながらアルバム紹介していきます。
目次
- はじめに:素晴らしい楽器の音色のような歌声
- 目次
- ランキングポリシー
- ランキング
- 番外編その1: s(o)un(d)beams/salyu×salyu
- 番外編その2:呼吸/Lily Chou-Chou
- こちらもオススメ
ランキングポリシー
- 独自ランキング
- オリジナルアルバム5枚を対象
- Lily Chou-Chou、salyu×salyu名義は除く
それでは早速ランキングどうぞ~
ランキング
5位 landmark
- アーティスト: Salyu,小林武史
- 出版社/メーカー: トイズファクトリー
- 発売日: 2005/06/15
- メディア: CD
- 購入: 2人 クリック: 25回
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女性シンガー、Salyuのファースト・アルバム。2005年5月発売「彗星」をはじめ4枚のシングル曲を含む、全12曲を収録。
収録曲
- landmark
- アイアム
- VALON-1
- 虹の先
- Peaty
- 体温
- ウエエ
- Dramatic Irony
- Dialogue
- 彗星
- Pop
『トリップさせる音楽』という意味では歴代No.1の名盤かもしれません。歌声が本当に神がかっていて、少し陰鬱な世界観と組み合わさって、歌、芸術って素晴らしい、そう思えるアルバムです。POPさもあるが、どちらかというと好みの一作いうことで5位。
美しい世界にトリップできるDrmatic Ironyを是非聞いてみてください。
4位 Android & Human Being
小林武史プロデュースによる通算5枚目のアルバムは、シングル曲「アイニユケル」、小林と2人編成で行ったライヴでも披露された「リスク」「希望という名の灯り」等、バンドサウンドからデジタルサウンド、アコースティックな楽曲まで、バラエティに富んだ内容に! (C)RS
収録曲
- 先回りして 1
- 非常階段の下
- リスク
- 心の種
- 有刺鉄線
- 先回りして 2
- フェスタリア
- カナタ
- THE RAIN
- 希望という名の灯り
- 先回りして 3
- アイニユケル
小林武史の大好きなUKロックのダウナーな世界観に、強烈なボーカルの力が光のように差し込んだアルバム。『Android&Human Being』という名前からも想像できるように、デジタルサウンドも取り入れて、時代を感じさせる作品です。
フルオーケストラコンサートで聞いた『アイニユケル』『THE RAIN』は涙が止まらなかった。体が鳴っている。そういう歌い方をするアーティストです。是非生で聞いて欲しい。
3位 photogenic
Cornelius/Salyuプロデュースの『s(o)un(d)beams』に次ぐ、Salyuの4枚目のアルバム。「LIFE」「青空」「magic」といったシングルを筆頭に、「悲しみを越えていく色」「Lighthouse」などを含むラインナップ。プロデューサー小林武史がSalyuの魅力を十分に引き出した一枚。 (C)RS
収録曲
- camera
- LIFE(ライフ)
- magic
- 青空
- Lighthouse
- 悲しみを越えていく色
- パラレルナイト
- 月の裏側
- ブレイクスルー
- 旅人
ポップ性を追求していく道での、ある種の到達点ともいえるアルバム。ミスチル桜井和寿&小林武史の超豪華コンビで作った『青空』も収録されています。J-POP最高峰のグルーブが気持ち良すぎる、『LIFE』をどうぞ。
2位 MAIDEN VOYAGE
Salyuの3rdフル・アルバム。小林武史とのコンビネーションによるシングル曲「コルテオ ~行列~」「HALFWAY」「新しいYES」(TOYOTA『SAI』のCMソング)を含む強力盤。変幻自在な楽曲世界と美しいヴォーカルからは、音楽やリスナーに対する深い愛情が滲み出ています! (C)RS
収録曲
- messenger
- イナヅマ
- EXTENSION
- コルテオ 〜行列〜
- 新しいYES
- L.A.F.S.(Love At First Sight)
- emergency sign
- iris 〜しあわせの箱〜
- HALFWAY
- SWEET PAIN
- cruise
- BIRTHDAY
- LIBERTY
- VOYAGE CALL
初期の陰鬱な世界観から一転して、超ポップなアレンジになっているアルバムです。リリィシュシュ好きはびっくりしたことでしょう。賛否両論ありますが、このアルバムが一番とっつきやすくはあります。単純明快なJPOPが好きな人は、女性ボーカルでもかなりの個性を持つSalyuの歌声と小林武史プロデュースのPOPさが同居するこのアルバムはドハマリするはず。
曲単体レベルで言うと、私の中でno.1の名曲、新しいYESを、触りの部分だけどうぞ。1曲通して聞くと、静と動がうまく合わさって、めちゃくちゃドラマチックな仕上がりになっています。
1位 TERMINAL
「Tower」「プラットホーム」「name」といったシングルを含むセカンド・アルバム。プロデューサー小林武史の手がけるイマジネーション豊かなメロディ、濃密なエネルギーと音楽的な洗練を両立させたバンド・サウンドが、Salyuの持っているシンガーとしての個性を鮮やかに引き立てている。ひとつひとつのフレーズに生き生きとした表情、ニュアンスを与え、楽曲の世界観を立体的に表現する彼女のボーカル・センスは、この作品によって大きく開花したといっていいだろう。収録曲の半数の歌詞を一青窈が担当。彼女の創造性あふれる言葉もまた、本作の魅力。ポップスとしての親しみやすさと強烈なアーティスト性を見事に一体化した1枚。(森朋之)
収録曲
- トビラ
- 風に乗る船
- 鏡
- プラットホーム 〜Merry Go Round〜
- 故に
- Tower
- Apple Pie
- I BELIEVE
- 夜の海 遠い出会いに
- name
- be there
- heartquake
- to U (Salyu ver.)
歴史に残すべき一枚。芸術性を強く感じられるアルバムです。Salyuの歌声の衝撃を味わいたければ、これが一番のアルバムです。神が与えた声と言ってもよいのではないでしょうか。私はビヨークが好きなのですが、彼女に通じるものを持っていると思います。
また、余談ではありますが一青窈がアルバムの半分の曲の作曲を担当しています。一青窈ももちろん素晴らしいアーティストですが、Salyuという才能に歌詞を提供する、というのはどういう気持ちだったのでしょうか。。。それを踏まえて歌詞を聞くとかなり切なくなってしまうのは私だけ?
アルバム全体の世界観を支配する『トビラ』と、名曲『to U』とsalyu ver.をどうぞ。
番外編その1: s(o)un(d)beams/salyu×salyu
- アーティスト: salyu × salyu
- 出版社/メーカー: トイズファクトリー
- 発売日: 2011/04/13
- メディア: CD
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コーネリアス小山田圭吾とタッグを組んだ作品。Salyuの唯一の欠点とも言っていい『リズム』が彼のおかげで相当鍛えられたのでは、と思います。
震災後にyoutubeにuploadされた『続きを』に勇気づけられた人はめちゃくちゃいるはず。
salyu × salyu「続きを」(from "s(o)un(d)beams")special movie
あー今見ても泣ける。元ゆらゆら帝国坂本慎太郎の歌詞が全てを予見していたようで鳥肌です。
番外編その2:呼吸/Lily Chou-Chou
- アーティスト: Lily Chou-Chou,Shunji Iwai,Takeshi Kobayashi,Miho Omasu,Yuko Saegusa
- 出版社/メーカー: UNLIMITED RECORDS
- 発売日: 2001/10/17
- メディア: CD
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このあたりから知っている人はこの記事は物足りなかったと思います。
リリィ・シュシュ名義でSalyuの才能が発掘されて世に出た作品です。
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