憂鬱、だけど優しい世界が内気な心を包むイギリスの良心
夏が終わって、だんだんと朝晩吹く風が肌寒くなってきたのを感じる時、寂しくなるのは何故なんでしょうか。
ロクに歌詞もわからない音楽を聴いて、涙が出そうになるのはなぜなのでしょうか。
音楽の秋、というのは、まさに感情が揺さぶられる時期なのかもれませんね。そんな秋にうってつけなのが、UKロック界のいぶし銀Travis(トラヴィス)！
デビュー当初はオアシスのフォロワー的な荒々しいサウンドだったが、セカンド・アルバム以降、内省的な歌詞にメランコリックな美メロ・バラードを持ち味とするバンドへと変貌し、レディオヘッドらとともに90年代後半のブリットポップ後のUKシーンの新たな潮流を作った。
トラヴィス (バンド) - Wikipedia
この記事ではおすすめ6曲を挙げながら、素晴らしさについて語ります！
目次
Virgin Radioが選ぶ名曲TOP5: Why Does It Always Rain on Me?
Travis - Why Does It Always Rain On Me? (Official Video)
名盤”The Man Who”収録。
Virgin Radio の選ぶTOP100ソングの5位に選ばれた曲！(2003年時点）
ちなみに1位はOasis(Wonderwall)、2位がVerveで3位がR.E.M、レッチリやRadiohead、BlurにColdplay,Stereophonicsが上位にくる選曲、っていえばどんなランキングかわかるでしょうか。
”なぜいつも僕にばかり雨が降るのだろう？”
タイトルからして空想を膨らます余地が多分にありますよね？ミドルテンポなんですが、メロでベースラインがずんずんと足を前に運んでくれます。哀愁があるんですが、決してぐずぐずしているのではなく、聞き手を前に運んでくれます。
ノエルも大好き: All I Want to Do Is Rock
デビューアルバム”Good Feeling”収録。初期の曲で、この曲のあたりまではブリットポップの正当なフォロワーとしても見られていた感じです(以降はポストブリットポップとして憂鬱で哀愁を帯びた曲調に)。
Travisが大人になってからじわじわブローのように効いてくる理由は、テンポが遅いからだと思うんです。勢いはないんだけれども、じわじわ響いてくる。
- provided courtesy of iTunes
秋にエンドレスリピートしたい曲No.1：Sing
Travis - Sing (Official Video)
個人的イチオシの名アルバム”The Invisible Band”収録で、Travis最大の人気曲！私ももう何百回聞いたことかわかりません。
非常にシンプルな構成、、、かと思いきや、アレンジが意外としっかり効いてるんですよ(相変わらずリズム隊は超シンプルですが)。色んな音が鳴っているんで、耳を凝らして聞いてみてください。
で、何よりもグッとくるのがフランのヴォーカル。上手いわけじゃないんです。けれども、メロの部分で語りかけるように各節を歌い始めているその”語りかけ”が超クール。
不穏な響きが謎に気持ちいい: Side
こちらも個人的イチオシの名アルバム”The Invisible Band”収録。
コード進行が超かっけー一曲。
メロもサビも関係なく、常に不穏な空気を醸し出すギターのバッキングに、フレーズが入って落ち着かせるかと思いきや、不安の上塗りをしてくる、っていう奇妙さが際立った一曲。一発で耳に残ること間違いなし！
- provided courtesy of iTunes
Qucksand
Travis - Quicksand (Official Audio)
イントロのピアノだけで『ああ、名曲だ』ってなる一曲。
この曲が収録されているアルバム”12 Memories”は、社会的な内容を扱うようになってしまって、Radioheadかぶれ、とか劣化版Radioheadなんて言う人もいましたが、私的には好きな一枚のうちの一つです。Radioheadみたいに電子音じゃなくて、楽器のぬくもりが多分に盛り込まれてる一枚です。
Closer
”The Boy with No Name”収録。
ここまで聞いた方はわかると思いますが、スピッツ、もろTravisに影響受けてます。笑 シンプルなリズム隊、アコギのバッキング、アルペジオ、ミドルテンポ、優しい声。。。UKの系譜ですね。逆に言うと、スピッツ好きは絶対ハマる。まぁ草野さんの方がいい声です笑
- provided courtesy of iTunes
おわりに
夏の余韻を感じたい時、切なさがこみあげてきた時、トラヴィスをそっと流してみてください。思い出が消えていくような儚い感覚が味わえます。
あわせて読みたい
