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大切なのは才能じゃない、技術だ。『伝え方が9割』

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伝え方にはシンプルな技術がある

コピーライターで、この本の著者、佐々木圭一氏は言います。『伝え方にはシンプルな技術がある』と。

 

伝え方が9割

伝え方が9割

 

 



話が上手な芸人さんや、言葉を商売にしている小説家や作詞家の人たちは、みな才能だけで食べているのではない。ということです。技術があるのです。その彼らの技術『言葉の操り方』を分析して、誰しもが使えるような形にしたのが本書です。

言葉の選び方、使い方だけで、『ノー』だったものを『イエス』に変えてしまえれば、これからの人生が変わると思います。


また、ものすごい発見をしても、それを伝える力がなければ効果は小さくなってしまいます。
『チームのために君がいるんだ』
ではなく、
『お前の為にチームがあるんじゃねえ、チームのためにお前がいるんだ!!』

と言うから、嫌でも人の心に残るんですね。

 

ということで、上記で述べた、『「ノー」を「イエス」に変える技術』と、『強いコトバを作る5つの技術』の内容をお紹介したいと思います。

 

目次

 

『「ノー」を「イエス」に変える技術』-7つの切り口

 1. 相手の好きなこと

これは相手のメリットを中心に据えて話をしろ、ということです。

例えば、手作りの陶器などをお客様に販売する場合に『見本写真と異なる場合がございますのでご了承下さい』というのではなく、『一つ一つ手作りのため、世界にたったひとつの味が出ます。写真は一例でございます』と書けば、手作りが好きなお客様の購買意欲は上がるはずです。

 

2. 嫌いなこと回避

1.とは打って変わって、相手の嫌いなことを回避する選択をしましょう、という方向に誘導する切り口です。

本書では、芝生に入られて困っている際に、この手法を使ってどう切り抜けたか、などの実例がたくさん入っています。

 

3. 選択の自由

2つ以上の選択肢から選べると、『比較』によって、選択をさせやすくなる、という切り口の説明が書いてあります。

相手が選べる、ということで、1.のメリットにもつながっていますね。

 

4. 認められたい欲

現代人は承認欲求の塊だ、とよく言われます。これを恥じる必要はなく(あまりに前面に押し出すのはアレですが……)、人間のDNAに組み込まれている当たり前のものです。

その欲求をうまく利用した切り口の説明です。何かを頼む時に、承認欲求に訴えるのです。『これやっといて』と頼むのではなく、『キミがやってくれたと言うと上司がみんなOKするんだよ』など、責任感や、重要感を与えると良いです。

 

カーネギー『人を動かす』にも似たようなことが書いてありますね。

 

5. あなた限定

これは自明の原理ですね。特に日本人は限定ものに弱い、と言いますが、何故でしょうか。具体例とともに解説が書いてあります。

 

6. チームワーク化

個人的にこの切り口の説明がかなり鳥肌ものでした。ここは必読です。レバレッジコンサルティング株式会社代表取締役本田直之さんの講演の実例も交えての説明が書いてあります。

みんなでやりましょう、一緒にやりましょう、と言うのはかなり効果を発揮する、ということが書かれています。必読。

7. 感謝

これが最終手段かつ最大の方法。本書が単なるテクニック本ではなく、自己啓発書としてベストセラーになる理由がわかる気がします。自己満足だけでは駄目なんだ、というメッセージがこもっています。

この章の最後に書かれているのは、『「お願い」は相手との共作だ』というコトバ。はっ、としませんか?いくらこちらが練りに練ったアイデアを持って行っても、決断するのは相手なのです。それを意識させてくれる、7つの切り口でした。

 

『「強いコトバ」をつくる5つの技術』

ここからはテクニックの紹介となります。実例がたくさん載っています。

1. サプライズ法

え、こんな簡単なの!?
サプライズ法が一番簡単な方法です。上記の『え、』や『!?』ようにサプライズワードを組み込むだけ。数々のサプライズワードが載っています。

 

2.  ギャップ法

『世界に一つだけの花』、『村上春樹氏のエルサレム賞受賞スピーチ』、『オバマのスピーチ』『踊る大捜査線』、『SLAM DUNK』などでのあの名言たちの解説とともに載っています。ギャップを作ってテーマをくっきりさせる。シンプルでわかりやすいです。

 

3. 赤裸々法

詩人のようなコトバを産みだしたいのなら、ここは必読です。オリジナリティが問われますが、原理原則は至ってシンプル。普段口にしない身体の変化を加えて表現するだけです。『終わりなき旅/Mr.Children』や『セカチュー』、『上を向いて歩こう』などの実例とともに解説されています。

 

4. リピート法

これはあるあるだなと思わされましたね。いわゆる刷り込みの効果と、感情が乗るという効果を合わせもつ手法です。

芸人さんのネタにも昔からずっと使われてますね。リズムネタ、歌モノネタと相性抜群です。『武勇伝、武勇伝』、『ダメヨ~ダメダメ』昔から今も耳に残るのはこの手法ですね。

 

5. クライマックス法

 ロケットのカウントダウンのように、クライマックスに向けて聞き手のスイッチを入れなおすのに使います。これも使えるフレーズがたくさん解説とともに載っています。

 

 

いかがでしたでしょうか。難しい方法論は書いておらず、誰でも今日から取り組めることばかりだったと思います。
あれ、こんな簡単なの?という感じでした。誰でもすぐに始められますよね。

 

これだけは忘れないでおきましょう。
大切なのは才能じゃない。技術だ。

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