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出したくないのに出てきちゃう、アイデア発想ツール170のカタログ『アイデア発想フレームワーク』

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アイデアとは既存の要素の新しい組み合わせ 

アイデアとは既存の要素の新しい組み合わせ、とは、ジェームス・W・ヤングが『アイデアの作り方』で述べた有名な言葉です。また、彼は、物事の関連性を見つけ出す才能があれば既存の要素を新しい組み合わせに導くことができる。そして、関連性を見つけ出す才能とは、鍛えることができる・

 

つまり、

 

アイデアを出す力は誰にでも手に入るということ!
 
その組み合わせの生成方法の詰まったカタログが本書『アイデア発想フレームワーク』です。

目次

アイデアが求められる時代へ

ディープラーニングの分野の開発が進み、ロボットはどんどん高性能化していく。すごい世の中になったものです。

www.huffingtonpost.jp

 

そのうち人類の価値はすごく薄まっていくような気がしますね。

工場などでの単純作業はロボットが人間に代替し、管理部門やデジタルマーケティングなどで、あらゆる部門でもディープラーニングによって人間の仕事が人工知能に奪われていくでしょう。

そうなるとやはり大切になるのがアイデア力、創造力、だと思うんです。(もちろんそれすらディープラーニングの得意な分野だ、と言われればそうなのですが)まだまだ日々の小さなアイデア出しによって差異を生み出さなければなりません。

アイデア発想の具体的手順

さて、本書ではアイデア発想し、形にするための170の原理やモデル、視点が載っています。具体的にどのような手順で進めていくのか、見てきたいと思います。

具体的手順

下記の大まかな流れです。

  1. 情報収集
  2. 自由発想
  3. 視点転換
  4. 発想支援
  5. 試作検証
  6. 評価決定

大きなグループに分けると

情報を収集し(1)、発想&改善(PDCA)を繰り返し(2,3,4)、試してみて(5)、評価する(6)。


これを乗り越えたものが、企画、成果物として出てくるということです。次は各項目について、細かく見ていきたいと思います。

 

1.情報収集

ここではカラーパス、変化と兆し、観察報告会、ロールプレイング、フィールドインタビュー、コンテクストマップにマインドマップ、タイムライン作成などについて書かれています。

特定のテーマを日々に意識し、変化を感じ取るアンテナを立て、チームの意見を持ち寄って書き出し、時には図示するなどしてまとめあげていく、という段階です。

 

2.自由発想

ここではブレインストーミング(ブレスト)、アンチプロブレムの視点、マンダラノートやモノ語り、ピクチャーカード、ゴーストップ法にフィリップス66法など、実際にアイデアを生み出すための方法がたくさん書かれています。この章だけでも買う価値アリです。

多種多様な方法を駆使することができるようになれば、無数のアイデアを出すことができるでしょう!

 

3.視点転換

ここでは、たくさん出したアイデアを発展させる、ひねりを加えて改良するための方法が載ってあります。

オズボーンのチェックリストや6つの帽子、カタルタに加減乗除、マトリクス法に逆設定法、ポジティブアプローチに質問会議など。

 

4.発想支援

KJ法やセブンクロス、欠点列挙法や属性列挙法、死ねティクス法にTOC、因果ループ法、フューチャーサーチなど、2,3で述べたアイデア出しを効率的に行うための手法が書かれています。

闇雲に発想するだけではなく、優先順位の付け方や弱みの発掘などをシステマティックに行うことが必要です。

 

5. 試作検証

この章では、アイデアを形にする前に、アウトプットをイメージするための試作を行うための方法が書かれています。モデリングやコラージュ、メタファにイメージカタログ、ストーリーテリングにスキット、インプロ、シナリオプランニングなどが実用的です。

新規ビジネス創出の際に上司へプレゼンしなくてはならない時、クライアントにgoを出させるための印象付けが必要な時などに、ためになる方法が満載です。

 

6.評価決定

出されたアイディアを評価し、決定を行うための手法が書かれています。ドット投票やPMI法、SUCCESs、ハイ・ロー・マトリクス、星取表、満足度マトリクスなど、聞いたことがあるけれども、どんな方法だったっけ?というものが満載です。



新書サイズで常に手元に持っておけば、いつでもどこでも出したくないのにアイデアが出てきちゃうこと間違いなしです。

アイデア発想フレームワーク (日経文庫ビジュアル)

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