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最近は文学サボリ気味の後世に残すべき村上龍の10作について

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スタートダッシュで先行したW村上の片割れ 

武蔵野美術大学在学中の1976年、麻薬とセックスに溺れる自堕落な若者たちを描いた『限りなく透明に近いブルー』で群像新人文学賞、及び芥川龍之介賞を受賞。ヒッピー文化の影響を強く受けた作家として、村上春樹と共に時代を代表する作家と目される。代表作に、『コインロッカー・ベイビーズ』『愛と幻想のファシズム』『五分後の世界』『希望の国のエクソダス』『半島を出よ』など。

●主な受賞歴
群像新人文学賞(1976年)
芥川龍之介賞(1976年)
野間文芸新人賞(1980年)
平林たい子文学賞(1996年)
読売文学賞(1998年)
谷崎潤一郎賞(2000年)
毎日出版文化賞(2005年)
野間文芸賞(2005年)
毎日芸術賞(2011年)
村上龍 - Wikipedia

日本経済についてのトーク番組『カンブリア宮殿』やJNN(Japan Mail Media)などの活動の方がフィーチャーされていて、政治・経済方面へ活動の軸足を置いているイメージがあるのですが、本分は小説家。
衝撃的デビューからの大ヒット作を連発した現代文学の旗手なんですよね。
W村上として、村上春樹と比較されていた頃もありましたが、スタートダッシュでは村上龍の圧勝でした。ハードでタフな龍、自意識過剰でナルシズムの強い春樹、対照的な魅力があって、二人のデビュー時は非常におもしろい時代だったのです。
村上春樹はその後世界へと舞台を移し、村上龍は文学をサボり気味(?)ということで、最近では比較はもうされませんが、両者ともに、後世に残る作品となるでしょう!
この記事では、村上龍のおすすめ小説ランキングベスト10を紹介します!  

目次

ランキング

選定にあたってのランキングポリシーと雑感を下記↓

  • 独自ランキング
  • 日本の政治体制への批判、反体制・ロックな気持ちが熱いほど伝わる
  • 性・ドラッグ・バイオレンスの描写がすごい
  • 最近政治・経済に足踏みすぎなので、もっと文学書いてよと思っちゃう

 

それではランキングどうぞ!

10位 69 sixty nine

 

1969年、東京大学は入試を中止した。人々はビートルズに熱狂し、世論はベトナム戦争に揺れていた。僕は長崎県佐世保市、基地のある町に暮らす高校三年生。なにか面白いことをしたい、みんなを驚かせたい、女の子にモテたい!ただそんな気持ちから、僕は仲間たちと一緒に学校をバリケード封鎖した―。爆発しそうな衝動と真っ直ぐな心をあわせ持った高校生たちを描く、青春小説の金字塔。
https://www.amazon.co.jp/dp/4087450813

おすすめランキングでは10位ですが、個人的な好みだとベスト3に入る作品です。
底抜けに明るいのに泣けるという、変わった青春小説です。辛い状況にあったって、前向きに馬鹿やれば本当に楽しくなってくる。そこが泣きどころなんですよ。
ちなみに、妻夫木くん主演、脚本宮藤官九郎、監督李相日で映画化もされたんですが映画も良いんです。『バリ封しようぜ!』これ仲間内で流行りましたもんね。笑
ただ、村上龍といえばこコレ!というわけではないので、一作目としてはオススメ度低めかな。 

9位 半島を出よ

 

北朝鮮のコマンド9人が開幕戦の福岡ドームを武力占拠し、2時間後、複葉輸送機で484人の特殊部隊が来襲、市中心部を制圧した。彼らは北朝鮮の「反乱軍」を名乗った。財政破綻し、国際的孤立を深める近未来の日本に起こった奇蹟。
https://www.amazon.co.jp/dp/434400759X

村上龍らしいタフでバイオレンスな一作。
”村上龍が日本を破壊するならこうする”的考えVS”村上龍が考える日本人こうあるべし”というのを戦わせたというようなイメージでしょうか。
文壇外でも活動しまくっている成果が出ています。 

8位 希望の国のエクソダス

 

2002年、一斉に不登校を始めた中学生がネットビジネスを展開し、遂には世界経済を覆した! 閉塞した現代日本を抉る超大型長篇
https://www.amazon.co.jp/dp/4167190052

日本社会への警笛を鳴らし続ける社会派作家の意欲作!村上龍の小説は現実社会の問題を土台にして、それに対するトンデモ解決策(?)が提示されていて、現実的ではないにしろ、むちゃくちゃ夢があるんですよね。
ちょっと難しいけれど、中高生にもおすすめ。

7位 愛と幻想のファシズム

 

激動する1990年、世界経済は恐慌へ突入。日本は未曽有の危機を迎えた。サバイバリスト鈴原冬二をカリスマとする政治結社「狩猟社」のもとには、日本を代表する学者、官僚、そしてテロリストが結集。人々は彼らをファシストと呼んだが…。
これはかつてない規模で描かれた衝撃の政治経済小説である。
https://www.amazon.co.jp/dp/4061847392

村上龍流の経済小説。 
カリスマとは、独裁者とは、ファシストとは。日本の現実社会には欠けた概念が活き活きと描かれていて読ませるんですよね。
時代設定などは古びているんですが、人類がたどっている右傾化する未来(現代)など唸らされるところばかりです。

6位 最後の家族

 

引きこもり、援助交際、リストラ。過酷な現実にさらされた内山家の人々に生き延びる道はあるのか? 家族について書かれた残酷で幸福な最後の物語。テレビドラマ化もされたベストセラー。
https://www.amazon.co.jp/dp/4344403576

家族の危機を描く作品ということで、表面上は村上龍らしくない一作です。
でも、中身(テーマ)はまんま村上龍。根っからのロックな男なんですよね。既存体制・価値観をぶっ壊すことで物語を作るんです。
ラストはどう感じるかは読者次第ですが、私は熱い気持ちになりました。 男らしさって何なんだろうってかなり考えさせられるはず。

5位 限りなく透明に近いブルー

 

米軍基地の街・福生のハウスには、音楽に彩られながらドラッグとセックスと嬌声が満ちている。そんな退廃の日々の向こうには、空虚さを超えた希望がきらめく――。
著者の原点であり、発表以来ベストセラーとして読み継がれてきた、永遠の文学の金字塔が新装版に! 〈群像新人賞、芥川賞受賞のデビュー作〉
https://www.amazon.co.jp/dp/4062763478

W村上(村上龍と村上春樹)がバッシングされる対象として共通する部分があって、性描写が挙げられます。村上春樹はどちらかというと陰湿で自意識過剰で気持ち悪い。村上龍はハードで直接過ぎて気持ち悪い。性描写が苦手な読者にはこの本は全くオススメできません。
W村上の話に戻ると、対象的な作風で、この作品も、ハードな村上龍が読めるんです。ただし、どこかちょっと村上春樹チックな、自意識過剰でナルシズムが顔を見せるような小説なんですよね。
性に溺れ、酒を浴び、ドラッグでキメまくる。そういった類の物語ではあるものの、行き場のない心の中の叫びを抱えた若者に特にオススメ!

4位 歌うクジラ

 

二〇二二年、ハワイの海底を泳ぐザトウクジラから、人類は遂に不老不死遺伝子を発見する。だがその百年後、人間は徹底的に階層化され、政府の管理下に置かれていた。
流刑地に住む十五歳の少年アキラは、人類の秘密を握るデータを託され、悪夢のような社会を創造した人物に出会うため、壮絶な旅に出る。毎日芸術賞受賞作。
https://www.amazon.co.jp/dp/4062776758

圧倒されること間違い無しの恐ろしい本。
ディストピア小説、SF小説、古典の名作、そして日本への愛憎......etc様々な要素を飲み込んで消化して産み出された長編です。
中身が濃すぎてすぐにお腹いっぱいになるんですが、ストーテリングの技術が高すぎてどんどん読ませられる苦行です。まぁ主人公はもっと苦行なんですけどね。
現実社会の問題とリンクさせながら読むのが良いです。難しいか。笑

3位 イン・ザ・ミソスープ

 

夜の性風俗ガイドを依頼してきたアメリカ人・フランクの顔は奇妙な肌に包まれていた。その顔は、売春をしていた女子高生が手足と首を切断され歌舞伎町のゴミ処理場に捨てられたという記事をケンジに思い起こさせた。ケンジは胸騒ぎを感じながらフランクと夜の新宿を行く。
97年夏、読売新聞連載中より大反響を引き起こした問題作。読売文学賞受賞作。
https://www.amazon.co.jp/dp/4877286330

吐き気を催すこと間違いなしの超問題作。神戸児童連続殺人事件の酒鬼薔薇聖斗を彷彿とさせる外国人の狂気は、読んでてありえないほどの痺れをもたらします。
どうしてこんな物語が書けるのか。絶対に子供には読ませたくない一作です。取扱い注意。

2位 コインロッカー・ベイビーズ

 

1972年夏、キクとハシはコインロッカーで生まれた。母親を探して九州の孤島から消えたハシを追い、東京へとやって来たキクは、鰐のガリバーと暮らすアネモネに出会う。キクは小笠原の深海に眠るダチュラの力で街を破壊し、絶対の解放を希求する。毒薬のようで清々(すがすが)しい衝撃の現代文学の傑作が新装版に!
https://www.amazon.co.jp/dp/4062764164

古典の一つとして何百年も残り続けるであろう傑作小説。村上龍の一作目として読むならかなりこれはオススメです。もちろん他の作品を読了済みの方の二冊目としても間違いなく推せます。というかむしろ読書家全てにオススメ。徹底的にロックなので若者向きではありますが。
キクもハシも絶対に忘れない。 忘れられない。

1位 五分後の世界

 

第二次世界大戦から現代に至るまで米軍を中心とする連合軍と戦争を継続している平行世界の日本を描くことで、現代日本に対する強烈なメッセージを秘めた作品である。村上龍はあとがきにおいて「最高のものになった」としているように、作者の代表的な「看板作品」である。
五分後の世界 - Wikipedia

村上の全盛期に書かれたキレッキレの一作。構想・プロット・思想・描写の迫力が他の作家の追随を許しません。 
ティーンネイジャーの頃初めて読みましたが、文字通り体中が痺れる感覚を味わったのは初めてだったかもしれません。人って本当に、感動だけで痺れたり震えたりするって知ってますか?読書ってすげえのです。
とにかく読んでみて欲しい一作!

おわりに

村上龍のおすすめ小説10作をランキング形式で紹介しました!
W村上として、村上春樹とともに20世紀後半の日本文学を劇的に動かした作家の魅力はハードでタフな暴力描写やぶっ飛んだロック名政治思想を描ききる筆力です!一度読むとインパクトは強烈で、忘れることができない作家になることは間違いなしです
個人的には村上春樹派ですが、龍の作品は空想的な度肝を抜くような展開にも夢が感じられて良いんですよね。バイオレンスな描写が苦手な人は読まない方が良いですが、全ての読書家にオススメです!

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