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羽田圭介おすすめ小説 タレントだけじゃない!意外とおもしろい小説ランキングベスト7

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17歳で鮮烈デビュー後、思考錯誤を繰り返し芥川賞を受賞

明治大学付属明治高等学校在学中の2003年、高校生と中学生の兄弟が憎み合い、「家庭内ストーキング」を繰り返すさまを独特の表現で描いた「黒冷水」で第40回文藝賞を受賞。17歳での文藝賞受賞は堀田あけみ、綿矢りさと並んで当時3人目で、当時最年少だった(のち2005年に三並夏に更新される)。応募は締切日ぎりぎりの投函だった。

明治大学に進学し、2006年受賞第一作「不思議の国の男子」を『文藝』に発表。2008年同誌に「走ル」を発表、芥川賞候補作となる。大学卒業後は一般企業に就職するが、一年半で退職し専業作家となる。2010年、第四作「ミート・ザ・ビート」で第142回芥川賞候補。
2012年、「ワタクシハ」で第33回野間文芸新人賞候補。2013年、「盗まれた顔」で第16回大藪春彦賞候補。2014年、「メタモルフォシス」で第151回芥川賞候補、第36回野間文芸新人賞候補。2015年、「スクラップ・アンド・ビルド」で第153回芥川賞候補。同年7月16日、同作で芥川賞を受賞。お笑い芸人の又吉直樹『火花』との同時受賞が話題となり、その後はテレビ番組などマスコミへの出演が激増した。

羽田圭介 - Wikipedia

物語の起伏にも乏しいシンプルな物語も書くし、素人が読むと吐き気がしそうな描写が満載の奇抜な作品もいくつか書ける。羽田圭介は書きたいものだけを書くのではなく、思考錯誤しながら書いているんですよね。
若くして文学賞を受賞しただけあって、すごく力があるのですが、いかんせん文学はあまり売れないので、売れるものを探している。。。

それもあって、メディアに出演しながら本の宣伝しつつ、稼いでいるというマルチな人です。(彼のような人が頑張らないと一向に文学会は盛り上がらないので、密かに応援しています)
この記事では、羽田圭介のおすすめ小説ベスト7をランキング形式で紹介します!

 

目次

 

おすすめランキング

  • 独自ランキング
  • クセが強すぎる作品もあるので、未読の人は注意

 

 

それでは早速ランキングどうそ!

7位 ミート・ザ・ビート

 

東京から電車で約1時間の地方都市。勉強とバイトに明け暮れる予備校生「彼」の日常は、中古車ホンダ「ビート」を手に入れてから変わってゆく。
デリヘル嬢との微妙な関係、地方都市の閉塞感と青春群像、マシンを操る身体感覚、作家の資質を鮮やかに示し、第142回芥川賞候補になった表題作。短篇「一丁目一番地」を併録。
https://www.amazon.co.jp/dp/4167904608

毒気・刺激も少ないし、文体もそこまで凝ってるわけじゃない。かなり普通の文章です。狂っていない方の羽田圭介。逆にこの作品が愛せれば、刺激の強い他の作品はもっと楽しめるはず!
彼の文学のそのままを味わえます。

6位 走ル 

 

授業をさぼってなんとなく自転車で北へ走りはじめ、福島、山形、秋田、青森へ……友人や学校、つきあい始めた彼女にも伝えそびれたまま旅は続く。21世紀日本版『オン・ザ・ロード』と激賞された話題作!
https://www.amazon.co.jp/dp/4309410472

私もロードバイク乗りなのですが、この『走る』という気持ち、ロードバイク乗りじゃない人には伝わりづらいんですが、書ききっています。疾走感が、ある!
設定的にちょっと怪しいところはあるとして、そんなものは無視。
学校サボって、(恋人)やら家族やら、主には全て放りだしてしまいたい気分なことってありましたよね。
高校生の頃のそんな気持ちを思い出させてくれる作品です。

5位 盗まれた顔 

 

手配犯の顔を脳に焼き付け、雑踏で探す見当たり捜査。記憶、視力、直感だけが頼りの任務に就く警視庁の白戸は無逮捕が続き、刑事としての自信、存在意義を見失いかけていた。そんな時、見つけたのが死んだはずの元刑事。白戸が追い始めると元刑事にまつわる陰謀が露見する……。
超デジタル時代に究極のアナログ捜査を貫く刑事を描く迫真の警察小説。
https://www.amazon.co.jp/dp/4344422643

作り込んだな羽田圭介!って感じの長編小説。 伏線の張り方も、ニッチなところを突いた舞台設定、その描写、どれも素晴らしいです。エンタメ小説家としてやっていけるんじゃないですかね?
売れたいんだろうな。笑

4位 「ワタクシハ」

 

すべての就活生、親も、これからの人も、もう終わった人も、必読! 違和感だらけでも内定は欲しい。超氷河期の就職戦線をリアルに描ききる超話題作! 高校生でメジャーデビューを果たしたものの、バンド解散後は売れないギタリストとして燻っていた太郎。大学三年の秋、慌しく動き出す周囲の言動に違和感を覚えながらとりあえず始めたシューカツだったが……。
「元有名人」枠などどこにもないというキビシイ現実の中、太郎は内定獲得に向けて走り出していく。
https://www.amazon.co.jp/dp/4062774461

就活小説とカテゴライズされる一作。 朝井リョウ『何者』とかと比較されますね。
朝井リョウは直木賞と、羽田圭介は芥川賞と、持ち場は違います。朝井リョウは『何者』含め数々の作品が映画化されるなど、売れっ子作家ですが、羽田圭介作品はそこまでのエンタメ性はない。。。いわゆるブンガク系の作家って、辛いなと思いますね。
テレビで宣伝するのも頷けます。笑
就活の虚無さを味わったことがある人は、あのもやもや感をもう一度味わって、消化してください。

3位 黒冷水

 

兄の部屋を偏執的にアサる弟と、罠を仕掛けて執拗に報復する兄。兄弟の果てしない憎しみは、どこから生まれ、どこまでエスカレートしていくのか?
出口を失い暴走する憎悪の「黒冷水」を、スピード感溢れる文体で描ききり、選考委員を驚愕させた、恐るべき一七歳による第四〇回文藝賞受賞作。
https://www.amazon.co.jp/dp/430940765X

狂気をまとった羽田圭介の原点が味わえる黒冷水がスゴイ。17歳でこれはとてつもないですね。とことん不快、とことん引かせる、そう言った感情の揺さぶりをこの頃から身につけていてただただ脱帽です。
プロットも仕掛けがあっておもしろいですよ。 

2位 メタモルフォシス

 

完全に奴隷の状態にならなければ見えてこない世界を見たい! SMクラブの女王様とのプレイを重ねるうちに、究極の快楽を求めるようになった男が見たものは何か?
表題作のほか、アナウンススクールの講師と生徒、奴隷と女王様、ふたつの世界が織りなす奇妙な交錯を描く「トーキョーの調教」。マゾヒズムの快楽に耽溺せずにはいられない男たちを描く中編二作を収める禁断の異色小説集。
https://www.amazon.co.jp/dp/4103361115

異世界すぎる!
SMに縁のない通常の人には読むのが辛い描写がたくさん。なんだよ肛門からアルコールって。。。
無茶苦茶攻めてる小説です。普段味わうことのない気持ちが味わえます。ドMの思考って無駄に哲学的ですし、修行僧に近いものを感じました。あと、こんなものを書いた後にもテレビに出続けるなんて、羽田圭介は、実際にも相当のドMなんではないでしょうか。笑 

1位 スクラップ・アンド・ビルド

 

「早う死にたか」毎日のようにぼやく祖父の願いをかなえてあげようと、ともに暮らす孫の健斗は、ある計画を思いつく。日々の筋トレ、転職活動。肉体も生活も再構築中の青年の心は、衰えゆく生の隣で次第に変化して…。
閉塞感の中に可笑しみ漂う、新しい家族小説の誕生!
https://www.amazon.co.jp/dp/4163903402

ピース又吉が花火で芥川賞を受賞した際、『じゃない方』としてダブル受賞をした作品。個人的には花火よりこっちの方が良いかな。
何を考えているのか(考えていないのか)わからないおじいさんが、秀逸です。
個人的には『メタモルフォシス』で芥川賞取って良かったと思うんですが、本作で取れて羽田圭介的には安心したでしょうね。引き続きテレビで宣伝頑張るんでしょうけど。笑

おわりに

羽田圭介のおすすめ小説ベスト7を紹介しました。テレビタレントみたいになっていますが、小説も意外とおもしろいです。狂った作品もあって、読む人を選ぶと思いますが、まずは話題作から読んでみるのがオススメ!

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