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きゃすのキラキラブログ

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藤沢周おすすめ小説ランキングベスト7作!【孤独な人向け】

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現代社会の狡猾な闇に悩む男を描く藤沢周の略歴

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書評誌『図書新聞』編集者などを経て1993年『ゾーンを左に曲がれ』(『死亡遊戯』と改題)でデビュー。1998年『ブエノスアイレス午前零時』で第 119 回芥川賞受賞。日本文学協会に所属する研究者。2004年より母校・法政大学経済学部の教授に就任し、「文章表現」「日本文化論」などを講じている。
直木賞作家の藤沢周平とは、名前は似ているが無関係で、藤沢周平がペンネームであるのに対し、藤沢周は本名である。
藤沢周 - Wikipedia

藤沢周の小説には、社会でうまくやっていけない男たちがたくさん出てきます。社会の理不尽さに疑問を持って、一歩を踏み出せなかったり、ドロップアウトしてひっそり暮らしていたり、後悔を引きずって生きていたり......etc
この世界に生きる人類の半分ぐらいは同じような気持ちになったことはあるのではないでしょうか。そちら側だ、と思ったあなたは是非読んでください。
この記事ではおすすめ7作をランキング形式で紹介します!

目次

ランキング

選定にあたってのランキングポリシーと雑感を下記↓↓

  • 独自ランキング
  • 社会とうまく折り合いのつけられない孤独な人向け
  • プロットの抑揚は小さいが、何かが伝わってくる

 

それではランキングどうぞ!

7位 ブエノスアイレス午前零時

 

盲目の老嬢と孤独な青年が温泉旅館でタンゴを踊る時、ブエノスアイレスの雪が舞う。希望と抒情とパッションが交錯する希代の名作。第一一九回芥川賞を受賞、あらゆる世代の支持を受けたベストセラー、待望の文庫化。
https://www.amazon.co.jp/dp/B00K1YHP2G

芥川賞受賞の表題作『ブエノスアイレス午前零時』はスルメ(じわじわおもしろい)小説。
プロットの濃淡が少なくて、文体も根暗青年そのものなのであまり楽しくは読めないし、新たな発見もありません。つまり刺激が少ないのでつまんねーと思いがちなのですが、老婆とのふれあいによる横浜やアルゼンヒン(の妄想)がフラッシュバックのように色鮮やかで、本編そのもののつまらなさと対比されて良い味を出してます。

6位 雨月

 

日の出観光商事に勤める崎は鴬谷のラブホテル「雨月」へ突然左遷されるが、クサるわけでもなく淡々と清掃係に従事していた。社長の愛人と情事を重ねるものの、そこにも熱はない。ある日、ゴルフ場勤務時代の友人・沢口に頼まれ、風変わりな女を泊めたことから、「雨月」の禁忌が露わになりはじめ…。
官能、ホラー、サスペンス!
https://www.amazon.co.jp/dp/4334738265

直接悪夢が降りかかるというよりも、周囲で起こる数々の事件の不穏さがサスペンスを生む名作小説。
直接的に描かれない=深く想像する方が恐怖感が出ますよね。性的な描写は狙っているのかなんとも。。。 

5位 奇蹟のようなこと

 

学ラン着てボンタンはいて、新潟の田圃の畦道をクラシックギターを抱えて歩くゲン。財布には使うあてのないコンドームを忍ばせ、「俺は女を知っている」とうそぶき、時には高校の屋上のへりで逆立ちしては、仲間を仰天させる。やがて、ゲンは最愛の父の死を迎えるが、しかし、まだ童貞であった。
笑いと深い感動にみちた17歳の物語。
https://www.amazon.co.jp/dp/4344413989

青春は素晴らしい、青春は一瞬なので大切にすべき。
こういう言説をよく耳にします。まるで青春がキラキラ輝く人生で最良の時期、かのように語られますが、果たしてそれは本当でしょうか? 
青春はもっと期待はずれで、鬱屈していて、物足りないもののはず。
そう思える人は是非読んでみてください。

4位 箱崎ジャンクション

 

今日も俺はルームミラーの奈落に落ちていく…。
東京の光と影に苛まれる二人の孤独なタクシードライバーが、最果ての死に場所を求めて街を駆けめぐる物語。
https://www.amazon.co.jp/dp/4167458020

藤沢周の小説には壊れた(もしくは壊れかけの)男が出てきます。それはまるっきりわかりいうやすく壊れているわけじゃなく、じわじわと壊れている(壊れていく)男の場合が多くて、どこかリアルなんですよね。
この小説でも、何が起こるっていうわけじゃないんですが、そういう不気味さが絶妙なバランスで継続されます。まるで、知らない人にじっと後ろに立たれているような不気味さ。 

3位 さだめ

 

AVのスカウトマン・寺崎が出会った女性、佑子。正気と狂気の狭間で揺れ動く彼女に次第に惹かれていく寺崎を待ち受ける「さだめ」とは…。
芥川賞作家が描いた切なくも一途な恋愛小説の傑作。
https://www.amazon.co.jp/dp/430940779X

AVのスカウトマンが主人公、という設定からして興味をそそられる小説なんですが、そこは藤沢周。なかなか刺激をくれません。笑
のらりくらりと小説は進み、ラストまで直接的なカタルシスを得られる表現はほとんどないような感じ。
それでも官能だったり痛みだったりが読者の心に伝わるのはなぜなんでしょうね?読んでみないとわからないおもしろさ。 

2位 武曲

 

これが二十一世紀の剣豪小説だ! 無自覚な天才少年・羽田融とその「殺人刀」の血を恐れる剣道部コーチ矢田部研吾。反発と無視を乗り越えやがて二人は運命の対戦へ。
https://www.amazon.co.jp/dp/4167903210

いつもの暗くて陰険な男の話からは想像できない藤沢周の青春小説!
藤沢周を読みなれている読者にとっては、主人公の男子高校生に違和感を感じまくる庫と間違いなしではあります。笑
ただのスポコン小説じゃないのでご注意を。

1位 オレンジ・アンド・タール

 

高校でアウトロー的存在のカズキは、スケボーに熱中して毎日を送る。今日も伝説のスケートボーダーのトモロウのところへ相談に行く彼の心に影を落としているのは、同級生が学校の屋上から落ちて死んだことだった。そして、目の前で事件は起きた。自分って何なんだよ、なんで生きてるんだよ―
青春の悩みを赤裸々に描いた快作。
https://www.amazon.co.jp/dp/4334748848

オードリー若林のおすすめのヒット小説!
藤沢周の小説は、陰鬱な男が主人公という先入観がありますが、青春というか、中二病というか、反社会的な気持ちを持った未熟な青年の時代を描く小説も良いんですよね。
世の中の大人クソ食らえ、欺瞞にドロップキック、そういう気持ちを持った人には超はまるはず。

おわりに

藤沢周のおすすめ小説を7作ランキング形式で紹介しました!

藤沢周の小説には大きく分けて2パターンの主人公が登場します。ひとつは陰鬱で病んでいる男たち、もうひとつは青春でもがく青年たち。
どちらのタイプの主人公の作品も、 社会とのギャップを敏感に感じ取ってしまったが故の葛藤が描かれます。うまく社会に馴染めない人は要チェックです。ハマります。

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