あらすじ
舞台は、ノースカロライナ州のサウスポート。素朴で美しい港町に、ひとりの女性が長距離バスでやって来るところから物語は始まる。ケイティと名乗る彼女は、海辺のレストランに就職。さらに森の中のキャビンを借り、新しい生活をスタートさせる。そんな彼女の不自由な暮らしぶりを見かねて、助けの手をさしのべるシングル・ファザーのアレックス。いつしか彼とケイティの間には、お互いを深く思いやる気持ちが芽生える。
「君と一緒にいて前を向きたくなった」というアレックスの言葉に、未来への希望を見出すケイティ。しかし、ボストンに捨ててきたはずの忌まわしい過去は、そう簡単に彼女を解放してくれなかった。やがて明らかになるケイティの真実。それを知ったとき、アレックスはどんな決断を下すのか?Amazon.co.jp|セイフ ヘイヴン [DVD]DVD-ジュリアン・ハフ, ジョシュ・デュアメル, コビー・スマルダーズ, デヴィッド・ライオンズ, ラッセ・ハルストレム
2016.3.5追記
その映画誰向け?
と聞かれれば、私はこう言うと思います。
- 美しい景色が好き
- ミステリー好き
- カタルシス大好き
- 恋愛ものにサスペンスが混じったの好き
- 田舎の雰囲気、のんびりした子どもとか好き
- 泣きたい人
- ジュリアン・ハフ, ジョシュ・デュアメル, コビー・スマルダーズ, デヴィッド・ライオンズいずれかのファン
※以下ネタバレあり
で、何で泣けるの?
若くしてガンで亡くなった母親が、在命中(闘病)に子どもたちに向けて、手紙を書いて遺しているんですね。こっそり、夫に託して遺しているんです。その気持ちってどんな気持ちだったんでしょうか。
自分がいなくなったあとのことを想像し、見返りなんて絶対にあるはずがないのに、
それでもなお家族のことを思いやる、その美しい気持ち!
それを決して言葉で語らずにね、映画として提供してくれてます。
この時点でちょっと泣けますやん?
で、何で泣けるの?2
母親が遺していた手紙は、子ども宛だけじゃなかったんです。父親に新しい恋人が出来た時のために、その新しい恋人に向けても、手紙は遺されていたのです。父親が幸せになることを願って。。。
その手紙の存在が明らかになった時に、自分もこの母親のような人間でありたいと強く感じました。特に、心を打たれたのが、それらの手紙が、(語られてはいませんが、おそらく)闘病中に書かれたのだという事実です。
誰だって楽しい時は良い奴で、幸運なときは他人に気前が良いものです。
苦しい時、辛い時、沈んでいる時、そんな時にどのような行動をするか。そこに人の本当の姿が出るのだと思います。
無償の愛:自らの死後、パートナーの次の恋人を祝福できるか
死んでしまった母親の、夫の幸せを心から望む魂は、私の目には、美しく映りました。
結局は自分の心を満たすためだから、自分の為なのだ、無償の愛などない、こういう人もいるでしょう。
ただ、少なくとも人は生きたいと願い、子孫を残したいと願う、生まれながらの欲求があります。そのために新たな自分=子どもを生み出すという奇跡を起こします。これは一人ではできないことなので、自ずと他人の生存、幸せを願わなければならないのではないかと思うんです。これが無償の愛の正体なのではないか。と。
私は確信する。無償の愛は、存在したッッ!!
この映画もオススメ