作詞作曲vo.の佐藤千亜紀は美しく刹那を歌い続ける
佐藤千亜紀がホント声も良いし、歌詞も曲も良いの作るし、ってのに加えてビジュアルもめちゃくちゃ美人でもう嫉妬モノの才能です。思うんだけど、天って二物どころかたくさん同じ人に与えすぎじゃね?気のせい?
2012年にインディーズデビューし、2015年にメジャーデビューした日本のロックバンド。バンド名は当時ギターのあーちゃんの格好がきのこのようだったことと、ゆらゆら帝国からきのこ帝国と名付けられた。
佐藤 千亜妃(さとう ちあき、岩手県出身)
ボーカル、ギター担当。全楽曲の作詞、作曲を手掛ける。
「クガツハズカム」名義でバンドと並行して弾き語りのソロ活動も行っている。
好きなアーティスト:Sigur Ros、Alicia Keys、65daysofstatic、Portishead、Bibio、Girls、The radio dept、フィッシュマンズ、BUMP OF CHICKEN、ナンバーガール、ザ ブルーハーブ、宇多田ヒカル、平井堅、鬼束ちひろなど。
初期はシューゲイザーっぽいドリーミーサウンド推しの雰囲気系バンドだったんですが、メジャーデビュー後は、サウンドの美しさはそのままに、ピアノやストリングスなどでポップさを加えて攻守ともに強さを増したって感じに急成長中なんですよね。例えばコクトー・ツインズ、フィッシュマンズ、とかが好きなら相性抜群かも!まだメジャーデビューして2枚しかアルバム出してないので、これからも一緒に育っていけるはず。
あと、とにかく佐藤がかわいい
この記事では魅力について、おすすめ5曲を紹介しつつ幅広めに語ります。
目次
タイトルどおりの儚さに泣ける:夏の影
2ndメジャーアルバム『愛のゆくえ』収録のシングル。
残響がホント気持ちいい。儚い夏、遠ざかっていく夏、気だるい夏。。。どんな切ない夏にも合うスルメ曲です。佐藤千亜紀のポップセンスが絶妙なのと、美しい残響効果のおかげで、終わらない夢の中に浮かんでいるような感覚になれます。
っていうか、この曲にこのタイトル。詩的センス抜群。
くっきりポップ路線もハイクオリティ:桜が咲く前に
1stメジャーアルバム『猫とアレルギー』収録のシングル。
ヴォーカルにエフェクトかけたり、ディレイをかけてぼやかすと、なんとなくオシャレな雰囲気系は勝手に出てしまいます。そんなことをせずとも楽曲のクオリティだけできのこ帝国は勝負できるぜ!ってことを証明した一曲じゃないかな。
ピアノが美しくって、もっともっと使うこともできたはずなんだけれども(普通だったらこんな美しいピアノ思いついたらどんどん足しちゃうと思います)、抜くところは抜く。どっちかっていうと引き算のアレンジに痺れるんですよね。無駄をそぎ落としたシンプルだけど味わい深い名バラード。
インディー時代の名曲:ロンググッドバイ
歪んだギターのイントロで、最近の曲と比較するとテンポも早め。まだまだ尖っていた頃の作品です。笑
シューゲーザーっぽいけど、よりポップでオシャレなサウンドがとっつきやすいです。
歌詞には”脳内LSD”とか”愛おしい幻”とか出てきて、ドキドキする上に、コーラスだけずっと聴いているとトリップしちゃいそうな中毒性に要注意!
イケナイ恋愛実体験?:愛のゆくえ
Coccoかよ!っていうようなダークなギターの歪みのイントロが印象的。笑
歌詞も切ないんですよね。
”ふたりは隠れて指をつないでいた
愛は この愛は誰にも言えない
会いたいな 泣きたいな
でも全部消えないように”
佐藤千亜紀は実体験を基に書くタイプだと言っており、意外と私生活は闇が深いのかもって思わせる、ダークな曲です。でもただ暗いだけでなく、後半に救いが見られて美しく仕上がってます。
クライベイビー
2ndメジャーアルバム『愛のゆくえ』収録のシングル。
これぞきのこ帝国の集大成って感じの、空間系エフェクトをふんだんに使った壮大な一曲。本当強弱の使い分けが上手くて、わかっているのにグッときちゃうんですよね。佐藤にまっすぐ見つめられながら聞きたい一曲。
おわりに
若い才能というのは眩しくもあり、儚くもあり、時には疎ましくあるものですが、きのこ帝国、特に佐藤千亜紀の溢れんばかりの才能に圧倒されてしまいます。あと、ビジュアルも美しくて、眩しすぎて辛い。。。
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